人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
教育委員会は悪者か
◆あまり定見はないのだが、橋下君はじめ、教育委員会はダメだ議論が多いですよね。ちゃんとした論評ができるわけではないが、まあ当然でしょう。独立行政委員会として政治と切り離すというのが建前だから。別に橋下君に指摘されるまでもなく、教育行政は文科省が仕切っているわけである。役所においても教育委員に重要なものごとを決定してもらおうなんざ、役所はこれぽっちも考えていない。お飾り。仕組み上、必要、というのが大半だから。独立行政委員会というのを育ててこなかったということ。
◆教育委員は名誉職なんであって、そこがなっとらん、と言われてもね~。まあ、しかし、橋下君のターゲットは教育委員会ではなく、教職者を中心とする教育委員会事務局にあるわけだ。組合、日教組、というのも当然ではあるが、むしろ、かなりの職員数を要する教職者のカタマリが抵抗勢力であることへの痛烈な批判だろう。
◆こっから先はよくわからんが。確かに組合の強さが必ずしも教育の自由とかではない政治的圧力団体として機能してきたという面はあるだろう。しかし一方で、それを押さえ込むべく、さまざまな圧力をかけ、処分をちらつかせ、校長の権限を高め、職務命令で押さえ込もうとしてきた。予算は減らされ、非常勤に依存する形が定着した。やる気が削がれてきたことも事実だろう。ゆがんでいますね。
◆どっちもどっち、と簡単に言うことはできないが、どういう形がまっとうなんでしょうか。戦前への反省もある、やっぱり国が公立学校の教育を通して、こういう国民を育成するなんざ、許してはいけないだろう。1人1人が考え生きていくことを身につけさせるということだろう。国に忠実で愛国心に満ちた御しやすい人間を輩出させるために教育があるわけではない。
◆だからやはり学習指導要領みたいなものは必要ではあっても、そこが根本的に文科省から独立したものであるべきなんだ。教科書検定もそう。地方の教育委員会組織をどうするかというよりも前に、政治的に中立な国の行政機関をまずは作ることか。とはいえ、どうせ、東大出身の御用学者の就職先となるだけかもしれない。しかしまあ、とにかくそういうものができればと思う。あくまで小学校ではこう、中学校ではこう、高校ではこうということを、政治家や行政庁の介入なく定める。役所にしてしまうと牛耳られるか。センター試験の問題を作るとか、科研の採択をするとかと同様、研究者や教育関係者からなる組織で、5年おきとかに、必要な手当を支給して参画するようなものの方がいいかもしれませんね。誰をどう選ぶかということが問題になるでしょうが、いずれにしても相当な規模で、10数人程度で決定するというものではだめだろう。数百人は必要だろう。科目別責任者は必要だろうが、それはメンバーの互選とする。そして、そこの決定がすべて。国は介入できない。
◆で、実際の公立学校でのあり方はどうあるべきなんだろうか。そこは実際の運営は地方公共団体の裁量によらざるをえないが、基本はあくまでも定められた内容にしたがい、それを身につけさせることに努力すること、落ちこぼれをなくし、みなを一定の習熟度に到達させる、というのが公立学校の使命だろう。どうなんでしょうね。大阪府下の一斉学力試験をやってもいいと思う。しかし、それを学校の競争に使うのではなく、どうしたって存在する学校による差の解消のために使うべきでは。ベテランやすぐれた教育能力のある教師を配置して、底上げしていく。上はいい、下位を解消していくことこそ大事だろうに。橋下君などが行っていることは、要するに大阪府下の学力を伸ばしたいんでしょうが、それを疲弊する競争で実現させるより、ケアが必要なところを見いだし、そこに手当をしていく方法で、全体を底上げすることが、世の中のためだと思うのですが。
◆教育委員は名誉職なんであって、そこがなっとらん、と言われてもね~。まあ、しかし、橋下君のターゲットは教育委員会ではなく、教職者を中心とする教育委員会事務局にあるわけだ。組合、日教組、というのも当然ではあるが、むしろ、かなりの職員数を要する教職者のカタマリが抵抗勢力であることへの痛烈な批判だろう。
◆こっから先はよくわからんが。確かに組合の強さが必ずしも教育の自由とかではない政治的圧力団体として機能してきたという面はあるだろう。しかし一方で、それを押さえ込むべく、さまざまな圧力をかけ、処分をちらつかせ、校長の権限を高め、職務命令で押さえ込もうとしてきた。予算は減らされ、非常勤に依存する形が定着した。やる気が削がれてきたことも事実だろう。ゆがんでいますね。
◆どっちもどっち、と簡単に言うことはできないが、どういう形がまっとうなんでしょうか。戦前への反省もある、やっぱり国が公立学校の教育を通して、こういう国民を育成するなんざ、許してはいけないだろう。1人1人が考え生きていくことを身につけさせるということだろう。国に忠実で愛国心に満ちた御しやすい人間を輩出させるために教育があるわけではない。
◆だからやはり学習指導要領みたいなものは必要ではあっても、そこが根本的に文科省から独立したものであるべきなんだ。教科書検定もそう。地方の教育委員会組織をどうするかというよりも前に、政治的に中立な国の行政機関をまずは作ることか。とはいえ、どうせ、東大出身の御用学者の就職先となるだけかもしれない。しかしまあ、とにかくそういうものができればと思う。あくまで小学校ではこう、中学校ではこう、高校ではこうということを、政治家や行政庁の介入なく定める。役所にしてしまうと牛耳られるか。センター試験の問題を作るとか、科研の採択をするとかと同様、研究者や教育関係者からなる組織で、5年おきとかに、必要な手当を支給して参画するようなものの方がいいかもしれませんね。誰をどう選ぶかということが問題になるでしょうが、いずれにしても相当な規模で、10数人程度で決定するというものではだめだろう。数百人は必要だろう。科目別責任者は必要だろうが、それはメンバーの互選とする。そして、そこの決定がすべて。国は介入できない。
◆で、実際の公立学校でのあり方はどうあるべきなんだろうか。そこは実際の運営は地方公共団体の裁量によらざるをえないが、基本はあくまでも定められた内容にしたがい、それを身につけさせることに努力すること、落ちこぼれをなくし、みなを一定の習熟度に到達させる、というのが公立学校の使命だろう。どうなんでしょうね。大阪府下の一斉学力試験をやってもいいと思う。しかし、それを学校の競争に使うのではなく、どうしたって存在する学校による差の解消のために使うべきでは。ベテランやすぐれた教育能力のある教師を配置して、底上げしていく。上はいい、下位を解消していくことこそ大事だろうに。橋下君などが行っていることは、要するに大阪府下の学力を伸ばしたいんでしょうが、それを疲弊する競争で実現させるより、ケアが必要なところを見いだし、そこに手当をしていく方法で、全体を底上げすることが、世の中のためだと思うのですが。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。