人を幸せにする人になろう

中塚明氏の講演

◆で、昨日の2.11集会は中塚明氏の韓国併合の話だった。頭が痛くて、講演が終わったらすぐ帰ったのだけれど、ちょっと書いておきたいと思ったことがあった。
◆まず事実関係として。ひとつは、これこないだNHKでも見たが、江華島事件の事実。対外的に取り繕った公式報告でなく、館長が長崎だったかどっかに戻ってただちに本省に送った詳細な報告書がある。内容の差の詳しいことは忘れた。いずれにしても、要ははじめからコトを起こすことを目的としていたわけだ。もうひとつ何だっけ、閔妃殺害だが、これ会津っちゅうたか、福島あたりの図書館?、なんかどっかで、詳細な報告書?が見つかって、いままで決定的な証拠がなかったものを、日本公使館主導でコトが起こされたことがハッキリしたのだとか、そういう話があった。確かに他国の軍隊が王宮に押し入り執政者を殺害するなんてことは西欧列強もやったことはなく(ほんまか)、ソウルの各公使が本国に日本の蛮行を報告していることが紹介された。
◆不確かなネタで申し訳ないが、上記のように、これまでなおハッキリしない、日本軍がわざとやったかもしれないが証拠はない、みたいに言われていたことも、はっきりしてきているようだ。
◆「日韓併合」は間違いで「韓国併合」なんだそうです。でもはっきり「朝鮮占領」とした方がよりよいだろう。
◆もうひとつ「日清戦争」だが、主として朝鮮における主導権をめぐるものだという意味合いが表現されていないことが気になる。
◆さて、ブログに書いておきたいと思ったことは上記とは別。
◆中塚氏は、NHKドラマの「坂の上の雲」を問題にしている。伊藤博文のこととか、日清戦争を描きながら、朝鮮の人々などの姿がほとんど出てこないとか。ちなみに、ウイキで例えば閔妃を調べると、昨年報道ステーションの特集では犯人を日本人とし、現場にいた国王と王子が殺したのは朝鮮人だという証言があるが説明はなかったとか、年末の「坂の上の雲」第5回で、「朝鮮で大事件が起こった。王妃・閔妃が、三浦梧楼公使率いる日本人たちによって暗殺されたのである」というナレーションに対する反論が書き込まれていたりする、のもこれに通じる。
◆まあ、やっぱりカチンと来る奴がいるということだ。しかしこれ、先述したように新出資料もあって大勢は決したのであろう。それだけではこの国は変わらんのやけど、まずは学問的に白黒をはっきりさせることだ。いずれ、ちょっとだけ調べてみよう。
◆いずれにしても、朝鮮半島での日本の行為を知らなさすぎる。たとえ朝鮮が為政者集団が特権化し、また日本の幕末維新期あたる重要な時期に王室内部がゴタゴタしていようが、そして日本がハングルを普及させようが、国家予算をつぎ込んで近代化させようが、それによって「朝鮮にとって良いこともしたんだ」と朝鮮占領が正当化されるわけではない。ということが理解されておらず、『嫌韓流』という漫画に典型的なように、若者の多くが「日本はこんな悪いことをした」ということに反発する風潮があるのは、きわめて深刻で危険なことである。
◆台湾出兵はあったものの、近代日本のはじめての対外戦争で、最初はビクビクしていたのに、「勝った勝ったまた勝った」となり、天皇も政府も民衆も、戦勝に酔っていく様が恐ろしいと思う。

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雲楽
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男性
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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