人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
クントゥル・ワシ通信2015年12月2日
◆お久しぶりです。いよいよ12月ですね。1年の締めに差し掛かり、お忙しいのではないでしょう か。足がまだ完治していないそうで、心配です。どうぞご無理なさらず…。こちらは最近雨ばかりで、霧で辺りが真っ白になることもよくあります。いよいよ雨季がスタートした感じですが、朝方晴れるとこんな光景も見えたりします。きれいです。
◆仕事も3カ月を過ぎ、だんだん現地の実情が見えてきたような気がします。博物館のスタッフは皆、元々は考古学や博物館に関する知識のない農民や主婦なのですが、1988年以来日本調査団と一緒にクントゥル・ワシ遺跡の発掘調査をしてきたわけで、長年の経験と、先生方のアドバイスのおかげもあって、日常業務に関しては、問題なくこなしている印象です。会計もちゃんとやってますし(すべて手書きで計算していくので間違いは度々ありますが)、来館者へのガイドもわかりやすく、きちんと出来ているように思います。これ、すごいことですよね。地元の人達が、自分たちの土地の文化財を、日本の先生方の協力も得ながらですが、自分たちで管理しているわけです。
◆仕事も3カ月を過ぎ、だんだん現地の実情が見えてきたような気がします。博物館のスタッフは皆、元々は考古学や博物館に関する知識のない農民や主婦なのですが、1988年以来日本調査団と一緒にクントゥル・ワシ遺跡の発掘調査をしてきたわけで、長年の経験と、先生方のアドバイスのおかげもあって、日常業務に関しては、問題なくこなしている印象です。会計もちゃんとやってますし(すべて手書きで計算していくので間違いは度々ありますが)、来館者へのガイドもわかりやすく、きちんと出来ているように思います。これ、すごいことですよね。地元の人達が、自分たちの土地の文化財を、日本の先生方の協力も得ながらですが、自分たちで管理しているわけです。
◆ただ、村もやっぱり小さなコミュニティならではの問題を抱えています。まず、若い人が全然いません。村に十分な給料を得られる仕事がないため、都市部へと移住してしまうのだそうです(首都リマにはペルーの総人口の3分の1が集中しているのだそうです)。博物館にも40代後半~70代 のスタッフしかいなく、彼らが外部に向けて、積極的に博物館のプロモーション活動を展開することはなかなか難しいようです。こういった活動に関しては、日 本の先生方に依存しっぱなしの印象ですね。私はこの点を補えるよう、遺跡、博物館の普及プロモーション活動をメインに活動していく予定です。私がいなく なった後でも、博物館のスタッフが継続していけるような活動にするにはどうしたらいいのかとか、色々思い悩む時期になってきました。スペイン語もまだまだ わからないし…。これからどんどん試行錯誤していけたらと思っています。
□すいません、メールをもらいながらタイムリーに発信できておりません・・・。
クントゥル・ワシ通信2016年1月4日
◆新年明けましておめでとうございます。年末年始はいかがお過ごしでしたか。2016年が素晴らし い年になりますよう祈っております。私はクリスマスとお正月をいつもお世話になっているレストランの家族と一緒に迎えました。人生で初めて海外で年明けを迎えたわけですが、色んな楽しい発見がたくさんあり、とても素敵な年越しになりました。
◆クリスマスはペルーの人達にとっては家族と過ごす、とても大切なイベントです。招待してくれた家族の家で、鴨肉やシャンパン、パネトンというペルーの代表的なパン菓子(かなり大きい)と、沢山のご馳走をいただきました。年明けは旧年を表現する大きな人形を作って、2016年になる時に燃やしてし まいます。思ってたより大きくてちょっと不気味でした(笑)。
◆良くしてくれる村の人たちに感謝する気持ちを忘れず、初心に戻って頑張る所存ですので、本年もご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
◆クリスマスはペルーの人達にとっては家族と過ごす、とても大切なイベントです。招待してくれた家族の家で、鴨肉やシャンパン、パネトンというペルーの代表的なパン菓子(かなり大きい)と、沢山のご馳走をいただきました。年明けは旧年を表現する大きな人形を作って、2016年になる時に燃やしてし まいます。思ってたより大きくてちょっと不気味でした(笑)。
◆良くしてくれる村の人たちに感謝する気持ちを忘れず、初心に戻って頑張る所存ですので、本年もご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
クントゥル・ワシ通信2016年5月23日
◆お久しぶりです!。早いものでペルーに来て10ヶ月が経ちました!。とくに大きな病気も無 く、元気でやっています。いかがお過ごしですか?。ブログを拝見しておりますと、測量も土器洗いも懐かしくて、またやりたくなります。お邪魔でなければ、いつかお手伝いに行きたいです!。
◆クントゥル・ワシは約4ヶ月間の雨季がようやく終わり(洗濯物は乾かないし、湿気によるカビの被害がひどかったです)、爽やかな乾季がやってきました!。毎日気持ちの良い青空で、アンデスの山々の景色が最高です。最近はようやくここで自分に出来そう なことが見えてきて、少しずつ活動を進めています。
