人を幸せにする人になろう

陵墓懇談会2010

◆07月12日(月)、陵墓懇談会。出るのが遅れて、明治大に12時には着けず、約1時間遅れた。今年度の発掘調査は新木山古墳。そして土師ニサンザイの予備調査をするという。わりあい、平穏なやりとりで終わる。ちょっと突っ込みが甘かったかな。
◆世界遺産条約での国内法等による保護というのは、何法か。推薦した側の文書では、再点検をしなければならないが、「周知の埋蔵文化財包蔵地」として文化財保護法下にあると明記されている。しかし、そういうと、まわりからは、「そうなん?、国有財産法ちゃうの?」という反応。宮内庁側も「そうじゃない」との回答だった。
◆「周知の埋蔵文化財包蔵地」は推薦者側の論理ということか。で、暫定一覧表に掲載することが決定した。これから文化庁は推薦準備に入る。平泉がどうなるか、ということも影響する。書類作成にどのくらいかかるのだろうか。堺市長は2015年をめざすという。そのくらいは時間がかかるということか。推薦者の掲げている物件のなかから、最終的に世界遺産を構成する物件のセレクトを特別委員会は求めている。
◆そして、必要書類の原型は堺市や大阪府が作成するのだろうが、先の国内法等による保護については、結局は、最終的に文化庁がどう書くか、ということか。国有財産法と文化財保護法で二重に守られている、というレトリックを使うのかも知れない。宮内庁の反応からすると、周知の埋蔵文化財包蔵地とすることにも反対するかもしれない。しかし、保護法にしたがった届出(通知?)も1990年代後半から出しているので、宮内庁としても文化財保護法下にないとは言い切れないだろう。世界遺産委員会側も、従前の日本における世界文化遺産の物件が「史跡」であるのに対して、陵墓が「周知の埋蔵文化財包蔵地」で読むことについてはすぐ気付くだろう。しかし一方で国有財産法でも守られていると、合わせるのかもしれない。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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