人を幸せにする人になろう

桜井茶臼山古墳の鏡の拓本と断面図

◆むかし、いつだったか、奈文研にいたときだろう。桜井茶臼山古墳の鏡の破片をぜんぶ見せてもらったことがある。もしかすると、雪野山の報告書を書いていた頃かもしれない。対応いただいたのは吉村和明氏。
◆この原図の類が見つからないのである。桜井茶臼山古墳の測量調査報告を作っていたとき、もし出てくれば採録したかった。橿考研の鏡の写真図録は出ていたので、それがいちばんなのだが、拓本と断面図を全点添えたものはなかったので。
◆茶臼山を奈良県が発掘していたころ、吉村さんに会うことがあり「拓本が出てこない」と言ったら、この春に、昔の資料調査を終えた時に、ひととおりコピーちょうだいということで複写したものがあり、それを送っていただいた。というわけで15年ぶりくらいに、むかしの拓影などを見た。うまい!。そう、当時、梅原末治よりも拓本はうまいと思っていた(アハハ)。いまはもう・・・。だがもはやこれらの拓本などを世に出す意味はなくなった。復元すると100面以上に達する膨大な鏡片が出て、もはや茶臼山の鏡群の一端を示す残存破片という意義はふっとんだ。かつ文様も3次元計測の時代に入った。


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雲楽
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男性
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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