人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
阿倍野区民センター 阿倍寺の瓦
◆2015年の大阪の歴史演習の時、考古の見学先をどこでやるか、まちなみミュージアムをいろいろ見て 回った。これは大阪市文協が、市内のあちこちに、出土した地域に配置してきたミニ展示。その時に、今回の会場である阿倍野区民センターも訪れ、瓦を見に来たことがある。昨日、建物を見てそのことを思い出した。
◆大阪のアベ寺跡の漢字は、どれが正式なんですかね。アベはいろんな表記があって困ります。市街化が早いため、アベ寺はよくわからないまま姿を消してしまいました。展示では大きな基壇の表示と、その南に心礎があった塔の位置が表示されていました。アベ寺出土の瓦がどこまで存在するのか調べてませんが、古い図録の個人コレクションの採集品には、完形の瓦もあるのでしょうか。展示されているのは、市文協が調査するようになって以降の出土品なので、小さな破片です。左は百済大寺式(山田寺式)なんですね。桜井の阿部寺と同笵関係などがあるのでしょうか。
◆大阪のアベ寺跡の漢字は、どれが正式なんですかね。アベはいろんな表記があって困ります。市街化が早いため、アベ寺はよくわからないまま姿を消してしまいました。展示では大きな基壇の表示と、その南に心礎があった塔の位置が表示されていました。アベ寺出土の瓦がどこまで存在するのか調べてませんが、古い図録の個人コレクションの採集品には、完形の瓦もあるのでしょうか。展示されているのは、市文協が調査するようになって以降の出土品なので、小さな破片です。左は百済大寺式(山田寺式)なんですね。桜井の阿部寺と同笵関係などがあるのでしょうか。
2024年2月1日 ガイドプラスの会セミナー
◆2015年の履修プログラム導入で、大阪ガイドプラス講座というのが始まり、新設科目「大阪 の歴史演習」を担当してきた(隔年開講)。2015・2017・2019・2022年とやり、毎回、履修者のおっちゃん・おばちゃんと仲良くなる。履修生も蓄積し、みなが集まる緩やかな会が、昨年から始まっている。8月に最初のがあり、大阪の豊臣期以来の都市的発展をしゃべる。今回は、森ノ宮移転にともなう新機軸構想の話をした。
◆午前の2時間の後半は、この会を正式にスタートさせることの是非や、会のあり方の自由討論。前日、簡単な資料を作った。まあ、反対はない。みな集まりたいし、話をしたいのだ。持続させていくためには、気軽に発表や話題提供をできる雰囲気を作っていくのが 課題ですね。
◆午後は南霊園の見学会。写真禁止なのだそうだが、区民センターに早め着きブラブラしていた時に遠慮がちに撮った1枚。お許しを。仏式でない墓のことをはじめて知りました。「ほにゃららの墓」ではなく、「ほにゃららの奥城」と刻んである。まったく知りませんでした。
◆午前の2時間の後半は、この会を正式にスタートさせることの是非や、会のあり方の自由討論。前日、簡単な資料を作った。まあ、反対はない。みな集まりたいし、話をしたいのだ。持続させていくためには、気軽に発表や話題提供をできる雰囲気を作っていくのが 課題ですね。
◆午後は南霊園の見学会。写真禁止なのだそうだが、区民センターに早め着きブラブラしていた時に遠慮がちに撮った1枚。お許しを。仏式でない墓のことをはじめて知りました。「ほにゃららの墓」ではなく、「ほにゃららの奥城」と刻んである。まったく知りませんでした。
修論・卒論を読む
◆国公立では、みなさん同じようにこの時期なんでしょう。うちは文学部全体で日程を決めるわけではない。決めてあるのは大学院入試で、これが7と8の水・木。そうすると必然的に5・6の月・火となる。歴史学教室の時代以来、日本史と世界史は共同で卒論試問をやっており、日本史の教員も世界史の卒論を読む(修論は日本史で)。
◆今年は修論4本と卒論9本。計画的に読んできているが、少し遅れ気味か。今日、そして土・日で残りをぜんぶ読む必要がある。
