人を幸せにする人になろう

天武持統陵が調査されてたって!

◆という話を聞く。で、ネットで検索すると、ニュース番組が拾えた。ふ~ん。まあ、いまのような発掘調査ではないにせよ、例えば舒明陵や天智陵の墳丘調査の報告を『書陵部紀要』で報告した際に、付記しといてくれたらよかったんでしょうね。まあ、しかし、野口王墓が八角であることは明白なので、それで研究が停滞したということはあるまい。
◆いまの関心からすれば、岩屋山古墳が八角かどうか、これを確定させることは重要なので、やってくれないものかと思うが・・・。

モガリ

◆今日の卒論演習でモガリの発表があったが、まあ7世紀以降は宮殿の南庭でやるのが基本になるようだ。6世紀までは、欽明が河内古市、敏達が広瀬と、出身地とか本拠地に遺骸を戻す、と理解できる。
◆わからんのは、和田アツム氏が河原で骨化させるみたいなことを考えている、その根拠で、それはタケチの挽歌の解釈らしい。でもそれだけ?。で、和田先生は、ぜんぶそれで解釈しようとしている、それは無理があると感じざるをえない。古墳で骨が片付けられているものもあるのも確かながら、少数派であって、ほとんどは横たえられたままでしょう。骨を洗うとか、どっから来るのか知らんが、根拠は確かなのか。それでもって導水施設をモガリの場という解釈が出てくる。たぶん大方の支持はえられていないのだろうが。
◆敏達のモガリの広瀬は、のちの広瀬郡の、あっちの地でしょう。とはいえ、敏達王統が、あっちに本拠地をもつのは確かだが、それは息子の代以降では確実ということ。敏達の時に所領をえたと考えているのだが・・・。百済宮の議論を含め、キノヘの問題も、オレには何が何だかわかりません。小澤さんに聞いてみよう。
◆で、欽明の河内古市。やっぱりタシラカは古市で欽明を産んだんでしょうね。やっぱりそう考えざるをえまい。そうすると、蘇我氏の本拠地は南河内?、とも思ってしまう。稲目は欽明とともに大和に乗り込んでいく?。確かにタシラカとの婚姻は必要、だが、欽明が当初から本流の血統として大事にされていたかどうか、怪しいかもしれませんね。
 

住まいのミュージアムも

◆大阪城の報告会で「すまい情報センター」を使ったわけだが、この組織、4月5日に公表された施策・事業の見直し案のなかで大きく見直される方向で、そのなかにある「住まいのミュージアム」については、他の博物館との統合、または廃止【A項目事業】との見直し内容が打ち出されていたのですね(実施時期・平成28年度)。他の博物館群との一体的管理の検討に委ねられるのか・・・。そのパブリックコメントも締め切られ、意見が寄せられている。
◆こないだは、海の博物館は廃止という記事も。

大阪中央郵便局を守る会のアピール

◆総会時に、この資料を配付し、長山さんにアピールをいただいた。このなかの末尾、法改正があったという、ここのとac5ae9bf.JPGころがどういうものか、よくわからないのだが。専門家が原告として適格と認定されるようなものらしい。それで、建築史の研究者は、広く国民が文化財のもつ公益性を享受するのみならず、学問の自由や職業の自由を侵害されることになるとし、文部科学大臣が重要文化財に指定しないことに対して、「義務付け訴訟」を起こした、ということらしい。ネットにわかりやすいものがあったのでエッセンスを。

・行政事件訴訟法の一部を改正する法律(平成16年6月9日公布(法律第84号))で、原告適格の拡大、義務付け訴訟・差止訴訟が新設されたことを言うらしい。
・行政事件訴訟に対して、国民の権利利益のより実効的な救済手続の整備を図るために、次の4つを柱とした行政事件訴訟法の改正が行われました。1.救済範囲の拡大、2.審理の充実・促進、3.行政訴訟の利便性の向上・簡明化、4.本案判決前における仮の救済制度の整備、など。
・救済範囲の拡大として、「義務付けの訴え」の法定というのが新設されたとのこと。これは、一定の要件下で、行政庁が処分・裁決をすべき旨を命ずることを求めるもの(「差止めの訴え」も法定されたそうだが省略)。
原告適格の拡大というのもあるらしい。
・判決前における仮の救済制度の整備も規定され、仮の義務付け(仮の差止め)として、裁判所は、仮に行政庁に対して処分・裁決をすべきことを命じる(仮の義務付け、仮の差止めも)というものらしい。

◆なので、新たにできた「義務づけ訴訟」という制度にしたがって、文部科学大臣が重要文化財に指定すべきにもかかわらず、それをせず、取り壊されようとする場合に、裁判所が「指定せよ」と国に命じることができる、ということのよう。で、法改正の趣旨に鑑み、裁判をやって、判決が下る時には建物はなくなっている、というのでなく迅速に、実際上は、文化財保護法に言う「仮指定」を命じるということを求めるということのよう。
◆これ、けっこう文化財にとっては、大きな影響をもつものである。

古墳時代中期

◆神戸大学の授業用に、2月の史遊会の時に作った図を改訂してみたのでアップしておきます。0fd0082c.jpgまあ、間違っていたら間違っていたで、ごめんなさい、と言うことにしよう。

市統合本部0619における・・・

◆大阪府の博物館と文化財センター、大阪市の博物館と博物館協会(文化財研究所含む)についての、6月19日の会議ef3d345b.jpg資料。これらはHPに上げているのだから完全オープンですよね。
◆で、大阪商業大学の商業誌博物館に置いてあったチラシ、も掲げておく。00473427.JPG

艸墓

◆これも。図面に暗い部分があるのは、こないだ木曜日に大雨の中家まで歩いて帰ったときに、このマ新しい冊子もよれよれになって、スキャンしたときにシャドウ部ができてしまう状態になったもの。a86e94c0.JPGea15cafa.JPG
 

秋殿南

◆まだ行ったことはないのですが。e987fdea.JPG17f60e47.JPG白石先生が、石舞台式と岩屋山式の間に置いているもの。
 

赤坂天王山(記事№1300)

◆墳丘図・石室実測図(ともか)、戦前の図面しかなかったが、最新の図面が公表されている。方墳の状況がきれいに捉0b7d860c.JPGえられている。45e2b88d.JPG
 

桜井市の横穴式石室の図録

◆こないだ桜井市の埋蔵文化財センターに行ったとき、横穴式石室の図録が販売さ4d8be632.JPGScan20007.JPGれてたので買う。桜井市が、この間、墳丘測量や石室の実測等を進めてきた成果のエッセンスを見ることができる。その前には、近藤先生の本の中に、かつての図録(1986年刊)があり参考にしていたが、各段にグレードアップしている。
◆とても便利な本です!
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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