人を幸せにする人になろう

授業が始まり、

◆金曜日の博物館資料論に行くと、受講生があふれかえっている。あとで聞くと200名余りだと か。やはり試験は必要ですね。ほんとに資格を取ろうと考えている履修生には、よくない。
◆文科省の言いなりになる大学競争からは降りるべし。
◆阪神首位という短すぎる春。
◆朝日文庫の『学力と階層』というのをカミさんが読んで、いろいろ教えてくれる。
◆学校教員の学力が下がっているという話。例えば大阪府。あんな教育長のもとで学校教員なんてやってられないでしょうね。むろん、その前からの激務やら、管理など、学校の先生の世界がせちがらい魅力の薄いものになってしまってきている現実。意識はあっても、実情の前に教員になるのをやめるようになっている層があるのだろう。そういう層が別職に就き、優秀な層が先生にならなくなることで、以前なら合格しなかった層が採用されているのではないか。
◆『日本語の科学が世界を変える』という本があるそうだ。科学の世界で、それぞれの国で、母語の教科書がちゃんと作られているかといえば、ないんだそうである。英語の教科書で勉強するのだとか。英語ができてよろしい、という話ではない。ちゃんと日本語の専門用語が作られ、訳本でなく、日本の専門家が日本語で教科書を書き、それによって大学教育が行われる。それによって、借り物ではない科学的思考ができるのだそうである。そりゃそうですよね。真理の世界であって、英語でないと理解できないというものではない。概念をそれぞれの言葉で表すことができるはず(ただし蓄積は必要だろうが)。それにより母語の言語体系のなかで、英語のやつらと同等の思考を働かせ研究をすることができる。英語の教科書でもできないことではないのかもしれないが、そのへんはわからないが、そこは英語の枠にとらわれることは、思考や発想も制約を受けてしまうのかも知れません。少なくとも普及にとっては絶対必要だ。英語の教科書で勉強し研究するとなると、限られた人数になるにちがいない。そこは日本語の教科書があることで、誰でも、内容は難しくとも、日本語で学ぶことができる。それが世界を変えるかどうかはまた別だろうが、少なくとも対等に勝負できるわけだ。

プラグイン

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13
16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索