人を幸せにする人になろう

趙栄済先生の見方がいいのでは

◆趙栄済先生の議論は、資料はけっこう細かい土器のことが書いてあったが、全体として、4世紀の金官国段階と、5世紀の以降の「型式乱立期」との対比の話は面白く、かつTG232が金官国の陶質土器のみならず、西部地域の土器に似るものが含まれること、それによって倭に至った陶質土器工人の渡来年代も押さえられる、という見方はすごく面白かった。TG232はじめ、日本の初期スエに見られる雑多性の説明は「そういうことか」と納得した。
◆やっぱり実年代は、高句麗軍による金官国攻めということが論拠になっているが、その後の拡散、倭へも、だから「5世紀はじめから前半」という結論は、受け入れやすい。申先生の極論に対し、趙先生の慶南西部地域の動向からのこの立論、これが当たっているのでは、と思った。

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雲楽
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1964/03/22
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大学教員
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兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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