人を幸せにする人になろう

雪野山古墳の想い出

◆いま2009年11月28日午前2時、ようやっと、今日、竜王町でしゃべる資料の目処がついた。今日は守田めぐみさんの結婚式で、披露宴に出たかったが、春先にすでに竜王町での講座が決まっていた。ごめんな。
◆で、雪野山古墳の発掘20周年で、3市町(八日市市(現在・東近江市)・近江八幡市・竜王町にまたがる)で記念事業をやるそうで、竜王町の講座のお鉢がまわってきた。いつものことながら、前日に準備をはじめ、ようやく目処がついたが、明日、プリントアウトして110部コピーしてホッチキスで綴じて、あ~あ。まあ、しゃ~ない。でもまあ、けっこうエエ資料だ。それと火事場のクソ力でなんとかなるもんやね。なんとかなるから直らんのや。
◆さてと、明日、前半20分程度、想い出話をしようと思ってます。その概略を記したい。
◆今は昔、話せば長い事ながら、時は平成元年、わたしは大学院修士課程のことでした。1987年春に姫路市丁瓢塚の測量調査をやった(この話も長くなるので、やめとく)。その延長で、権現山51号墳の測量を、澤田さんと企画し、揖保川町に電話すると、「近藤先生が発掘する計画で進んでいる、先生に連絡をとれ」ということだった(これ長石さんと電話したのかな)。今でもうっすら覚えているが、竹野(兵庫県)から電話した記憶がある。おそるおそる先生に電話すると、いや~なんだか、横から割って入って失礼なヤツみたいな雰囲気があったので、「岡大の調査のことはぜんぜん知りませんでした。こうこうこういうわけで」と。「来ればいい!」。で、わたしの権現山行きが決まった。時は、吉野ヶ里フィーバーでした。bf78b8bb.jpg
◆実は、1989年3月は、京大の1981年の周山以来の研究室発掘、滋賀県竜王町雪野寺跡の調査(第1次)が計画されていました。が、わたしは「権現山に行くと」菱田さんに断り岡山へ。4月はじめだったか、京大の新歓談話会に京都に戻り、懇親会に行くときに、吉井君から、「福勢さんが結婚するの知ってますか」に始まる、驚くべき話を聞いたのでした。
◆で、1989年8月、雪野寺跡の第2次調査。春の不義理から、8月8日から98c664a5.jpg参加ab678284.jpgしました。8月末、終盤に入り、修論をかかえているので、「このへんで」と現場を上がらせてもらいました。
◆9月はじめ、電話1本「奈良の田中です。あのな、滋賀県でな・・・」。それは奈文研の田中ミガクという偉い先生からでした。どうやら滋賀県で三角縁神獣鏡が出たらしい・・・。大津駅で待ち合わせ、滋賀県庁へ。近藤さんマター(係長?)で、この時、机に座っている丸山竜平さんを見ました(センター長(田中氏)が「リューヘイチャン」とよぶのがおかしくて・・・)。黒塗りの公用車で名神へ、いったいどこへ・・・。
◆なんと、1週間前くらいまで麓で発掘していた雪野山でした。
◆田中琢氏の視察後、協議に入りました。末席に座っていました。そこでは、「八日市もa9d49ee6.jpg次の現場を抱えている。このまま埋めるわけにはいかない、どこか大学に掘ってもらうのがよい」と田中さん。「どこがええかな・・・、都出とこかな、お前トコはどないや」、と振られました。これが、もしかすると、けっこうな分かれ目だった、かもしれません。この時、わたしが「京大でやらしてください。大阪は遠いですし(なんやそれ)」、とでも言って、通っていたら・・・。
◆やめときましょう。そんなことは後から思うことで、その場では、田中琢さんに逆らえない雰囲気で、「いいんじゃないですかと、掘れる人もそろってますし」みたいなことを言ったような気がする。これで決まり。そのあとの、阪大のたいへんさは、いろいろ聞いてますが、しかしまた阪大の世が来たわけでもあります。
◆もし、京大でやったなら(O先生が受けるかどうかは?)、わたしは貼り付きで修論は先送り、運命も変わっていたのではないでしょうか。当時の助手の岡村秀典さんに「なんで阪大なんや」と言われたことを覚えています。
◆で、都出先生のお誘いで、雪野山の調査に行くことになりました。当時のファイルを見ると、初日は9月13日でした。自分の日誌は10月はじめで途切れているけれど、10月中旬か下旬まではいて、先生から「一段落したし、修論を書け」と言われ、京都に戻りました。あの年、わたしと北條さんの2人は、春と秋、二つの前期古墳の埋葬施設の調査に携わったわけです。
◆チャンチャン。そういう話。

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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