◆今年は修論4本と卒論9本。計画的に読んできているが、少し遅れ気味か。今日、そして土・日で残りをぜんぶ読む必要がある。
ちょっと大阪博物場文献
◆ちょっとワケありで、以下に実習展準備にあたって収集した文献目録を掲げます。
1889『大阪府農商要覧』
1895矢嶋嘉平次「博物場」(『大坂けんぶつ』矢島誠進堂,15~16頁)
1896『築山庭造法 古今秘伝 下』
1901大阪商品陳列所編『府立大阪商品陳列所十年紀要』
1903織田信徳『余興動物園集容動物目録及解説』
1903大阪府編『大阪府誌 4 編 財政 教育 衛生 慈善 警察 土木並交通機関』
1909岡島松次郎「博物場の移転」(『大阪市政の将来』同志協会,7~8頁)
1912『大阪市統計書 明治43年〔第10回〕』
1913府立大阪博物場編『明治四拾五年大正元年各展覧会出陳目録 全』
1914府立大阪博物場編『大正二年各展覧会出陳目録 全』
1915府立大阪博物場編『大正三年各展覧会出陳目録 全』
1915a府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵品目録 第1巻』
1915b府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵品目録 第2巻』
〓府立大阪博物場編『大正三年二月 御大礼資料展覧会出品』
1916文部省編『大正五年十二月 常置教育的観覧施設状況』(伊藤寿朗監修『博物館基本文献集 第10巻』大空社,1991復刻刊行)
1917a大阪府?「落成記念展覧会職制及規則」(通商彙報 (11))
1917b大阪府?「落成記念展覧会の成績」(通商彙報 (12))
1918大阪府立商品陳列所編『大阪府立商品陳列所落成記念展覧会報告』
1919府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵古銭貨章牌類目録』(虎僊楼商店)
1920大阪府立商品陳列所編『回顧三十年』(大阪府立商品陳列所創立三十周年記念協賛会)
1922井上正雄「大阪府立博物場」(『大阪府全志 巻之2』大阪府全志発行所,291~294頁)
1927年大阪府立商品陳列所編『最近十年間の大阪府立商品陳列所 自大正六年度至昭和元年度』
1927小原光雲『四季の盛花と瓶華』
1929「大阪府立博物館の虫干」(『博物館研究』第2巻第11号,14頁)
1929?『府立大阪博物場所蔵品目録』
1929『入清日記その他』(天野遺著)
1930「大阪府博物館利用問題」(『博物館研究』第3巻第3号,12頁)
1933『明治大正大阪市史 第1巻 概説篇』日本評論社,「博物場」(668~675頁),1966復刻
1933『明治大正大阪市史 第6巻 法令篇』日本評論社,「大阪博物場概則」(455~461頁),1966復刻
1940大阪市東区役所編『東区史 第2巻 行政編』,「公園」(1047~1048頁),1982復刻
1941大阪市東区役所編『東区史 第4巻 文化篇』,「府立大阪博物場の美術館」(554~560頁),1982復刻
1942大阪市東区役所編『東区史 第1巻 総説篇』,「大阪博物場」(656~662頁),1982復刻
1970大阪市立博物館「第85回特別展 ルーツ・日本の博物館―物産会から博覧会へ―」〈展覧目録〉第82号
1970「大阪府立商品陳列所の創立」(大阪府立貿易館編『八十年のあゆみ』,41~82頁)
1971大阪府教育委員会編『大阪府教育百年史 第2巻 史料編』,「博物場設置の件」ほか(504~513頁)
1973大阪府教育委員会編『大阪府教育百年史 第1巻 概説編』,「近代的社会教育施設の成立」(888~894頁)
1973望月信成「芸術史的検討」(『大阪の文化財』〈毎日放送文化双書〉3,毎日放送)
1978牧村史陽「大阪府立博物場の想い出」(『大阪春秋』第6巻第3号,42~43頁)
1979a埜上衛「府立大阪博物場の考察(1)」(『近畿大学短大論集』11-2,〓~〓頁)
1979b埜上衛「府立大阪博物場の考察(2)」(『近畿大学短大論集』12-1,〓~〓頁)
