人を幸せにする人になろう

集中講義おわり気仙沼のホテル

◆最終日、午後の3コマは1時間半はもたず、各1時間程度、16:30にすべて終わる。めでたしめでたし。辻秀人さんにご挨拶をし、東北学院大学を辞する。佐川さんは夏から1年間韓国で不在。うらやましい限りである。なので、久しぶりに佐川さんにお会いすることはできなかった。
◆初日の夜、辻さんと飲む。オレが2000年から大阪市大だと言うと、ねつ造事件の年だ、と。舞台となった宮城にいる者として、辻・佐川のお2人は、ねつ造事件の特別委員会の事件解明、検証発掘にたいへんだったと。だが、ほかの腰が重いなかで、オレたちがやらなければという使命感でやっていた気概が伝わる。ねつ造した本人はともかく、それを取り巻いていた人々にそれを認めさせることが容易ではなかったという。
◆辻さんは会津大塚山古墳の測量以来のときから、よくできた方だと思っていたが、いろいろ話をすることがIMG_0077.JPGでき、学生教育のことや、調査の進め方など、、実践の中からいろいろ考えていることがよくわかった。東北学院大学で20年、毎年調査を重ね、学生が自主的に整理作業に従事する体制を作り上げている様子は頭が下がる。学生に任せることで、学生が育ち大人になっていくという発言は重みがある。不満はあるが、我慢するのが仕事だとも。これもジーンと来る言葉である。任せられないからやってしまう、というのでは学生は育たないわけだ。
◆いまは院生がいないのだという。考古学離れの一端は、就職の厳しさもあろうが、ねつ造事件もそのひとつだろうと・・・。だが、受講していた学部生のなんとしっかりしていることか。むろん全員ではないが、ぱっと見、院生だろうという落ち着いた学生が何人かいる。これも2回生でゼミの希望を出し、彼らは3回生に上がる春休みから調査に参加し、それを重ねている賜物のようである(写真は大学西側を流れる広瀬川)。
◆17:00にレンタカー屋に行き出発し、東北道経由で、20:30に気仙沼に着いた。

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HN:
雲楽
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60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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