人を幸せにする人になろう

考古学研究が来た

◆6月号が届き、まず自分のを点検、いろいろと不備が見つかる、が、まあどうでもいい。あとは反応を楽しみに待つのみ(新納さんからメールをいただきました、ありがとうございます)。で、問題は新納論文。掲載されることは知っていた。
◆まず一読。フンフン・・・。もっとじっくりと読まないと、正式なコメントはしがたい。むろん、さすがの内容ではあり、勉強になる。基本的にモジュール論に近いんだろう。
◆で、王墓と相似墳といった関係を認めるのかどうか言及はない。こっちは、王墓が規範となって相似墳・類似墳が造られると考えているわけだが、もしかして全否定されているのか!。それともからんで、まして2系列あるなんて、言及に値しないと無視されているのかもしれない。仲津山と大仙で、造山・ミサンザイ・御廟山をはさんでいるのが、これらが連続するものと理解しているのだとすれば。
◆まあ、新納さんの実証に比べると、オレの研究なんて空想かもしれないが、この20年を全否定されるわけにはいかない。それなりに取り組んできての経験でしかないが、まず王墓と相似墳といった模倣の関係は必ずあると考えるし、少なくとも5世紀の2系列は大丈夫。前も書いたと思うが、御廟山→大仙ではないのであって、仲津山→大仙でよいと思っている。
◆平面なのはしゃーない。立体で比べたり、傾斜を算出したり、GISに通じた新納さんに及ぶべくもない。が、だからペケではないはず。立体構造物だから、立体で検討したいのはヤマヤマだが、こっちはそんな技術はない。結果としての平面での検討しかできていないわけだ。平面的には似ているようで、立面的には違うという事例は了解しているが、図面を見ての判断ではあるが、全体としてもほぼ同じように仕上がった類似墳はゼッタイある。で、それは偶然に生じるはずはないのであって、設計原理がどんなものかはともかく、そうした王墓築造に投入された約束事が伝達され、それにしたがって造られたものがある、という関係は動かないと思うのだが。
◆これくらいで。再度、じっくり味わってみよう。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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