人を幸せにする人になろう

さらに山内(さんない)

◆史跡の保存管理計画策定委員会の議事を見ていて、「山内」という言葉を聞くと、しめしめと思う。むろん16世紀には、問題の尾根を超えて西側にも遺跡は広がっており、遺跡としては広大だし、史跡をめざすエリアをどのようにまとめあげるのかに、委員たちの見識が現れよう。が、コアが、あの南北尾根で西を画される、山ふところだ、というのは確かだろう。ここばっかりは譲れないというのは、ひとまず是認できる。それさえ、どこまで本気でやる気があるのかは別だが・・・。
◆なのです。いいですか、北の紀伊山地、南の前山、東は峠、西はこの尾根、その内部に子院がひしめきあっていると。それがコアだと。それは正しい(西側が重要でないと言っているわけではないですよ、念のため)。その時に、それを画する、その山内を規定している尾根もまた必要だ、ということだ。もし、土地を切り出すとすれば、尾根東側の蓮華谷川で切断しても、それで根来は示せないということだ。模型を作ることを考えてもいい。あの尾根に画されているからこそ、山内の意味があるのである。根来を示すことができるのである。南の前山がいるのとまったく同じ。あの高い前山さえ、土塁をめぐらした痕跡があるのではなかったか、まして西側をや。東西の防備は必ずしているはずであろう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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