1982梶山彦太郎「木村蒹葭堂蒐集と推定される貝類標本について」(『大阪市立自然史博物館収蔵資料目録 14 木村蒹葭堂貝石標本』,19~22頁)
1982埜上衛「府立大阪博物場の動物檻」(『なきごえ』200号,〓~〓頁)
1983千地万造「大阪の博物館いまむかし」(千地編『大阪府の博物館』中央公論美術出版,164~170頁)
1985大阪市天王寺動物園『大阪市天王寺動物園70年史』
1986『大坂城惣構・西町奉行所跡発掘調査概要(大阪府教育委員会)
1988大阪府編『大阪府立貿易館のあゆみ』
1989椎名仙卓「博物館事始め(41)公立大阪博物場と類似施設の合併」(『博物館研究』24-9(256),20~21頁)
1991『新修大阪市史 第5巻』(「新しい施設と名所」,861~862頁)
1991大阪府教育委員会編『「府立大阪博物場」旧蔵美術工芸品図版目録』
1995橋爪紳也「「文化の楽園」を創った鉄腕―天野皎」(橋爪著『にぎわいを造る 近代日本の空間プランナーたち』(長谷工総合研究所)
1998大阪府教育委員会編『府立大阪博物場旧蔵貨幣図録 第1冊』
2001金山喜昭『日本の博物館史』(慶友社)
2003奥富利幸「大阪博物場能舞台―初期博覧会場の演能場」(『2003年度大会(東海) 日本建築学会大会学術講演梗概集 F-2分冊 建築歴史・意匠』,655~656頁)
2003向井正博「大阪府の文化行政と博物館」(『市政研究』141号,大阪市政調査会,26~35頁)
2007『編纂所だより』28
2008大阪歴史博物館編『特別展 なにわ人物誌 没後百年 最後の粋人 平瀬露香』[展示図録]
2008奥富利幸「明治初期の博覧会における能楽場と貴賓来場との関係について」(『日本建築学会計画系論文集』第73巻第623号,213~219頁)
2009後々田寿徳「大阪博物場―「楽園」の盛衰」(『東北芸術工科大学紀要』16)
2018加藤俊吾「大阪は博物館先進地!?―博物学と博物館の歴史」(栄原永遠男編『館長と学ぼう 大阪の新しい歴史Ⅱ』(東方出版)
1889『大阪府農商要覧』
1895矢嶋嘉平次「博物場」(『大坂けんぶつ』矢島誠進堂,15~16頁)
1896『築山庭造法 古今秘伝 下』
1901大阪商品陳列所編『府立大阪商品陳列所十年紀要』
1903織田信徳『余興動物園集容動物目録及解説』
1903大阪府編『大阪府誌 4 編 財政 教育 衛生 慈善 警察 土木並交通機関』
1909岡島松次郎「博物場の移転」(『大阪市政の将来』同志協会,7~8頁)
1912『大阪市統計書 明治43年〔第10回〕』
1913府立大阪博物場編『明治四拾五年大正元年各展覧会出陳目録 全』
1914府立大阪博物場編『大正二年各展覧会出陳目録 全』
1915府立大阪博物場編『大正三年各展覧会出陳目録 全』
1915a府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵品目録 第1巻』
1915b府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵品目録 第2巻』
〓府立大阪博物場編『大正三年二月 御大礼資料展覧会出品』
1916文部省編『大正五年十二月 常置教育的観覧施設状況』(伊藤寿朗監修『博物館基本文献集 第10巻』大空社,1991復刻刊行)
1917a大阪府?「落成記念展覧会職制及規則」(通商彙報 (11))
1917b大阪府?「落成記念展覧会の成績」(通商彙報 (12))
1918大阪府立商品陳列所編『大阪府立商品陳列所落成記念展覧会報告』
1919府立大阪博物場編『府立大阪博物場所蔵古銭貨章牌類目録』(虎僊楼商店)
1920大阪府立商品陳列所編『回顧三十年』(大阪府立商品陳列所創立三十周年記念協賛会)
1922井上正雄「大阪府立博物場」(『大阪府全志 巻之2』大阪府全志発行所,291~294頁)
1927年大阪府立商品陳列所編『最近十年間の大阪府立商品陳列所 自大正六年度至昭和元年度』