◆1月~2月には地元の子供たち向けにアカデミアを開催し、クントゥル・ワシ遺跡からの出土品や神殿、当時の食生活などについて、得意の図工をまじえて授業させてもらいました。今は他に も、博物館での映画鑑賞会や、イベントの企画、博物館のお土産品のデザイン等をしています。
◆クントゥル・ワシは約4ヶ月間の雨季がようやく終わり(洗濯物は乾かないし、湿気によるカビの被害がひどかったです)、爽やかな乾季がやってきました!。毎日気持ちの良い青空で、アンデスの山々の景色が最高です。最近はようやくここで自分に出来そう なことが見えてきて、少しずつ活動を進めています。
◆1月~2月には地元の子供たち向けにアカデミアを開催し、クントゥル・ワシ遺跡からの出土品や神殿、当時の食生活などについて、得意の図工をまじえて授業させてもらいました。今は他に も、博物館での映画鑑賞会や、イベントの企画、博物館のお土産品のデザイン等をしています。
スペイン語はぼちぼちと上達している…とよいのですが(^_^;)。博物館や遺跡が地元の宝として、地域の人たちに愛されるような博物館づくりを目指しています。博物館を主体とした、村おこしができればよいなと。
◆隣町のサ ンパブロ市役所が、クントゥル・ワシ村の人達と協力して、村の家々の壁の色を統一して、村の外観をきれいにしたり、遺跡までの道の舗装や、クィ(天竺鼠、ペルーでは食用です)の飼育を促進したりなど、様々な観光プロジェクトを進めています。今のところ、村に観光客向けのレストランやホテルがなく、村にお金が落ちることがなかなか無いのが残念ですね。最近見えてきた問題点としては、村に若い人がいなく、博物館のスタッフも皆年配の方ばかりなので、どうしても積極性に欠け、博物館主体のイベントや観光プロジェクトも受身がちなのが気になります。今はそうした部分を私がフォローしていければいいと思っていますが、それでも、 我々日本人では、語学力の面で限界がありますし、やはりクントゥル・ワシ住民の中から、村おこしを引っ張っていくような人材が育っていくことが必要だと感じています。今後、博物館で働きたいと言ってくれる若者は出てきてくれるんだろうか、今いるスタッフがいなくなってしまったら、博物館はどうなってしまうんだろう…とか、少し先のことを考えてしまいます。しばらくは、私のような日本人ボランティアが入り、そうした面のフォローに入ることになっていくのかな、と思います。
◆あとは今、日本の子供たちと、この村の子供たちとで、何らかの交流が出来ないかな、と考え中です。クントゥル・ワ シは日本人と深く関わりのある地域なので、多くの日本の方に、クントゥル・ワシのことを知ってもらいたいですし、こちらの村の子達にとっても、すごく刺激になると思うのです。今、考えているのは、日本とペルーの子供たちに半分ずつ絵を描いてもらい、
◆隣町のサ ンパブロ市役所が、クントゥル・ワシ村の人達と協力して、村の家々の壁の色を統一して、村の外観をきれいにしたり、遺跡までの道の舗装や、クィ(天竺鼠、ペルーでは食用です)の飼育を促進したりなど、様々な観光プロジェクトを進めています。今のところ、村に観光客向けのレストランやホテルがなく、村にお金が落ちることがなかなか無いのが残念ですね。最近見えてきた問題点としては、村に若い人がいなく、博物館のスタッフも皆年配の方ばかりなので、どうしても積極性に欠け、博物館主体のイベントや観光プロジェクトも受身がちなのが気になります。今はそうした部分を私がフォローしていければいいと思っていますが、それでも、 我々日本人では、語学力の面で限界がありますし、やはりクントゥル・ワシ住民の中から、村おこしを引っ張っていくような人材が育っていくことが必要だと感じています。今後、博物館で働きたいと言ってくれる若者は出てきてくれるんだろうか、今いるスタッフがいなくなってしまったら、博物館はどうなってしまうんだろう…とか、少し先のことを考えてしまいます。しばらくは、私のような日本人ボランティアが入り、そうした面のフォローに入ることになっていくのかな、と思います。
◆あとは今、日本の子供たちと、この村の子供たちとで、何らかの交流が出来ないかな、と考え中です。クントゥル・ワ シは日本人と深く関わりのある地域なので、多くの日本の方に、クントゥル・ワシのことを知ってもらいたいですし、こちらの村の子達にとっても、すごく刺激になると思うのです。今、考えているのは、日本とペルーの子供たちに半分ずつ絵を描いてもらい、
共同で一つの大きな作品を完成させる、という企画です。なるべく、お互いの国や地域の文化を紹介するような内容の絵を描いてもらい、そのことで自国の文化についてよく考え、それを異国の相手にどのように伝えるか、絵を通して、子供たちがそういったことを考えてくれればいいな、と。今、日本での有志を募っているところです。
◆来月、大統領選を控えているペルーです。かつての日系人大統領アルベルト・フジモリの娘、ケイコ・フジモリが決選投票で当選するかどうか、もしかしたら日本でも報道があるかもしれません。都市部では反フジモリ派のデモなど盛んに行われているようで、選挙の結果が気になるところです。
◆また色々とご相談にのっていただけますと幸いです。それではまた。
(2016年5月23日)
(2016年5月23日)
久津川2015埴輪洗い
◆城陽市の方で作業をしていただき、3箱を洗い、残り4箱になったとのことです。もうひとこえ!
