人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
2023年9月9日、豊橋2
◆吉田城下に、東海道53次の吉田宿があるのだが、そこから東海道は、南東方向に進み、遠州灘に近づき、東へ進むと「二川(ふたがわ)宿」がある。三河の東端の宿場町で、その先、国境を越えると遠江に入る。浜名湖も近い。
◆この「豊橋市二川宿本陣資料館」の展示がよかった。東海道53次の宿場町で、同じような展示施設はほかにもあるのだろうし、それを知らないのではあるが・・・。平易でわかりやすく、図等もよくできたパネルがならぶ。伝馬という制度について 説明があり、公的な荷物などは馬・人足により、宿場ごとにリレーされ、隣の宿場を越えて先へ行ってはならない。順々に継いでいくから53次というのだそうである。そして馬100匹・人足100人だったかを備えるが、それを補う助郷という制度の説明など、なかなかよくわかる。19世紀の問屋場の帳簿が残っており、取り扱った荷物量の増加グラフもあった。これらよくできた文・図表からなるパネルや展示物が、図録(1000円)に収録されているのがうれしい。
◆この「豊橋市二川宿本陣資料館」の展示がよかった。東海道53次の宿場町で、同じような展示施設はほかにもあるのだろうし、それを知らないのではあるが・・・。平易でわかりやすく、図等もよくできたパネルがならぶ。伝馬という制度について 説明があり、公的な荷物などは馬・人足により、宿場ごとにリレーされ、隣の宿場を越えて先へ行ってはならない。順々に継いでいくから53次というのだそうである。そして馬100匹・人足100人だったかを備えるが、それを補う助郷という制度の説明など、なかなかよくわかる。19世紀の問屋場の帳簿が残っており、取り扱った荷物量の増加グラフもあった。これらよくできた文・図表からなるパネルや展示物が、図録(1000円)に収録されているのがうれしい。
2023年9月9日、豊橋1
◆朝、豊橋に行くことになる。本日10時からの、ある仕事はゴメンナサイ、さぼります。宿を取 り、おおさか東線で新大阪に向かう。こだまで、車中、2人とも科研申請書を書いている。豊橋駅着は12:30すぎ。お金をおろし、新幹線車中で予約したレンタカーを借りる。
◆残念なら博物館は休館中らしい。で、車中で調べた二川(ふたがわ)宿の資料館に向かう。これが実によかった。
◆ところで。豊橋という地名は明治の産物で、もとは(三河)吉田なんだそうです。近世城郭の名前も豊橋城ではなく「吉田城」。池田恒興の2男であった輝政が15万石で入り、城を大きくするも、その後の譜代大名の石高は大きくなく、3の丸などの城域は画されても(堀を掘るところまではやったということでしょうか)、手つかずで幕末を迎えたのだとか。
◆残念なら博物館は休館中らしい。で、車中で調べた二川(ふたがわ)宿の資料館に向かう。これが実によかった。
◆ところで。豊橋という地名は明治の産物で、もとは(三河)吉田なんだそうです。近世城郭の名前も豊橋城ではなく「吉田城」。池田恒興の2男であった輝政が15万石で入り、城を大きくするも、その後の譜代大名の石高は大きくなく、3の丸などの城域は画されても(堀を掘るところまではやったということでしょうか)、手つかずで幕末を迎えたのだとか。
2023年9月6日(水)、職場で仕事2
◆で6日(水)の話。メールを開いて紀要の査読関係の仕事に気づく!。今週中にすべての原稿について正式依頼までもっていくことをすっかり忘れていた。編集委員からいくつか問い合わせも入っており、紀要の仕事が終わったのが18時過ぎ。この間、粗大ごみとして、発掘器材庫の不要な道具と133のPCラックを廃棄する。ほんま、何をやっているんだか、という調子で時間は過ぎていきます。
◆ヒストリア300号の最後の原稿が来て、また入稿している分の再校も出て、そういう仕事もしていた。科研の申請書まで到達しない。こんな調子で、よくできた申請書は書けませんね。いまからまた、ヒストリア12月号の大会特集原稿の、未提出者への催促仕事があります。
◆大学は夏休み。職場に来ても、ほとんど誰もいません。オレも夏休みが欲しいね~。カミサンと八幡浜へ行くという話をしているが、科研申請書を考えると無理か・・・。
