人を幸せにする人になろう

松岳山で

06.jpg◆墳頂を測っていると、むかし、坪井良平氏がスケッチした方形壇の片鱗が見4f01d3df.JPGえる。石積みが数mつながるところもある。100分の1の墳丘測量図ではなく、きちんと20分の1くらいで実測する必要がある。そのためには、墳頂を発掘するつもりはないが、すべて落ち葉を取り去り、枝葉を落とし、竹箒で掃くなどして、全体像をあらわにする必要がある。坪井さんのスケッチ以外、小林も柏原市も誰も方形壇を図化していない。
◆で、測量していると、北側の石積みが上下に分かれていたりする。墳頂の方形壇が2段になっていると考えるのでなければ、北側は墳丘の崩落ではないだろうか。石積みが数段そのままの形でずっているような印象を受ける。そして、坪井さんの図があることからすると、崩落はかなり新しいのかもしれない。いずれにしても、現状をまずは把握すること、そして坪井氏のスケッチを突き合わせることだ。
◆登り口の道を歩いていると、パラパラ埴輪が落ちている。よくみると、タガ付きのかなり横に長い破片が顔を出している。引き揚げようとすると、これなかなか大きいものだった。楕円筒。もしかすると、据えた位置に近いのかもしれない。それと登り口を歩いていると、板石の石積みが露出している部分がある。柏原市の調査で検出された板石積みの葺石が部分的に露呈しているわけだ。みなさん、今度行かれたら、よく下を見てください。
◆墳頂、石棺に腰を下ろしていると、これも、上でのべたように掃除をして、3次元計測をしてもいいかな~といったことを考えていた。立石ともども、こんなものは松岳山にしかない!。それと立石、太陽光が斜めから指すと、加工痕がけっこう残っていることがわかる。ce9d28ed.jpg
◆後円部の墳頂に近い登り口の土を見ていると、これは地山なんでしょうね。ほぼトップ近くまで旧地形の高まりがあったに違いない。墳頂南側の崖面を見ると赤い土。こっちは盛土だろう。
◆いずれも写真を撮っている余裕がないので画像はないが、明日は撮ってみるか。

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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