人を幸せにする人になろう

3連休、調査もせず

◆前は3連休があると、なにか調査を入れようとしていたが、なにもない。土日、出勤し、モロモロ雑用を片づけて終287fd9ab.jpg2a293f92.jpgわる。まあ研究室もややすっきりし、雑然としていた書類は少し片付いたか。で、祝日の20日月曜日、またカミサンとでかける。朝、子らは寝ている。われわれ起きてきて「どっかいこか」、「どこいく?」、というので、前からやりたかった天理岩屋から桜峠越え。
◆これ、大和から東国へのルートのひとつだ。東大寺山古墳や赤土山古墳がここにあるのも、そのためだろう。いつも西名阪で車で抜けてしまうが、まっすぐ伊賀の高原へと抜ける谷筋のルート。登り切ったとd2210b88.jpg44240e5c.jpgころが桜峠である。
◆西名阪に乗るつもりが、ぼんやりしていたら南阪奈に載ってしまい、橿原から田原本を通り天理へ。天理東インター近くの白川湖の駐車場に車を置き、谷をさかのぼる。旧道沿いに岩屋集落が続く。実に雰囲気のよい景観である。谷間にはタワワに稔った稲。稲刈り風景もチラホラ、だが全体にはまだ稲刈りはこれからというところ。よく見ると、斜面地の1枚が小面積の田圃は耕作していないが。高瀬川が開析した谷筋。花崗岩の基盤の山塊、花崗岩質の露頭があり、さらさら崩れマサ土が裾にたまっている。傾斜地にある集落の家屋はみな大きいが、花崗岩の石垣が目立つ。
◆桜峠では、西名阪道が旧道と完全に重なり、自動車道脇の遊歩道に出るが、暗峠のように峠の茶屋があるわけではなく、なにか達成感がえられない。登り切って東方の視界が開けるわけでもない。カミさんは来た道を帰るのがイヤだというので、遊歩道を北に行くと、登りの谷筋より北にある米谷の集落を通り、途中、また岩屋へ降りていくことになる。車も少なく、緩やかな下りで快適である。
◆3時間半ほど、けっこういい運動であった。そして、柿や栗などもあり、実り豊かな秋を感じる。いまはまだ、かなり営農が続けられているが、こないだの新聞発表によると、農業人口は5年で20%減だとか。この国の農業の先行きが不安である。一方で、福井かどこかの会社の紹介も興味深かった。農家の3男の社長で、営農を断念し、放棄された田圃を借りて農業経営をやっている。10数人の社員で平均年齢が33歳だとか。サラリーを支払い、一戸建てが建てられる給料をはらっているのだとか。儲かっているというより、営農を続ける義務感で一所懸命だとか。生産だけでなく、流通、そして生産物を使ったレストランと、維持するために頑張っている姿。いま日本の各地で、こういう取り組みがどこでも求められているんだろうと思った。先祖から受け継いできた農地、自分が食べるものくらい、というのでなお田圃をやっているが、できれば人にやってもらいたい、いつまで続くかわからない、というのが本格的にやっている人以外の実情であろう。

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HN:
雲楽
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60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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