人を幸せにする人になろう

御廟野古墳見学記4

◆で、言い忘れたが、8角の斜面ですが、途中で段があるのかどうか、埋もれているのではという指摘も検討会であり、そうやな~決めつけはできないな~、とは思った。しかし、既に書いたようにけっこう露出する石の具合を含め、見かけ上は、8角斜面が2段構成になるとかいった様子はなく、ひとつづきの斜面ではないかと思われた。天武陵が多段構成を取ることは頭に入れないといけないが、段の塚の8角上段も、おそらくひと続きだろうし、低い下段に高い上段というのが基本で、天武陵が新機軸を打ち出しているのではと思う。これ、凝灰岩切石貼り付けになることと関係するのでは。
◆さてと、いままでは上8角下方の範囲、その下にもうひとつ方形段がある。ここには石がひとつもないことも含め、基壇的な最下段だと思う。等高線からすると、それは斜面下方の南側のみと見えるが、現地で見れば、東西両側とも段差は北までのびていく。そうすると、きっと北辺もあって、埋まってわからないだけだろう。3段というのは違和感があり(むろんそれを含めて墳丘であり、3段構成ではあるが)、辺70mに近い基壇上に、上8角下方の墳丘を載せている、と理解したい。

プラグイン

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13
16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索