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考古学資料室の要求

◆全学の配分予算で、各部局の当初予算にないもので、必要な措置を要求する後期分の募集があ り、前から、研究科長はじめ幹部から、考古資料のちゃんとした展示収蔵スペースを要求してはどうかという話をもらい、〆切が17日だったわけです。条里制研究の原稿に専念できない大きな理由のひとつがこれ。もうひとつの大きな課題とともに、日曜日にやっつけようと出勤するも、サーバーの保守か、ネットがつながらない。書類は書いたが、いざ展示ケースやら収蔵棚を調べ、積算資料を作ろうとするが、これではだめ。仕事にならないので、16日は15時頃に家でやろうと大学を出る。
◆まあいろいろと検索し、だいたいの品物を決めたが、ほかに収蔵スペースの棚や、図面類や写真類の収納のことを考えていて寝てしまう。本日、ほんとの具体的な購入リストは採択後でいいということで、だいたい数字も入れ、出しておいた。文学研究科でほかの対抗馬もあるのかもしれません。研究科ではそれに順位を付けて全学に上げ、全学で判断される。さてどうなりますやら。オレの研究室にはヒバリ山の短甲(直木先生が段ボールのリンゴ箱に入れたままの伝世品)があったりする。
◆もうちょっと系統的に資料があればいいのだが、まあ、もっていたらそれはそれでたいへんである。あんまり熱意はなかったのだが、申請書を書き始めると、贅沢なものではないが、ひとまず各所に分散しているものを集めることに意義があると思えるようになってきた。また、部屋がもし整備できたら、展示といっても、今あるもののケースを新しくするくらいで、持ち物は知れているが、それでもいくらかは他機関の資料を借りたりして、パネルも作り、一定の展示をしようという気持ちにもなってくる。
◆赴任したときは、1部屋確保してある考古学実習室を1階に移して整備するにとどまる。そこから、暗室を倉庫にしたり、機械室に出土品をまとめたりと、便宜的な対処しかできなかった。教員も多く、空き部屋なんぞはないなかで、どうすることもできなかった。が、定員が2割減り、研究室も空いてくるようになり、また博物館実習の学内実習が義務づけられ、さいわい2部屋分、壁を抜いて広い部屋がひとつ確保できた。ここで、博物館実習だけでなく、考古学実習と、埴輪の整理もやっている。今度は上記の資料庫ができるかな。
◆とはいえ、部屋が分散しているのはネックであるが、まあいっぺんにはいきません。まあ、ぐいぐいと考古のアピールをして要求を重ねる「押し」のない者としては、教員1人が在籍している間に、一定の整備をやって、またバトンタッチをしていければいいだろう。
【追記】文学研究科で認められ全学に上げたそうである。写真は考古学実習の風景。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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