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人を幸せにする人になろう

◆これだけ古墳がある。前方後円墳が両宮山、廻る山、小山、朱千駄、帆立の和田茶臼と森山、これらをどう配列し、全体をどうとらえ、そして歴史を見出していけるのだろうか。資料館でシンポの記録集があったが、中身をぱらぱら見たらよかった。両宮山が未完というだけでなく、古墳群としてどうとらえられているのか、という問題です。たぶん両宮山→朱千駄→小山→廻り山なんでしょうね。帆立2はどこの来るのか。難問ながら、こういうのは突き詰め突き詰め、配列することで道を開くしかないし、それで筋が見えてくるもんです。
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朱千駄古墳

◆まあ残骸なわけです。が、グーグルでみると、南側の溜池は周濠の名残だろうし、北側 の道路を越えて墳丘が広がっていたんでしょうね。道の北側に降りていくことはしなかったな・・・、残念。

両宮山古墳

◆もしかして中に入ったのは初めてかも・・・。恥ずかしながら・・・。2008年に未完の古墳と書き、新しく掘って刊行された報告書に引用していただいている。墳丘盛土工程→葺石と、1段ずつ作るのではなく、盛土工程で上まで盛ってしまうことがわかる。したがって、この古墳の現状は、盛土途中の段階ということで、いま残されている墳丘からどんなふうに盛っていたかを読み取ることができるのかもしれない。新たな測量図もなかなか伐採が十分できないなかでの測量と聞いているが、造り出し相当位置の中段も張り出しているとか、テラス面が整っていないことなど、しかし岡山県史の写真測量よりも墳丘を忠実にとらえられているはず。なぜにテラスが整っていないのでしょうか。だいたい盛って、あとから成形する?。へんですよね。なかなか解せない。
◆後円部と前方部の高さはほぼトントン。現状では前方部の方がわずかに高いのかな。でもまあ周濠形態からしても、土師ニサンザイでなく大仙でしょう。437から454のどこかで着手されたわけです。で中断したのはいつか。雄略7年463、上道田狭を半島に追いやる・・・、年代的には悪くないかもしれませんね。

和田茶臼山古墳

◆パンフレットによると、55mの帆立で、2重周濠とのこと

小山古墳

◆これも初めて。墳丘長67mに復元される前方後円墳だそうです。5世紀末とのこと。墳頂に社があ り、荒れ果てているが、その裏に行ってびっくり、石棺の残欠。阿蘇石。まわりの角礫は石室材なんだろうか。これちゃんと掘り出して、資料館に持ち込んだ方がいいんではないか。

ほたて森山古墳

◆前にも来たことがある森山古墳。両宮山古墳の前方部正面にある。パンフレットによれば82m。両宮山古墳に続く首長墓とあります。

廻り山古墳

◆初めて行きました。資料館に埴輪列の発掘写真があり、最下段突帯を板で叩いた埴輪がならべて ありました。パンフレットによると、47mの前方後円墳で47m、6世紀前半だそうです。これ高まり全体が墳丘と思っていたが、グーグルを見ると、ちょっとした高台があり、その上に前方後円墳があるようにも見える(47mとはどこからどこまでなんだろうか)。しかしそれは上段で、下段があると考えるのがやはりいいのでは。東側にへんな 地割があり、それは古墳がひと回り大きくなり、その堤の名残のようにも思われる。市尾墓山に近いような・・・。けっこう興味深い古墳ですね。6世紀前半・・・。岩田14号墳もあるし・・・。まずは墳丘の図面があるのかどうか調べなあかん。

岩田14号墳

◆数年前に来たときは、両宮山古墳を周堤からながめた。森山・朱千駄古をまわり、国分寺に 行った。今回、せっかくなので岩田14号墳へ行く。540年くらいなんでしょうか。初葬はもうすこし早いのかな。
◆この山陽団地。けっこうな丘陵を宅地開発したものだが、弥生の遺跡も古墳も、昔も利用しやすい手頃な丘陵だったのでしょう、まあ遺跡だらけ。そんなところをぜんぶ壊してしまったのだ、と思ってしまう。昔はまだ営農者が多く、平地の大規模住宅開発は無理で、丘陵部しかなかったのだろうが。そのなかで、この14号墳はなんとか残したんでしょうね。鍵がかかっていて中には入れません。

考古学研究会大会への道すがら

◆天王寺9:00発。院生2、学部生3。山陽道でまず旧山陽町、現赤磐市の資料館。 ええもんがいっぱい。無料のいろんなパンフレットがあるが、300円~500円くらいで、両宮山古墳とまわりの古墳群の概要、それぞれの墳丘図、トレンチ配置図、出土埴輪など、およそそれをみれば概略わかる、というものを作ってほしいものです。この日おられた職員さんはとても親切に、カラーコピーを下さいました。

市大ミュージアム

◆木曜日、副理事長への「大学史料館」の説明に同行。学長が変わり、中期計画にミュージアムがぽっと入る。昨年、学長が具体の検討を指示したようで、担当は学情の長。ひとまず大学史資料室長とわたしがよばれ、打ち合わせをしたもの。まだ本格検討の手前の要点くらいの段階。それをまず副理事長に説明した。月曜日は理事長=学場への説明。これにも同行する。
◆たぶん本格検討が指示されるのだろう。ここから頑張りどころですね。
◆いまの学長さん、金曜日には年度初めに新中期目標などの全体説明をしたものを、文学研究科教授会にも説明に来た。で、それは短くやって、いろいろみなさんも言いたいことがあるだろうし、直接の意見交換がしたいと。各研究科に出向いて、今後の方針を説明したり、教員側とやりとりしたり、なかなかいいことだと思いました。そんな学長はいなかったぞ。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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