人を幸せにする人になろう

感想

◆やっと採点が終わる。共通教育科目の考古学入門と、専門科目第2部の考古学通論の、後期の定期試験。最近では、問題をあらかじめ出して、まとめる準備をさせている。
◆1部の共通科目、これ今期は200名とか300名といった受講者でなく、だいたい100名だろう。途中で半分はいなくなる。間に小レポート2つを課しているが、試験で及第点をとるのは1/3強というところか。レポート点があるので、50名近くが合格になった。半分落としていると言うよりも、登録のみで試験に出てこなかったものも多い。で、答案を見ていると、むろんできるヤツはできている、きちんとしている。が、ハナからなめているヤツが多い。できが悪いものは、縄文時代やら弥生時代やら古墳時代やら、高校までの知識と、既に知っていること、直前にネットを見るなどして、適当に書けると思っているような答案が多い。むろん、ぜんぜん授業に出ていないな、ということはすぐにわかるが、そうであってもきっちり書けてれば問題ないが、上記の通りである。いい加減な知っていることを脈絡なく並べるだけ(たとえば縄文時代の石器は磨製石器であるとか)。
◆それに比べ、通論では6世紀の話を、すこし専門的かな~と思いつつ、趣味的に授業をやったが、こちらの場合、登録者は60人ほどだが、ほぼ50人くらいはきちんと出てくる。そして、小さな教室で顔もよく見える近さというのもあるのだろうが、熱心に授業を聞いてくれている。で、答案を見ると、なかなかよくできているわけだ。中にはやはり出てないなと思うのもあるが、数枚くらいだった。あとは授業でしゃべったこと、レジュメなどをもとに、自分でちゃんと答案を準備している。かつ、まとめるのみならず、自分なりの評価のような文を最後に書いてある。当たっているかどうか、というよりも、答案を準備する中で、自分で6世紀ってこういうのとちゃうか、ということを考えているということだ。
◆第2部の学生の方がおしなべて熱心である。この2部、既に廃止が決まっており、たしかにシンドイことなのだが、授業をする側にとっては、このように熱心に聞いてくれるという意味ではヤリガイがあった。第1部の学生の方が、むろん入学時の学力はあるのだろう。そして熱心な子らもむろんいる。が、半分くらいは適当にやっているとしか思えない。まあ授業に出てこなくてもいいのだが、やるときはやる、試験前くらいちょっとは勉強して、なるべくちゃんと答案を書こうというのならいいのだが、少し悲観的である。読み手のことなどなにも考えていない、汚い字による乱暴な殴り書きを見ていると・・・。

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

プラグイン

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13
16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索