人を幸せにする人になろう

プロメテウスの罠

◆いま朝日新聞で連載している《プロメテウスの罠》を毎日楽しみにしている。放射線量測定にかかわり、いかに文科省が、そうした計測にあたる研究者や職員に情報統制を命じているかというもの。これは恐ろしい。被災地の住人がそのまま暮らす中に、車で乗り付けて、防護服を着て、できるだけ車から出ないで測定している様子、数字はいくらなのか、機器が二つあるならひとつ寄こせという声をまったく無視し、なにも答えないという恐ろしさ。ただちに影響のない安全な数値の範囲だという政府発表の裏側を教えてくれる。
◆原発の、問題なければ再稼働していくという大臣の話。どうなんだろうか、この夏の節電と電力供給の総括をすべきですよね。言い分は、代替エネルギーに転換するにも時間がかかる、だから原子力も必要だというもっともな意見。だが、広瀬隆が言ってきたように、原子力がなくても電力需要に対してほぼまかなえるという、それがこの夏にわれわれが学んだことではないのか。このまま、しばらくは節電への協力をすれば、原子力を再稼働しなくても乗り切れるのではないのか。そういうことをハッキリさせることを、電力業界が反対し、経済界も後押しし、政治家も言い含められ、しないのではないのか。新聞は、もっとそのことをハッキリ打ち出したらどうなのか、眠っている火力発電所を動かし、水力発電をフル稼働させれば、当面は乗り切れるから、その間にソーラーその他、一方で電力自由化を進め、家庭の屋根で自家発電し余った電力を買う条件整備を進めれば、完全に10年先には安定供給できる。このまま点検で止まった原子力発電は、これでやめにしても、エネルギーはまかなえるんとちゃうのか、ということをキャンペーンせよ、と言いたい。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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