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宮崎市埋文センター

◆平成21年に竣工したという埋文センターに行く。なかなか立派な施設である。展示空間を収蔵庫 に食い込ませて設置し、ガラス張りとし、パネルを下げ、展示室側にむけて遺物を展示してある。
◆1市4町が合併し、現在の専門職員は10人とのこと。それと生目の調査15年ということで、2014年に開催されたシンポの資料集もいただいた。M大学におられたY氏が赴任して測量したのが90年代半ば、倭国王墓との対比をやった『宮崎県史研究』の論文は、なかなか原本が出てこないが、ひとつの画期であった。そのY氏曰わく、よくぞここまで調査を続けてきたと。その昔、古墳の大きさからすべて中期にされていたものを前期としながら、確実なことはなにもわからない状態から、現在は、南北2群の複数系列の古墳群で、そのなかの築造順も配列できるようになり、また西都原でもそうであるが、地下式横穴が、それを前方後円墳の埋葬施設とするもののほか、周濠周囲に掘り込 んでいるなど、中身が相当にわかってきたわけだ。そして立派な埋文センターが古墳群脇にでき、史跡整備が進行中である。
◆で、夏に県の考古博物館で、生目・西都原・祇園原?だったか、90年代から調査を継続している3つの古墳群を取り上げる企画展をやるらしく、その期間中の講演会?シンポ?で話をせよとのこと。そういうことなら、喜んでやらしてもらいます。中期の動向がどのように考えられているか勉強しないといけないが、6世紀以降のムカデ塚もあるし、鬼の窟もあるし、7世紀前葉くらいまで、ほぼ古墳時代全体のなかで、地域の盛衰をどのように捉えるか、勉強するいい機会になるだろう。本決まりとなれば、自分なりの歴史像をつかんでみたいものである(8月1日)。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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