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生目1号の葺石

◆昨年の調査でも後円部の葺石がほぼ上端まで残っていることが話題になっていたらしいが、今年 度の調査でさらにばっちり出てきて、天端の縁石さえ残っていることが判明し、テラス面のきっちりした敷石とともに、すごいことになっていることを伝え聞いており、現説資料のコピーも城陽市の職員からもらっていた。そこで、生目の現場が見たいとお願いし、西都原のあと、見学させてもらう。生目の史跡整備の調査は90年代末に始まり、確か文化庁時代に行った記憶がある。その前にも、大学院生時代に行ったのかもしれないが、憶えていない。1号墳の北側、平野に面する側が土取りされ崖になっている景観は憶えている。
◆まあ、葺石はすごいもんでした。かなりキチキチに積んでいて、それが崩落しない根本要因なのだろう。とくに上段のケスタ的小斜面を重ねているあり方は、興味深い。それと、背面側の前方部の中段以下の葺石がないことも、なかなかに面白い。北側で後円部側を葺き、前方部側が上に乗るあり方からからも、まず後円部側に石を葺くのであろう。が、背面側はそこで葺石施工が止まっているわけである。
◆前方部の墳頂平坦面には敷石はないが、斜道部にはある。肩部の石列は頂部まで通しており、その上で、後円部の斜面にあたる範囲は石を葺いている。そして、くびれ部谷線を、その境のあたりに取り付けている。谷線を後円部墳頂まで通し、隆起斜道とするのではない。

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雲楽
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60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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