◆歳を取り、淡々と仕事をこなしてはいるが、アドレナリンが体中にみなぎるようなことがなく、枯れています。が、そこは気持ちの問題でしょうか。やる気まんまんとはいかないが、楽しみや喜びを見出せるか、でしょうか。さぼっているわけでなく、仕事は進んではいくが、そうして過ぎていくのでなく、今日はこれを重点的にやろう、これを頑張ってみようと、小さな目標を作り、ささやかな達成感をえるというところか。
◆あと、この歳になると、いろんな雑用を引き受けるようにしようと思っている。研究室の若い教員は、むろんいろんな仕事をしてくれています。いまは森之宮移転にあたっての図書の選別が進んでいます。むろんみな分担なのだが、試験監督とか、なんとか試験の問題作りとか、若い人になんでも押し付けることのないよう、年寄りは、やれる雑用を引き受けるべきだ、と。
◆ヒストリア300号の最後の原稿が来て、また入稿している分の再校も出て、そういう仕事もしていた。科研の申請書まで到達しない。こんな調子で、よくできた申請書は書けませんね。いまからまた、ヒストリア12月号の大会特集原稿の、未提出者への催促仕事があります。
◆大学は夏休み。職場に来ても、ほとんど誰もいません。オレも夏休みが欲しいね~。カミサンと八幡浜へ行くという話をしているが、科研申請書を考えると無理か・・・。
◆歳を取り、淡々と仕事をこなしてはいるが、アドレナリンが体中にみなぎるようなことがなく、枯れています。が、そこは気持ちの問題でしょうか。やる気まんまんとはいかないが、楽しみや喜びを見出せるか、でしょうか。さぼっているわけでなく、仕事は進んではいくが、そうして過ぎていくのでなく、今日はこれを重点的にやろう、これを頑張ってみようと、小さな目標を作り、ささやかな達成感をえるというところか。
◆あと、この歳になると、いろんな雑用を引き受けるようにしようと思っている。研究室の若い教員は、むろんいろんな仕事をしてくれています。いまは森之宮移転にあたっての図書の選別が進んでいます。むろんみな分担なのだが、試験監督とか、なんとか試験の問題作りとか、若い人になんでも押し付けることのないよう、年寄りは、やれる雑用を引き受けるべきだ、と。
2023年9月6日(水)、職場で仕事
◆この日、雨模様なので現場作業は中止となる。本来はこの日に写真撮影くらいと予定されていたが、火曜日までになんとかするということになり、4日(月)・5日(火)はしゃかりき。自分が何をやっていたか、もう記憶も定かではない。【追記】4日は1/20略図を作った。
◆4日(月)は起きたら遅刻の時間。早朝にカミサンは4泊5日の東京での風洞実験に出た。京奈和まわりでなく第2京阪として、20分くらいの遅刻でなんとか済む。1トレンチの下段斜面を少しやったような記憶もある。あとは周囲の掃除をしていたのかな。今週からR大の実習生が加わり、写真撮影にむけて清掃にあたり、火曜日にかけて、一気に美しくなる。
◆で、5日(火)は1トレと2トレの撮影。1トレからでお任せだが、最後はトレンチに入り、調査区内の清掃を手伝う。だいたい12時に終わり、ヤグラにカメラを構えるも、雲がなく・・・。結局、太陽が西に傾き、線路西側の墳丘樹木で調査区内が影となる段階にずれこむ。16時くらいまでかかったか。
◆そこから2トレ。太陽の高い位置での雲待ちでなく、夕刻になってきており、やはり色の発色はよくないが、なんとか終える。シートをかけて終了したのが1830。もうへろへろです。帰ってきてすぐ寝て、朝8時まで眠って頭はわりあいすっきりした。
◆オルソ用の撮影は、今年度から城陽市の担当者がやってくれるので、図面下図作りから解放され、ずいぶん気持ちが楽になる。オルソ用の写真は、ずいぶんあわただしい撮影になったので、マッチングがうまくいくかやや心配ですが。
◆4日(月)は起きたら遅刻の時間。早朝にカミサンは4泊5日の東京での風洞実験に出た。京奈和まわりでなく第2京阪として、20分くらいの遅刻でなんとか済む。1トレンチの下段斜面を少しやったような記憶もある。あとは周囲の掃除をしていたのかな。今週からR大の実習生が加わり、写真撮影にむけて清掃にあたり、火曜日にかけて、一気に美しくなる。
