人を幸せにする人になろう

和泉黄金塚の整備委員会(2010/02/25)

◆説明をはじめると長くなるが、2008年4月以来、ほぼ丸2年、何をやっていたのか、と言ってみた。その時の議事録が今日配布されたが、そうそう宗田さんがけっこう言ってたな、とかすかな記憶があるくらい。そもそも議事録はその日のうちにまとめて送付すべきですね。2年前はどんな年次計画だったのだろうか、資料をみないとわからん。買い上げ話が難しいのはわかるが、整備をどうするかについては、要するに考えていない。
◆議事録には出てこないので言わなかったのかもしれないが、指定と買い上げは違う。指定は保護を担保する施策。いまは指定の時にどう活用するかが問われるが、即整備しなければならないものではけっしてない。普通は保存管理計画を定めて運用していくということ。逆にいえば、土地利用の制限をかけることになるが、家に住み続けることも田圃を続けることも何ら制約はなく、それでよいのだ。指定に同意するから即買い上げてほしいという要望もあれば、ここのように営農を続けたいという所有者もいる。
◆その辺は大阪府がちゃんと指導しているのだろうが、指定からはずれている区域(墳丘でない東北のところ)について、そういうことは初めて聞いたみたいな事務局の受け答えを聞いていると不安である。
◆まあ、今日、ほぼ方針は出たようにも思う。(1)墳丘本体は復元整備を行わない(現実にできないからでなく)。(2)まわりをどう維持管理していくかが大きな課題。基本は農地としての維持。これは地元上代住民の意向をベースに、教育委員会が和泉市の学校教育などの教育的側面を加味した、史跡を活かした事業プランを練ることだ。そしてこれは、5年先でなくてよい。来年度からでも試行的に実施しうるし、早めに動いた方がよい。長岡京市では地元住民に考えてもらいできることをやり始めている。参考資料として和泉市に渡そう。そして(3)アクセス。近くまで進入する道路および駐車場がいる。そして史跡地までのアプローチ。史跡地の公有化とは別に用地確保が必要なので、これも早めに決めて整備事業にタイミングをあわせて実現するよう役所内調整が必要だ。
◆平澤君がいったように、お金をかけないで(用地取得費用は別に)こんなにいいものになった、といった整備事業を実現させて欲しい。実際、上のような基本線で行くと、ほとんど現状維持に近い。新しい教育長はとくに発言しなかったが、市長を含めて、市内部ではどうなのか。なんか事業といえば、目新しい人工物をこしらえないと、という見解ならそれはそれで困る。
◆こうした基本線をまとめあげるのは、来年度、平成22年度となる。補助事業の範囲はわたしにはわからんが、金のかかることは補助事業でということになるのだろうが、それでないとコトが進まないわけではない。看板くらい、すぐ建てたらどうなのか。上代の人たちと定期的に会合をもつこと、全国の地元に管理や活用を任せている好事例などに学ぶこと、種を買ってコスモスを播くとか、なんだってできる。そういう意識をもつかどうか。

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1964/03/22
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大学教員
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兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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