人を幸せにする人になろう

さらにヨーロッパと日本

◆もうひとつ前から思っていること、ヨーロッパは、第1次世界大戦の戦場となった。戦災もある。だが、基本的には、ゆっくりと変化してきたと思うのだ。それに対して、日本の戦後の激変、これがよくない。
◆パリもさっき言ったように300万人だ。地方都市もあり、そして田舎がある。町が異様に肥大化することなく、つまり田舎からの人口流入がなく、中世以来、ゆったりと経過している。むろん産業革命期の変化は大きかったであろうが。
◆日本はどうだ、大都市、地方都市、田舎、その点はおなじだが、都市部への人口集中が極端に進み、田舎が疲弊している。この差はなんなんだろうか。人口の差もあるんでしょうね。ヨーロッパ諸国は数千万人だから。地勢もあろう。日本は山がちで平野部に人々が集中する。ヨーロッパでは、アルプスはあるが、山は少なく(たぶん)、丘があり盆地がある。そうしたところに分散的に住んでいる。
◆都市の方が快適で、収入もあろうが、田舎が維持されるのはなんでだろう。これは是非研究して欲しい。
◆で、極端論に戻る。江戸時代の江戸の人口が何人だったか知らないが、100万人くらいだろう。だが、それが1300万人という。1300万人といっても、東京都区部なんでしょうね。千葉、埼玉、川崎、横浜と、切れ目なくひとつづきの市街地である。こんな人口集中が起こったら、住む場所は必要で、山野はずたずたにされ、景観は一変する。しかもそれは戦後だ。近代以降の変化も大きいが、戦後の上昇の角度は著しい。短期間での激変・・・ゆっくりと、旧市街の外に徐々に町ができていき、といった通常の経過をたどらない。むろん地理的平面位置としてはそうだが、当然、無秩序な乱開発だ。
◆極端はよくない、新しいものが生まれても、それをゆっくりと受け入れ、徐々になじんでいく、という歩調をとることが望ましい。いましかし、中国が、この極端な社会変革が進行中だ。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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