人を幸せにする人になろう

久津川車塚2017年8月18日(金)最高気温34度

◆参加者 城陽市担当者、工藤さん、自分、長友、大澤(市大M1)、吉村(立命M1)、川北(京大M1)、泉(奈良大4)、相馬(近大4)、佐藤・中野・山口・山崎・宮下(立命3)、置本(立命3new)、池口(同志社3)、中谷(京都橘3)、上野(奈良大2)。
◆朝、雷雨。少し小雨になった7時前に、学生らはシートを掛けに行ってくれたようである。城陽に向かう時間帯の奈良盆地もけっこう雨だったが、9:00頃にはほぼ上がる。今日は、立木の伐採が入っており、朝から業者が稼働、ほぼ午前いっぱい作業。なので、17-1トレは水抜きだけ。
◆17-2トレ。すべて昨日の続き。(1)やはり上段裾部は攪乱溝が通る。その上に残る葺石面についても、最終的な検討により石の除去、残存葺石面の確定作業が必要。(2)攪乱溝を下げる。埴輪多量、蓋形もころころと。葺石側だけでなく、礫敷面側も攪乱の落ちがほぼ決まってきたが、攪乱壁面の検討含め、最終確定が必要。(3)礫面。ひたすら・・・。ただし南側はまばらで、埴輪の残り具合からしても礫面がかなり失われている可能性がある。(4)埴輪は新たに3個が検出でき、くびれ部の屈曲が明瞭となった(110度くらいかと、と)。昨日は屈曲ポイントに大型埴輪としたが、その南隣のものとをあわせた2個で屈曲部を形成している。検出面はほかよりやや低い。(5)埴輪から西のテラス面は下り斜面をなし礫面は失われている。本日、ほぼ埴輪付近から西側のテラス面、中段斜面上部まで、墳丘残存面まで掘り上げてくれた。
◆10時以降、人が増え、上部への拡張設定をする。現調査区で推定できるくびれ部ライン(中段肩部・埴輪・上段葺石面)、それと斜面上方で(途中の大穴より上の、後円部および前方部斜面の本来の姿が残っている部位)予想ポイントを決め、両側70㎝ずつ、径1.4m幅の仮調査区を設定し、表土掘削にかかる。その排土置き場のため、いまの排土で土嚢を作りL字に積み上げた(まだ低いが)。
◆伐採作業終了後、昼直前に17-1トレンチのシートを開ける。南壁の一部が崩落している。石は全般的に大丈夫ながら、下部のものには泥がかぶる(昼休み中にジョロで水をかけ、やれる範囲できれいにしておいた)。
◆昼休み、これまでに出た遺物の台帳づくり。
◆13:00、文化庁視察。
◆拡張部では竹の根との合戦。打ち取った首級がごろごろと下の調査区に落ちていき、危ないところだったが、人が密集するテラス面でも見事に人のいないところを落ちていった。大穴際で、表土直下で黄褐色砂質の盛土風のものがすぐに出てきている。葺石はほぼ落ちて残ってないのかもしれない。谷間の良好な葺石をできるだけ斜面上方まで出すという風景をめざしたが、残念ながら葺石はほぼ落っこちてないという予想。
◆第4Qの大半は不在。 新たな状況の写真を撮れていません(また来週)
〔石材調査〕橋本さん(写真)
〔来客〕伊藤さん

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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