人を幸せにする人になろう

『いつか来た道』

◆これ、別に色のついた言葉ではないが、例えば、軍国主義的な政策が進められるとき、戦前と同じ道をたIMG_0013.JPGどっているんではないか、といった意味で用いられることがありますよね。
◆さてと、これ実は、1983年3月から1991年に奈文研に入った当初くらいまで、オレが書きつづった手記のタイトルなのである。大学ノートで約20冊ある。ほぼ8年間の京都時代の記録である。このタイトルは、たぶん三田寛子主演のNHKのドラマから取ったものだと思う。モデルとなった実在の女性の名前は失念した。夫婦とも京都の文化人で、旦那が太平洋戦争に反対し、なんか白い目で見られながらも、思想を貫いた、みたいな話であったのではないかと記憶する。戦後は奥さんの方が著明になったはず。
◆このノート、家族に見せられるものでないので、研究室に保管してある。だが、けっこう面白い青春の記録だとは思う。日本語の作文技術の話をしたが、これを書くことが自分の文章修行になったのではないかとも思う。日記ではないが、けっこう書いており、このブログはその延長とも言いうる。
◆入力して私家版の冊子にしたら、とも思ったりもするが、そんなことやってられない。が、試しに1冊、娘にアルバイトで入力してもらうことになった。金になる!というので、娘はメチャ乗り気である。この人、ブラインドタッチでものすごく入力が早い。
◆だがしかし、そこは、娘には見せられない記述も当然でてくるはずだ。で、1冊目について、ざっと点検したところ、とくに隠すべき事項はないので発注した。1冊目は、大学受験を終えて合格発表を待っているときから書きはじめている。合格して下宿生活を始めるわけだが、バタバタしている時期の記録はあまりない。で、4月になり、大学生活が始まったあたりでは、授業に出ての感想などが書かれている。上横手先生の話など。
◆カミさんは前から読ませろと言っていて、拒んできたわけだが、今回、初めて見せた。読んで笑っていました。人間かわらんね~、と。内容は一口では言えないが、まあ、すこぶるマジメ人間である。で、ものごとの本質をとらえなければならない、とか、だが自分は表面的な理解しかないだの、さぼっているとか、本を読まなあかんとか・・・。そうそう、初めて酒を飲んだときの記述もあった。じっくり読み返してはいない。読んじゃいられないような気恥ずかしさがある。数冊のあいだはいいのだろうが、3回生の後半から4回生にかけて、大学院浪人をやっていた時期は暗かったね・・・。低空飛行を続けていた。たぶん読めないようなことが書いてある・・・。

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HN:
雲楽
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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