人を幸せにする人になろう

で造山蘇生会講演会

◆7年目という話。地域のみなさんが地域のためにやりたいと、それをガイド歴の長い方に打ち明 け たことに始まり、地元の町内会も巻き込んで、地域の活動に完全に根付いている。それを母体としながら、具体的にはガイド養成をめざし、4期といったか、30人強のガイドさんを養成している。またこういう解説をせよという縛りをもうけず(倉敷美観地区や後楽園のガイドは決められているらしい)、あくまで個人の自発的な意志を尊重し、しかしそこは小学生にむかってガイドするという実践のなかで、それぞれがよりわかりやすいものにしていく、のだそうだ。
◆そうですよね。学生もまったくしかり。自分がこれやってみたいという自発性がすべて、なんです。それが生きていく、あるいは何かをやるすべての根本。なので、やる気を削ぐのが最悪。
◆今年度は4月5月ですでに1500人をガイドし、飛躍的に数を増している。懇親会の時や、講演会の時にうかがった話です。いや~、まったく行政主導でなく、自分たちのやりたいという発意で、自分たちでやっていくという団体であることが重要。むろん、孤高でというのでなく、岡山市や総社市や岡大の先生などと関係をもつ。うれしいじゃないですか。そういう話を聞くと、こっちも応援せなあかん、ということになります。考古学とか文化財保護の応援団を作っていくという意味でも。
◆造山と作山が別系列で、そこで主導権が代わっている、という話はショックだったようです。安心してください。そんなことほとんど誰も言っていない珍説ですから。とはいえ、作山が大仙でいいなら、俄然、話は河内の王権の権力の推移とビビッドにつながりますよ。両宮山は未完成、作山は完成し、しかし宿寺山で規模は大きく縮小する、そのことを雄略朝の話とどうからめていくか、それはこっちの課題です。
◆今回、残念だったのは、倭国王墓と比較するところまでやって、造山・作山の話はこっちの考えが明確に伝わったと思うが、箸墓型、いや楯築以来の岡山の歴史的動態について、そこから筋を明確に示すというところまで作業がいかなかったことである。巨大な古墳がごろごろある。尾上車山も再測量されたようだし、そういう素材を大和や河内を見ている目からいかに考えるか、それはこちら側の課題です。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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