人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
デンケン美濃
◆美濃のマチはなかなかいい。町なみ保存が定着し、何より紙を扱う商店がまだ存在するし、さまざまな現代的な紙製品の物販の店もでき、飲食店もできている。残されている町屋を維持して活用することが進んでいるな~と。
◆しかし空は真っ黒で、雨が降ってくる。コーヒーも飲める「紙遊」という店に入り、やりすごす。トイレに入っていると、すごい音がしてきて、店の方でも騒ぎ始める。そう、雹が降ってきた!。あわてて飛び出しカメラを構えるも、ピークは過ぎ、シャッターチャンスをのがす。
本美濃紙
◆和紙が世界無形文化遺産になったことはいいことだが、なんで越前和紙は入っていないのだろう。世界遺産となると、なにかと「大人の事情」がからんでくるのでしょうか。わからん。
◆で、本美濃紙というのは、楮から作るものということのよう(そのように現代的に定義した?)。でも、その楮は那須産とのこと。
美濃和紙用具ミュージアム「ふくべ」
◆おじさんが一人。シルバー人材センターに登録している66歳の方。少しずつ勉強しているということで、解説していただいた。展示室はたくさんあり、むろん紙漉きの道具ががメインだが、ほかの展示室では民具類がならべられている。展示は盛りだくさんで、ちゃんとした展示である。古い歴
◆やはり手作りだそうだ。教室を展示室に変える、そのため木製の桟のフレームを壁に取り付け、そこにいろんな道具を配置してある。それを見て手作りだろうなと感じられ、好感がもてた。何千万円といった予算はなく、これらの道具類を残そうと思って活動してきた人たちが、自分たちで作ったということだ。
◆下の写真は、「こうぞ」などの紙料をほぐす装置と、奥は乾燥機である。近代になって導入された装置。でも乾燥機のところでは、やはり天日干しに戻ったと書いてあったような。
和紙の里会館
◆桁の桟に金属線を打ち付けた「つく」というものがある、のだ。そのための鋲というのか、Y字の金具であったり、その他必要な金具を作る鍛冶屋さんがいたとのことで、その動画が面白かった。が、そんな金属線、越前では見てないぞ、と。で、次に行った用具ミュージアムで写真を撮らせてもらった。
2024年6月2日 美濃
◆朝、米原を750に出て、美濃の和紙の里会館についたのが9時過ぎくらいヵ。関市を過ぎ、さらに長良川をさかのぼり、板取川という支流を入っていくと、そこが紙郷。「牧谷地区」というらしい。川筋に沿って、そこそこ長い距離にわたって紙漉きをやっていたよう。越前今立の方がまとまり感がある。写真の右側に写っている建物が、和紙の里会館である。
◆写真撮影はできない。3階が展示室になっている(その下はギャラリー)。奈良時代に紙漉きをやっていたのは、美濃でも西部の揖斐川流域なんだとか。それが中世以降は、この地区が特産地化していく。で、江戸時代には幕府の御用達になり、栄え、いまの美濃市街が紙問屋で栄えることになる。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。