人を幸せにする人になろう

天王寺動物園

◆あんまり乗り気ではなかった。なんでだろう。見せ物として本来の生息地から切り離され、かわ いそうに隔離されている姿が、なにかいやだ。が、だんだん面白くなる。かなりお客さんで賑わってもいる。子供たちは楽しそうだし、大人も異空間として楽しめる。やっぱりホンモノで、動くからこそ面白いんでしょうね。じっと動かない動物はともかく、うろうろしている動物は見ていて飽きない。動物園は、子供が小さい時に、多摩動物園と横浜ズーラシアに行ったのが最後で、ほんとうに久しぶりである。
◆で、天王寺という場所が面白い。ハルカスとの対比。

ノーベル賞

◆まあ中身はおいといて。湯川博士以来(厳密には中性子理論は1945以前でしたね)、日本の研究が多くのノーベル賞受賞者を生み出してきた。それは戦後の高等教育が優れたものだったことを示す、と。が、いまはどうだと。役に立つ、ということが重視され、人文学も理学も役に立たんと。欧米では、そういうものこそ大学であって、医術や法律や経営やらは専門学校なんだということを聞いたことがある。世界でも変わってきているのかもしれませんね。
◆理系の話として、役に立つものを重視する方向により、将来、ノーベル賞が出なくなるなるだろうというのが、カミさんの弁です。
◆人文の世界でいえば、新聞を示した美術館とか、北木島とか、地域地域にある人々の暮らし、そこで培われてきたこと、そういうものを大事にして、暮らしを維持し、元気になろうと、人々は努力している。別に中国に勝つ必要はまったくなく、ふつうの暮らしができればそれでいいのだ。日本のモノ作りに将来はない、という話も聞く。グローバルなんか、東大に任せておけばいいのだ。町工場で図面が読めてモノを作る、これまでそうだったように、工学部を出てればこれくらいのことはできるという中間層を十全に社会に送り出し続けることが大事なのに。学力の低下とグローバル化とかなんとかいう旗振りとのギャップ、現実を知らない官僚。何をやるのかを間違っている、という話。そんなことやってる場合かと。英語とちゃいまっせ、いまの大学生に必要なのは。読み書きそろばんです。

教授会は浦島太郎

◆サバティカルが終わり、教授会に久しぶりに出てみると、まあいろんなことが・・・。博士後期課程 の募集を社会人に広げるとか、時間割の変更とか、今年度までで認証評価を受けるので、いろんな業績調査やら学生への授業アンケートだとか、大学院の共通科目とか、人文論叢の廃刊とか。そのなかでも文科省の通知だ。教授会は審議する所で決定機関ではないと定められ、学長に権限を集中するのだとか。で学則やらなにやら、ぜんぶ改めろというお達しのようです。執行部でなんでもかんでもできるわけではないですよ。むしろ責任をもたせ任せないとダメだろう。
◆限られた人材、そのマンパワーを発揮させるためには、やる気を出させること。やる気をそぐことではない。ガバナンス大いに結構。が決定権をトップに集中させ、上意下達でやろうとしても、思うように動きませんよ。
◆教育委員会制度と同質ですね。合議制で合意形成を大事にしてきたわけだが、そういうものはダメだと。ひいては民主主義の否定につながりますね。もう記事は挙げないが、こないだ内田樹が書いていたことにも通じる。見かけの改革が何かを決定できることを示し、迅速な対応というスピーディー感を醸しだし、是とされるが、本来、民主主義というのは時間のかかるもんなんだ、ということが一顧だにされないことへの憤慨がよく現れていた。
※画像は、高校の職員会議。まったく同じ構図である。