◆で、5日(火)は1トレと2トレの撮影。1トレからでお任せだが、最後はトレンチに入り、調査区内の清掃を手伝う。だいたい12時に終わり、ヤグラにカメラを構えるも、雲がなく・・・。結局、太陽が西に傾き、線路西側の墳丘樹木で調査区内が影となる段階にずれこむ。16時くらいまでかかったか。
◆そこから2トレ。太陽の高い位置での雲待ちでなく、夕刻になってきており、やはり色の発色はよくないが、なんとか終える。シートをかけて終了したのが1830。もうへろへろです。帰ってきてすぐ寝て、朝8時まで眠って頭はわりあいすっきりした。
◆オルソ用の撮影は、今年度から城陽市の担当者がやってくれるので、図面下図作りから解放され、ずいぶん気持ちが楽になる。オルソ用の写真は、ずいぶんあわただしい撮影になったので、マッチングがうまくいくかやや心配ですが。
佐紀空中レーザー測量
◆先日、M氏によるクラウドファンディングによる佐紀古墳群の測量について報道がありました。佐 紀陵山や石塚山、宝来山に五社神、中期もあるが、ひとまず前期の4基について、陵墓図よりはるかに精細に墳丘をとらえた3dモデル、およびこれによる等高線図や陰影図はに感動しました。すごい仕事ですね。こうしたプロジェクトに500万円もの拠金をくださるみなさんがおられるということにも、いろいろ考えさせられます。これだけ関心を寄せて期待する市民がいることを、行政側も認識し、重要遺跡の資料整備の予算をつけるということが望ましい。まずはそれ。その上で、こうした方法もありうるということですね。文化財保護において、公金の投入と、こうした市民の寄付と、両面をのばしていきたいものです。
都道府県
◆文化財の世界の話。遺跡をかかえるのは市町村。市町村の文化財職員の助けをするのが都道府県の役割だろう。例えば、重要な遺跡が見つかった場合どうするか。よくわかっていないが、例えば京田辺市で新規の大型前方後円墳が見つかり、市の職員が頑張り、京都府も応援して、綴喜古墳群として国指定になり保存された。あるいは、やらなきゃいけない発掘があり、記録保存の措置として整理され報告されなければならない。が、なんとか発掘経費を出してもらうのが精いっぱいで、整理・報告の目途がない場合も少なくない。一方の都道府県の発掘調査は、公共事業関係で、規模も大きく、整理費もちゃんと計上され、報告書が積みあがる(異業種ともいわれている)。そうはいかない市町村の発掘調査について、一定の整理や公表を進める支援を考えるのも、都道府県の仕事だろう。
◆市町村の差は大きい。文化財への理解も、首長・役所の体質で大きく異なる。しかし、開発計画に対し、なんとか必要な調査を確保する、それをその先どう整理するのかという恒常的な課題があり、時には重要な遺跡が見つかり、何とか残せないのかという事態も生じる。そういう市町村職員のしんどさに、寄り添う都道府県であってほしいもの。
◆市町村の差は大きい。文化財への理解も、首長・役所の体質で大きく異なる。しかし、開発計画に対し、なんとか必要な調査を確保する、それをその先どう整理するのかという恒常的な課題があり、時には重要な遺跡が見つかり、何とか残せないのかという事態も生じる。そういう市町村職員のしんどさに、寄り添う都道府県であってほしいもの。
防衛予算7.7兆円
◆安倍時代にもできんかったことが、岸田君の時に次々に進められている。 防衛族にとって、岸田君はやりやすいんでしょうね。つきあげたらやりよる。
◆これも総選挙の結果です。国民が自民党員を多く当選させている。民間の話だが、百貨店職員がストを打っても、そんなん関係なく売却される。そもそもコレなんですか、2000億円で外資に売却、それを則、ヨドバシが3000億円で買う?。1000億円のぼろもうけ?(なんで直接2000億円でヨドバシに売らんのかね~。だれか解説してください)。労働組合など、へのつっぱりにもならんのか。19世紀以来の労働運動とは何なんですかね。一方的にやられっぱなし。それを押しとどめることができない、何のすべもない。そういうアキラメ。作り上げてきたはずの民主主義が機能していない。
◆どうにもならん、そのなかで生きていくために仕事をし続けている。ドラスティックになにかが変わるわけはない。が、で、どうする。ひとつは投票行動。もうひとつは、自分の住む地域のなかで、地方政府のあり方を変えていくほかないのだろう。
