人を幸せにする人になろう

瀬島龍三とドイツと日本

◆なんでそうなったか。カミサンが瀬島龍三のことを書いた文庫本を読んでいるらしい。あの人は多読・乱読。瀬島はイトチュウの社長・会長として君臨した。フジテレビで放送されていた不毛地帯のモデル。ドラマのようには美しくない。カミサンはしょちゅう言う。商社なんて・・・、と。まあそれは置いておくが事実だ。唐澤が正義感あふれる商社マンを演じようと、瀬島はイトチュウでは神様だが、あくどいことをいっぱいやっているんだろう。
◆で、瀬島はシベリアに抑留される。その時にソ連の兵士に聞かされたことだったかな。ドイツ兵も同じように捕虜となり、やはり強制労働させられる。だがドイツ兵は生活力があるんだとか。要するに茫然自失になることなく、よく働き、よく食べ、運動もして、たくましく生きる。それに対して、日本兵は、大日本帝国が負けて、茫然自失し、気力を失い、生きる活力を多くが失うのだとか。だが、なんか、生産目標などを明確に定めると、一生懸命に働くらしい。という違いをソ連兵が、ドイツ兵と日本兵を観察して指摘した、というのだ。まあ、あたってるんでしょうね。
◆個人と集団、ということ。そこから前回の米と麦の話におよんでいくことになる。本多勝一のいうメダカ社会、みんなが右を向くと右を向く日本人、というやつか。でも、どっちがいいとか悪いとかでなく、おれは歴史的に形成されてきたんだろう、と思ったわけだ。だから、そんな日本人が個人主義が発達しないのも仕方がない。だいぶ変わってきただろうし、ゆっくりと変わっていけばよい。文化なのだから。個人主義的なのが絶対善の唯一の価値基準ではあるまい。

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

プラグイン

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13
16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索