人を幸せにする人になろう

実行委員会質問に対するぴーすの回答(2月7日)

大平セ第82号
2015年(平成27)年2月7日

ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!
実行委員会 様

公益財団法人大阪国際平和センター
館長 岡田重信

ピースおおさか展示リニューアルについて(回答)

 平素、皆様方の平和に関わる活動に対して敬意を表しますとともに、当館の事業に御支援、御協力いただいていますことに心より感謝申し上げます。
 今回のリニューアルは、「大阪中心」に「子ども目線」で「平和を自分自身の課題として考えることができる展示」を目指すことを基本としています。
 この間、貴団体をはじめ、諸団体等からいただいた御意見、御要望については、監修委員会に伝えるとともに、大阪府議会や大阪市会でのご議論等を踏まえ、検討を重ねてきたところです。
 この度、2015年1月20日付けでいただいたご質問に、下記のとおり回答させていただきます。なお、展示リニューアル監修委員委員長(橋爪紳也、補記)あてにもいただいていますが、本書により一括しての回答とさせていただきます。
 リニューアルオープンまで限られた期間ではありますが、よりよいリニューアルになるよう努めているところですので、御理解、御協力をお願いするしだいです。



○「大阪中心」となる今回の展示リニューアルでは、大阪空襲の実相を伝えることが主要な内容の一つであり、「多くの犠牲を出し、焼け野原となった大阪」(Dゾーン)を中心に、他のゾーンと関連させることにより、適切な理解につながるよう全体の展示構成を考えている。重慶爆撃については、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争に突入することになったのかその経緯と終結までを概観する映像の中で取り上げる予定である。

○模擬原爆については、今回のリニューアルを機に新たに展示することとなるもので、Dゾーンで設置するプロジェクションマッピングの投影と投影の間の時間を利用して、その大きさが実感できるよう工夫するとともに、実際投下された原爆との関係がわかるような展示とする予定である。Bゾーンでは、飛行機などの兵器の大きさが感じてもらえるような工夫をする予定である。なお、模擬原爆や飛行機の模型については、実施設計にはない新たな展示物の製作を伴う造作・造形に関わるものであるため対応は困難である。

○昨年8月に府市へ報告した映像シナリオ(Bゾーン)は、あらすじを示したものである。この映像は、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争の突入することになったのかその経緯と終結までを概観するものであり、アジアでの出来事も取り上げることとしている。引き続き監修委員会において、映像の目的に沿った内容になっているかといった観点で、精査をいただいている。

○監修委員会の承認を得てご助言いただくことになった、いわゆる専門委員については、適宜作業状況を報告するとともに、適切な展示内容になるよう連携をとっている。学校関係者からの意見なども参考に検討を進めている。

○Dゾーンの防空壕については、防空壕空間の模擬体験を通して、その狭隘さや粗雑さ、空襲の恐ろしさを体感するとともに、防空壕の種類や体験者の証言などの関連情報を解説するコーナーを設け、決して命を守れるものではなかったと感じ取れるようにする予定である。

以上

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HN:
雲楽
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60
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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