人を幸せにする人になろう

オオヤマトの見学会

◆前から企画していた、うちの考古学の学生との見学会をオオヤマトでやった。06月05日土曜、天気良く、暑かっb9c801df.jpgた。3回生3人、院生1人と、計5人だった(2回生は参加なし)。
◆前日、18:00から資料を作り始めた。こんなパンフを作るのを学生にやらせるのも勉強なのだが、参加した3回生は、今年度になってから考古を志望するようになり、むろん歓迎すべきなのだが、前年度の学生が卒業して途切れ、連続的な継承ができない状態なので、今年度から体制を新たに構築中というところである。前年度は、毎週木曜日に研究会を開催し、土曜日には作業を行い、定型的な体制ができあがっていたのだが、今年度はまだそこまでいってない。一緒に酒を飲んで親しくなるところから始めている状態だからだ。
◆9:30近鉄天理駅集合、結局、車で行くことにした。まず赤土山古墳。整備されたばかり。ほかもそうだが、こae54395b.jpgの3月にまとめて説明看板を天理市が設置したみたいで、きれいな看板がそちこちに立っていた。
◆そのあと石上神宮、みんなニワトリの写真をとる。それから天理教本部、宗教都市を見せる。参考館。ここで既に13:00に近くなる。
◆お昼を食べて、西山古墳。まあでかい。それから塚穴山古墳。けっこう、みなさんに感激してもらった。そりゃ立派な石室だ。いったい誰の墓なんでしょうね。3次元計測をやってもいいかなと思った。
◆そのあと西乗鞍。すごいわ。あの高さは尋常じゃない。物部のアラカイではないかと思った。で、東乗鞍。25年ほど前に来たことがある。狭い入り口から石室に入った記憶がかすかにある。25b029b5.jpgどっから入るのかわからず、時間も押しているので飛ば05c85dce.jpgそうかと思ったが、照屋さんが「行きたい」というので、たどり着く。なんとか石室の入り口に到着するが、これは女の子3人にはきついな、と思ったが、そこに業界人2人が現れ、懐中電灯をもってやってくる。1人が案内人で、1人が案内されている。会話からすると近畿ではないように思う。その人の案内があり、明かりもできたので、5人、みな斜面をずりずりと石室に入る。そこには阿蘇ピンク石の古い家形石棺が、25年前と変わらずにあった。思いもよらず、みな感激の声。塚穴山といい、東乗鞍といい、こっちはどういう反応が返ってくるか、まったく未知数だったが、よかった。
◆それから西山塚と西殿塚、でもう16:00なので、黒塚展示館と桜井市のセンターの展示室に行き、17:00後、44d3fdb8.jpg大神神社、そっから、遺跡をまだ見るならそれもできると、移動する。桜井市のセンターにたどり着いたのは16:45で既に電灯を消していたが、15分見せてと頼み込むと、出てきたのが岩崎君で、親切に解説してもらった。
◆大神神社にお参りし、そのあと車で箸墓のまわりをまわり、約束したかき氷をおごる。
◆そのあと、河内国分に戻り、車をおいて、あじときちりで飲み会。いや~、みなさん、よく呑み、よく食べる。楽しかった。
◆まあ、うちの中世史のように院生がたくさんいて、しっかりと事前勉強をやって資料集を作り、というのもうらやましいが、こっちはそうはいかない。別に資料がなくってもいい、大事なのは現地を見ること、ほとんど遺跡を見て回ることのない学生たちを連れ出し、とにかく遺跡をみてまわることそのものが大事だ、ということを改めて思った。準備が・・・と思って滞るよりも、月1回、気軽に出掛けることにしよう。

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

プラグイン

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13
16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索