人を幸せにする人になろう

難波宮研究会がありまして

◆土曜日は難波宮研究会。唐大尺があり、難波宮では29.2㎝だと、で難波京は900尺方格とされており、孝徳朝では262.8m(900尺方格はないとされるが)、天武朝では29.5㎝だと、900尺は265.5mだと(これで考えられている)。が藤原宮でも29.5までいかないということになっているらしい。だとすると、265.5mで想定すること自体が妥当かどうかが再検証がいる。一方でそもそも唐尺の1.2倍で、唐尺の実寸が変われば、度地尺としての大尺も変わるという発想の問題があり、ちゃうといっても、なかなか受け入れられない。
◆高麗尺の問題。35.5㎝の尺度があることそのものがまず確定されねばならないが、それは横穴式 石室の1尺刻みの玄室長の階層で確実である。一方、それは石室のみの尺度と理解しており、度地尺としての高麗尺の導入は寺院造営だろうと見通している。飛鳥寺がポイントだが、百済大寺や山田寺はいけそうと見通している。で、難波宮の29.2㎝が導入期の唐尺として、35.5:29.2は約6:5。高麗尺の実寸を変えず正確に1.2:1にしようとすると、29.58㎝となる。唐尺導入、それは高麗尺の約5/6だったが、それを5/6とすべく唐尺の実寸をわずかに大きくしたとみる。
◆まあしかし、それより大事なのは、土地の計量の高麗尺は唐尺以前に、田積の代にも適用されるなど定着しており、建物設計や部材の寸法に唐尺が用いられても、大きな割り付けには高麗尺を使うことは変わりなく継続している、ということ。唐尺の実寸*1.2で変化するものでないのである。で、実際に難波宮京の割り付けも説明できる、というのが、ここしばらく言い続けてきたことである。
◆今年のシンポⅢは、これでいきたいものである。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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