ロゼッタストーン

◆来週の博物館概論でロゼッタストーンを調べていたら、元の姿の図を見つけた。なんでもプトレ マイオスⅤ世の勅令、中身は宗教勢力への便宜?を感謝し、神官界が王に従うことを表明する記念碑ということのよう(正確でないかもしれません)。
◆ニムルドのこと、アッシリアのことを調べていた。レイヤードだったがが発掘し、例の有翼神獣像というのかな?が、ニムルドで10対くらいが発掘され、大英博には2対、ドイツに1対、シカゴに1対、とかなんとかを知る。ニュースソースを忘れたが、ネットでしょう。重く、大変だったようですが。
◆でアッシリアって何?ということになり、西アジアの本をざっと電車で読む。少し調べると、そう、むかしO先生の講義で覚えたことがよみがえりました。ハッスーナ、ハラフ、ウバイド、ウルク、ジャムダッドナスル、初期王朝でしたか?、アッカド、ウル3、イシンラルサ、なんとなく思い出しましたが・・・。なんでも縄文前期頃以降くらいのところのようです。
◆ちなみに、略奪文化財という観点で調べているのです。

北木島

◆大阪城の石垣も中途半端にしかできていないが、石切場には行ってみたいとは思っている。前か ら、国の史跡を含め文化財指定をやっている小豆島には是非渡りたいと思っているのだが、果たせていない。
◆友が島の桟橋が台風でやられ復旧の見通しがないということらしい。新聞は切り取っておかなかったが、最近も、要塞跡の新聞記事を見た記憶があり、出かけていく見学者も多いようなことだったと思うが、渡れない状態になってしまっているらしい。

酸素同位体

◆こないだの陵墓の会の時に、Mさんが寄ってきて酸素同位体の話をしてきた。東京であった邪馬台 国のシンポのテーマが年代論。冊子を送ってもらい、そのなかで、中塚さんの研究の概要を知る。結局は年輪にもとずく標準パターンなのだが、年輪の幅でなく、酸素同位体によるパターン作りをして、あてはめていくらしい。ということで、原理の概要を知る。
◆倭国大乱というのが、いつも引っかかる。倭人伝は「倭国乱」だから。それと歴史的事象と結びつけること。そうしたいのは理解できるのだが、それを話題に打ち出されると、とたんに怪しく感じてしまう。データからうかがえる当時の気象について淡々と語ってくれればいいのだけれど。

日本の美術館

◆博物館の授業をやっていると、美術館も見ないとな~とは思うのだが、現実はなかなか足を運ぶ ことはないのだが。日本の美術館の良さ、地に足をつけた館が、数多く全国にあるのだ。

大阪城公園が指定管理者の管理になる

◆どこまでのどういう出し方なのかは知らないが、20年の指定管理だって。どうも旧市博をカフェ やレストランとしているので、特別史跡の部分も入っているのか。史跡地外の外側と旧市博だけ、というのではないのかもしれない。ず~と前に、H氏がまだ大学にいるときに、案を出さされたことがあり、似たようなことを書いた覚えはある。一定の仕掛けは必要だろうが、基本は外側の話であるべきだ(そこも特別史跡になっていないだけなのだろうが)。

東之宮

◆東の宮の報告書、貸しているもんで、どこぞに図面が落ちていないかとネットを検索すると、Aさ んのものと思われる優れものの図があった。別のやつで縮尺をあわせ、なんとか載せる。西殿との寸法関係がなにやらうまくいかず、重ねた西殿はだいたいあうように縮めたので、寸法上の根拠は別に考えないといけない。西殿の非対称はあれ、前方部はけっこう合うように思います。
◆舶載新段階。270年代以降の三角縁神獣鏡をもち、第2代倭国王台与との政治的関係のもとに、西殿をもとに前方後方墳とした墳丘を築造した。それでいいのではないか。

西求女塚と元稲荷

◆同じく。前方部の開き具体があまり判然としないが、北側ではやはり直線的と言うよりも開き気 味の気配はある。やはり西殿でなく箸墓の可能性はあると感じる。
◆元稲荷。これはやはり西殿なんでしょう。もうすこし西殿を大きくした方が、前端はあわなくなるが全体としてはいいようにも思いますが。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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