1927小原光雲『四季の盛花と瓶華』
1929「大阪府立博物館の虫干」(『博物館研究』第2巻第11号,14頁)
1929?『府立大阪博物場所蔵品目録』
1929『入清日記その他』(天野遺著)
1930「大阪府博物館利用問題」(『博物館研究』第3巻第3号,12頁)
1933『明治大正大阪市史 第1巻 概説篇』日本評論社,「博物場」(668~675頁),1966復刻
1933『明治大正大阪市史 第6巻 法令篇』日本評論社,「大阪博物場概則」(455~461頁),1966復刻
1940大阪市東区役所編『東区史 第2巻 行政編』,「公園」(1047~1048頁),1982復刻
1941大阪市東区役所編『東区史 第4巻 文化篇』,「府立大阪博物場の美術館」(554~560頁),1982復刻
1942大阪市東区役所編『東区史 第1巻 総説篇』,「大阪博物場」(656~662頁),1982復刻
1970大阪市立博物館「第85回特別展 ルーツ・日本の博物館―物産会から博覧会へ―」〈展覧目録〉第82号
1970「大阪府立商品陳列所の創立」(大阪府立貿易館編『八十年のあゆみ』,41~82頁)
1971大阪府教育委員会編『大阪府教育百年史 第2巻 史料編』,「博物場設置の件」ほか(504~513頁)
1973大阪府教育委員会編『大阪府教育百年史 第1巻 概説編』,「近代的社会教育施設の成立」(888~894頁)
1973望月信成「芸術史的検討」(『大阪の文化財』〈毎日放送文化双書〉3,毎日放送)
1978牧村史陽「大阪府立博物場の想い出」(『大阪春秋』第6巻第3号,42~43頁)
1979a埜上衛「府立大阪博物場の考察(1)」(『近畿大学短大論集』11-2,〓~〓頁)
1979b埜上衛「府立大阪博物場の考察(2)」(『近畿大学短大論集』12-1,〓~〓頁)
1982梶山彦太郎「木村蒹葭堂蒐集と推定される貝類標本について」(『大阪市立自然史博物館収蔵資料目録 14 木村蒹葭堂貝石標本』,19~22頁)
1982埜上衛「府立大阪博物場の動物檻」(『なきごえ』200号,〓~〓頁)
1983千地万造「大阪の博物館いまむかし」(千地編『大阪府の博物館』中央公論美術出版,164~170頁)
1985大阪市天王寺動物園『大阪市天王寺動物園70年史』
1986『大坂城惣構・西町奉行所跡発掘調査概要(大阪府教育委員会)
1988大阪府編『大阪府立貿易館のあゆみ』
1989椎名仙卓「博物館事始め(41)公立大阪博物場と類似施設の合併」(『博物館研究』24-9(256),20~21頁)
1991『新修大阪市史 第5巻』(「新しい施設と名所」,861~862頁)
1991大阪府教育委員会編『「府立大阪博物場」旧蔵美術工芸品図版目録』
1995橋爪紳也「「文化の楽園」を創った鉄腕―天野皎」(橋爪著『にぎわいを造る 近代日本の空間プランナーたち』(長谷工総合研究所)
1998大阪府教育委員会編『府立大阪博物場旧蔵貨幣図録 第1冊』
2001金山喜昭『日本の博物館史』(慶友社)
2003奥富利幸「大阪博物場能舞台―初期博覧会場の演能場」(『2003年度大会(東海) 日本建築学会大会学術講演梗概集 F-2分冊 建築歴史・意匠』,655~656頁)
2003向井正博「大阪府の文化行政と博物館」(『市政研究』141号,大阪市政調査会,26~35頁)
2007『編纂所だより』28
2008大阪歴史博物館編『特別展 なにわ人物誌 没後百年 最後の粋人 平瀬露香』[展示図録]
2008奥富利幸「明治初期の博覧会における能楽場と貴賓来場との関係について」(『日本建築学会計画系論文集』第73巻第623号,213~219頁)
2009後々田寿徳「大阪博物場―「楽園」の盛衰」(『東北芸術工科大学紀要』16)
2018加藤俊吾「大阪は博物館先進地!?―博物学と博物館の歴史」(栄原永遠男編『館長と学ぼう 大阪の新しい歴史Ⅱ』(東方出版)
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。