人を幸せにする人になろう

なんでもないんですが

◆このところブログを書きまくっている。わたしの場合、ブログを書いている時は、なにかから逃避しているようだ。ほんとうのバロメータは日記、ここ3週間くらい書いていない。日々が充実していない証拠だ。
◆今日も、あれもこれも、やることはあるが、最重要課題にはつっこんでいない。調子が悪いわけではないが、張り切っていない。わたしは躁鬱の気がある。いまは穏やか。昨年の1~4月は最悪でした。完全な鬱状態。回復したいまとなっては不思議だが、すべてから逃げたいと思った。3月、どん底。ついに心療内科に行った。自分の状態を説明している時、涙がぼろぼろこぼれた。医者は、休めと。いま頑張ったら折れてしまい、一生がダメになる、と。半年休めと。休職を願い出ることはしかし、自分では現実味がなかった。GWから5月にV字回復を果たした。よく夏に発掘にこぎつけたものだ。メスリも出た。
◆しかし年末からまた怪しくなった。無力感。でも、これは軽微なまま回復した。いまは全然なんでもない。支えてくれたのはカミさんだった。毎週、大阪に帰ってきてくれ、気晴らしに連れ出してくれた。多謝。
◆こんなことも書いておこう。ウソ偽りのない自分の姿だ。いまは安定し、ペースメーカーもある。授業も楽しい。
◆話を変えて。大学の頃から、専門の本以外はほとんど読まないなかで、本多勝一をずっと読んできた。読み始めは高校の時に、受験勉強対策で『日本語の作文技術』を読んだことに始まる。『貧困なる精神』シリーズも、全巻はないがほぼある。結構、ブログを書いていると『貧困なる精神』を思い出す。本多も定年退職、週刊金曜日は創刊号から読んでいたが、いつのころからか定期購読が切れた。そういえば、週刊金曜日編集部に就職できないか、と思ったこともあったような気もする。
◆いつのころからか廣瀬隆にはまった。大学時代に『危険な話』を読んだが、90年代だ、たいがいの本を読んだのは。巨大な金融投機屋が世界を動かしているというのは、事実だと思っている。これがグローバル化の実相である。現代世界史の裏は、われわれには想像もできない。日本の資産は、巨大な作為の前に盗まれ続けている、と思っている。
◆で、いまは。なにもないんだけど。立命館大学の社会学の立岩真也さんの書くものに興味がある。著書は読んでいない。この人の話、最初に知ったのは、5年以上前、まだ信州大の助教授だった時。たしか正月頃の記事だった。人が生きることが重要で、経済活動もそのためにあるのであって、競争を否定する話だった。どこかに記事がとってあると思う。で、編入学試験の担当たっだ時、小論文の試験問題に取り上げた。その回答にがっくりしたことを覚えている。若者は、いい暮らしをするために競争があるのは当たり前で、負けた者はしゃーない、と考えているのだ。そうした競争を否定する、そうでない社会の実現をめざすべし、という立岩氏の主張に対して共感がなく、競争は必要だという回答ばかりで、愕然とした。そんなにもゆったりと暮らして3de5ef81.jpgいないのだ、そんなにも、小さい頃から競争社会に浸かりきっているのだ。
◆いま手元にあるのは2009年03月02日の記事。「できる人が得をし、そうでない人はしょうがないという能力主義や業績原理は、我々の社会が是としているものです。しかし基本的には非と言えると私は考えています。しかし同時に、市場はたしかに便利なものであります。ならば、市場の中でついてしまう差をどうやってならしていくか。やり方は、考えるところ三つしかない。」で、その次の週の続きは残念ながら見逃しております。切り抜きを探したら、2006年04月21日のものが出てきた。編入学の試験問題に出した最初のヤツではないが。
◆基本的に賛成なんだな。そう大きな差は正当化されない、と。同感だ。そうした再分配をいかに実現するか、ということだ。そういうことを言うと、保守層のみならず、受験者の考え方でいけば若者からも、「アカ」、「共産主義者」とたぶん言われる。極端やね。なにが理想像か、それが共産主義かどうかはわからないし、関心もない。19世紀にわれわれは既に競争社会の行き着く悲惨を見ている。社会保障や最低賃金や、失業保険や、そういうものうぃ、われわれは構築してきている。そしてこれからも、セーフティーネットをいかに効果のあるものとして整備していくか、という話をしているつもりなのだが。みなが幸せに生きるための再分配の仕組みを整えるべし、それはまったく正しい。そして、それはいまの日本のGDP、そしてわれわれがふんだくられている所得税、住民税、それら税収でかなりのことが実現できる。使い方なのだ。
◆立命館はいい人をひっぱってきた。これから結構、登場する頻度が高くなると思うよ。予告しておこう。
◆ZARDの歌の一節が好きだ。「誰かに必要とされたいから・・・」。そう、人間ってそういうものなのだ。さあ、仕事しよう。

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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