◆これも総選挙の結果です。国民が自民党員を多く当選させている。民間の話だが、百貨店職員がストを打っても、そんなん関係なく売却される。そもそもコレなんですか、2000億円で外資に売却、それを則、ヨドバシが3000億円で買う?。1000億円のぼろもうけ?(なんで直接2000億円でヨドバシに売らんのかね~。だれか解説してください)。労働組合など、へのつっぱりにもならんのか。19世紀以来の労働運動とは何なんですかね。一方的にやられっぱなし。それを押しとどめることができない、何のすべもない。そういうアキラメ。作り上げてきたはずの民主主義が機能していない。
◆どうにもならん、そのなかで生きていくために仕事をし続けている。ドラスティックになにかが変わるわけはない。が、で、どうする。ひとつは投票行動。もうひとつは、自分の住む地域のなかで、地方政府のあり方を変えていくほかないのだろう。
しゃーしゃーと平気で嘘をつく
◆官房長官の発言。毎年、こういう虚しい記事が繰り替えされているのでしょうか。注意してこなかったが・・・。今年の9月1日の記事を見て唖然、ですね。中身は周知の事実だろう。それでも政府として認めない。嘘をつき続ける。自民党の国会議員が、それが党の方針であるから、みなダンマリなんだとすると、絶望的になりませんか。「これは諸資料から明白で、政府として認めるべきだ、これはあまりにひどいだろう」という発言をしない。自民党のみならず、全国会議員がそうなんでしょうか(むろん共産党は違うだろうが)。
◆これについて日本学術会議は非難しないのだろうか(しないんでしょうね)。今日の2日の朝刊には、反論する記事が掲載されていた。日本史にかかわるすべての関係者が「NO」というべきなのでは。
◆これについて日本学術会議は非難しないのだろうか(しないんでしょうね)。今日の2日の朝刊には、反論する記事が掲載されていた。日本史にかかわるすべての関係者が「NO」というべきなのでは。
次の大地震が来たらどうなる
◆9月1日、関東大震災100年。関連記事やニュース番組が多い。本震の震源地は神奈川県なんですね。そしてM7クラスの余震が東京湾という。震災後には自然災害に強い都市計画が考えられ、区画整理をして、一定の対策を取られたが、戦後は再び無秩序な開発が進み、いままたタワマンはじめ、高層ビルの乱立。今度大地震が来た時、今日の建築基準で建てられた建物は構造物としては残るのかもしれないが、地盤が大きく変化するなど、周囲はそのままとはいかないダメージを受けるのでは。建っていても、住み続けられるのか、そのための再整備は莫大な経費を要するのでは。
◆プレート境界由来の地震はほぼ100年周期。次に東京がダメージを受ける大地震が来たとき、どういう風景になるのか。それはまだ生きているうちに発生し、それを見る可能性は高い。災害は来る、それに強いマチを作る、そうした建築や開発の統制・制御をなしうるにもかかわらず、目の前の経済を優先して、開発を進めてきた東京は、いったいどうなるのでしょう。そして、首都復興には莫大な金がつぎ込まれる。われわれの所得税がそれに使われる。やられても、また復興させればよい、それはそうするほかないのだろう。が、その時に、被害をできるだけ抑えようとしてきたのか、そうした対策はそのまま復興に要する経費の縮減にもつながると思うが、そうした街づくりをしてこなかったツケを、東京以外のわれわれの払っている税金が使われるのは腹立たしい。
◆プレート境界由来の地震はほぼ100年周期。次に東京がダメージを受ける大地震が来たとき、どういう風景になるのか。それはまだ生きているうちに発生し、それを見る可能性は高い。災害は来る、それに強いマチを作る、そうした建築や開発の統制・制御をなしうるにもかかわらず、目の前の経済を優先して、開発を進めてきた東京は、いったいどうなるのでしょう。そして、首都復興には莫大な金がつぎ込まれる。われわれの所得税がそれに使われる。やられても、また復興させればよい、それはそうするほかないのだろう。が、その時に、被害をできるだけ抑えようとしてきたのか、そうした対策はそのまま復興に要する経費の縮減にもつながると思うが、そうした街づくりをしてこなかったツケを、東京以外のわれわれの払っている税金が使われるのは腹立たしい。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。