人を幸せにする人になろう

博物館学芸員課程

◆06月29日、大阪大学であった博物館法施行規則改正の文科省による西日本説明会に出た。文科省の役人3人。頭のいい人たちなんでしょうね。
◆メモをまとめて文学研究科長と教務委員会に上げ、また全学にも上げてもらわねばならないのだが、メモを作る気力がない。意欲はあるのだが。
◆さて、1万人が資格をえても学芸員をほんとうにめざしているヤツのパーセンテージはきわめて低い。資格が取れるというのは、大学のウリだし、学生もなるならん(ならんやつが圧倒的)に関係なく資格はとっとく。一方で、この資格がなんの役にも立たないものだから、強化しようというのが今回の趣旨。ちなみにわたしは資格ありません。むかし奈文研にいたが、たとえば飛鳥資料館に転任を命じられても、それはOK。なぜか国立博物館は学芸員資格はいらないのだとか。へんな話。いまはどうなったのだろう。
◆わたしは、あんまり市大の学芸員課程に関与していない。深く関わって考古の教員をさらに獲得することをねらうということもあるし、どこでもそんなことを考えているのだろうが、これまでのところ、まったく深くかかわっていない。で、あんまり考えたことがなかった。文学部の教務に2年携わり、博物館実習のガイダンスもやったが・・・。そんなわたしですが、昨日の会議のあと思ったこと。
◆文科省のいうように世界に誇れるキューレーターの要請をめざす、そこまでいかなくとも即戦力の実力者を養成することをめざすとした場合、そのために各大学頑張れ、というのはやめにしませんか。学芸員になる気もないやつのために一生懸命、科目を増やし、授業をやるのはむなしい。ほんとうに力ある学芸員を養成するのなら、国家試験を導入すべし。司法試験や医師免許試験と同様にする。誰でも受験が可能。年令制限もなし。ただし高度なペーパーテスト。その及第者が1年間、上野で研修する。自然史系は科学博物館、美術系は近代美術館や東京都の美術館、動物園は東京都だが上野動物園、人文系は東京国立博物館。近くには芸大もあるし、国立文化財研究所もある。そこで、分野にわかれみっちりと修行をする。そうしてはどうだろうか。大学は学芸員養成を担わなくてよい。ほんとうに実を上げたいのならそうすべきだ。プロを要請することだ。
◆まあ、そんなこと言うたかて、しゃーないし、うちの体制を考えなきゃならん。おれも博物館の科目のひとつくらいはもたなあかんねやろ・・・。専任とることは限りなく無理だし・・・。

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プロフィール

HN:
雲楽
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60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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