2016年6月14日
◆7時前に家を出る。だんだん早くなってきた。でも帰る時間は変わらないんですよね、これが。要するに時間がタリンから、出勤時間を早くするしかない。上本町でモーニング。ふだんは河内国分のぱんのいえで朝食、ほぼ毎日。がここは7時からなので、電車に乗った次第。というので、8:25に研究室に座っています。2限の準備をして、それをやって、今日の午後は大学史にず~と詰める。恒藤記念室の展示設計のヤマと考えている。解説パネルの文言はあるが、展示資料、解説パネルとは別の参考パネルの選定を、ほぼ本日中に決めてしまいたい。あとは作り上げるだけにしたいもの。
◆昨日、大歴の委員会があり、いよいよ事務局移転の話が目の前となり、引き継ぎうんぬんの話をしていると、引き受ける2年間たいへんやな~、という危機感に襲われる。12年やっているので、まったく新たにというわけではないが、庶務というまったく違う性質の、それはそれで金目のことを含む実務という質の異なる仕事をすることに、ちょっと構えて臨まないといかんな~、と思いながら梅田から帰ってきました。
◆昨日、大歴の委員会があり、いよいよ事務局移転の話が目の前となり、引き継ぎうんぬんの話をしていると、引き受ける2年間たいへんやな~、という危機感に襲われる。12年やっているので、まったく新たにというわけではないが、庶務というまったく違う性質の、それはそれで金目のことを含む実務という質の異なる仕事をすることに、ちょっと構えて臨まないといかんな~、と思いながら梅田から帰ってきました。
2016年6月12日KR研
◆この日はけっこう大変で・・・。朝から摂南に行き、そこから貝塚願泉寺、大学、京都。立 命館大学朱雀キャンパス(写真)でKR研であった。土器の話、車塚の現存遺物の話、埴輪の配列の話であった。自分の用意はなし。だめですね~、せっかくの機会なのに。
◆まあしかし、今年度調査のおよそのスケジュールは決まり、調査の進め方も基本的には定まる。準備するものはしつつ、シミュレーションしながら、詰めていく必要がある。7月最終週に機会掘削、8月1日入り(1日から3日わたしは大坂城です・・・)、9月14日までに終える。しかし現説は17日しかないとのこと。まあ、こんなところです。造り出し北辺の掘り上げが前半、残りは埋葬施設と、くびれ部墳丘中段斜面とテラス+上段裾部。墳丘トレンチは、様子を見ながらという ことになったが、なんとかたどりつきたいもの。
◆2017後円部裾残り、2018前方部裾+、2019東側、といきたいものです。
◆四条大宮方面に歩いていき、反省会(写真)。
◆まあしかし、今年度調査のおよそのスケジュールは決まり、調査の進め方も基本的には定まる。準備するものはしつつ、シミュレーションしながら、詰めていく必要がある。7月最終週に機会掘削、8月1日入り(1日から3日わたしは大坂城です・・・)、9月14日までに終える。しかし現説は17日しかないとのこと。まあ、こんなところです。造り出し北辺の掘り上げが前半、残りは埋葬施設と、くびれ部墳丘中段斜面とテラス+上段裾部。墳丘トレンチは、様子を見ながらという ことになったが、なんとかたどりつきたいもの。
◆2017後円部裾残り、2018前方部裾+、2019東側、といきたいものです。
◆四条大宮方面に歩いていき、反省会(写真)。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。