人を幸せにする人になろう

夏休み前に『難波宮本』の決着を!

◆といきごんだ本日でしたが、大半、大歴と市大日本史の仕事で時間を取られる。残り時間で、1本の論文を組んでいたが、これが長くてたいへん(分量が多い)。おまけにインデを上書きしちまって、1本パー(ああ、バックアップ・・・)。

西陵のトレース

◆院生がひととおりやった。等高線はぜんぶヒゲを引っ張るべし、カチッはダメ。適度に間隔を空けて、つまり密でも疎でも困る。折れ部や穴ぼこのところなど、細かい芸当もできるだけ少ない点で実現した方がよい。測点があるのに、平気でそれを逸脱するのもやめてくれ。上下の等高線をみながら、間を引くべし。古墳の等高線です、人工物をカチカチなぞるのではない。原図を見て、おかしいところもあるはず。
◆まあ、教育ですが、直していくのも大変です。なぞりながら考えるところは?。測量の仕方そのもの、古墳の等高線のあり方、原図をいかに仕上げるか、ということ。

70兆円

◆その廃炉費用。ネットから
 経済産業省自身が12月9日、福島第一原発の廃炉にかかる費用や賠償費用の総額(=原発のコスト)が21兆5000億円に上りそうだとする推計結果を公表している。3年前の2013年の時点では総額11兆円とされていたので、いきなり2倍に増えたわけだ。
 事故コストの新推計では、従来は2兆円だった廃炉費用と汚染水対策費用の合計が、8兆円へと4倍増。賠償費用は5兆4000億円から7兆9000億円へと約1.5倍に。2兆5000億円とされていた除染費用にしても、1.6倍の4兆円に膨れ上がった。
 旧推計の11兆円でさえ、東京電力ではとても賄えない金額だったため、廃炉や賠償の費用は現在、国が一時的に立て替えている。決して東電が身銭を切っているわけではない。福島原発事故後に国が設立した認可法人「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」(11年9月の発足時は、用途を損害賠償と除染費用に限った「原子力損害賠償支援機構」だった。14年8月に現機構へと改組)が9兆円の融資枠の中で貸し付けてきたのだが、新推計に伴い、融資枠も13兆5000億円、もしくは14兆円程度にまで拡大させるのだという。驚くべきことに、この融資は無利子で実行され、原資は国費、すなわち血税である。設立当初、支援機構の融資枠は5兆円でスタートしていた。それが9兆円へと引き上げられ、今度は14兆円である。
 最初は控えめな見積もり額を公表しておいて、世間のほとぼりが冷めた頃を見計らって、徐々に金額を釣り上げていく。実質上、上限額の歯止めもないため、“青天井の東電救済策”としての正体が早晩バレる――。

  老舗の民間シンクタンク「日本経済研究センター(JCER)」が新たにまとめたレポート「エネルギー・環境選択の未来 福島原発事故の国民負担」は参考になる。
 それによると、廃炉、汚染水処理、除染、賠償を併せた事故処理費用の総額は最大で70兆円と政府の見積もりの3倍以上に達する可能性があるというからだ。
 加えて、このレポートは、今や電力が充足しているうえ、原子力が他のエネルギーに比べて割安でもないにもかかわらず、政府が原発の存続を目指すのならば、「東電の破たん処理など責任の明確化」や、原発存続の「必要性の立証」が不可欠だと連ねている。

福島の今日の放射線量

◆毎日毎日、放射性物質から放射能が出続けている。雨は土壌に入り、川 になり、海へも垂れ流さ れている。風評被害ではない。現実のことである。黄色いなかで、福島の人たちは暮らし続けている。
◆そして福島第1の現在の画像。

大歴編集委員長

◆先週、初めての編集委員会がありました。初めてなので、なかなか要領をえなかった。昨日、ようやくその編集委員会の後始末をしました。前編集委員長から申し送られた審査の概略のペーパーを読み、庶務委員の編集補佐最強マニュアルを読み、勉強。そして査読中の原稿、事務局移動の前後からこれまでの新規投稿などを、ようやっと整理し、全貌を把握できました。
◆一方で、柱がなかったのをつけさせ、論文頭の題目と著者名をボールドにし、註の行間が本文と一緒なので詰めるなど、印刷屋に指示。わたしとしては雑誌としてデキのよいものにするのが、この2年間の仕事と思っています。こないだの編集会議でも、やはり日本史の人は字が読めればよい、と発言。まあ、反対はないようなので、己の思うところを進めるだけ。ほんとうは図や表に行きたいのだが、それは入稿時点での関与が必要となり、自分の首を占めることになるため、まだやっていない。8月号は再校までいっているので、ひととおりのPDFを送ってもらうように印刷屋に言い、ざっと見るつもりだが、図や表は今回は手が出せない。
◆次の10月号は、編集委員長から入稿することにするかな~。いまは事務局からデータが印刷屋に行き、印刷屋が適当に組んでいる。まあ、考古の雑誌でないので、それでいいのではあるが。編集委員は、労力をかけて査読している、それがむろん何より第1。が、刊行物を仕上げる仕事も編集委員の仕事なのだが、日本史系はおよそ無頓着なわけです。しかし、印刷って、ちゃんと指示して入稿することが大事ですよね。あとから直すのは難しい。できるだけイメージ通りの仕上がりになるように、最初に指示しないといけない。労力をあまりかけず、図や表をどこにどんな大きさで入れる、くらいの仕事から始めてみるか。

試験の間中

◆2限の試験中、ず~と車塚の調査のことを考えていました。前半は遮光のこと、後半は陸橋発掘に おける注意すべきこと、です。終了後、それを整理していると既に15:30になってしまいました。

陸橋、まあ少ないが

◆誉田御廟山の空中レーザー測量図をみると、なんとなく陸橋基部があるように見える。これも水 中音波探査をやれば、さらに明瞭になろう。大仙も、後円部西側は現状ではスムーズなのに対し、東側では高い赤色調の部分のなかに、よくみると範囲が見えるような気もする。が、これはやはり埋没がさらに大きいことを考えると危ない。どこから人を入れるかを考えると、やはり海側ではないかとも思う。久津川の場合、扇状地の低い側、すなわち平野部側に取り付けているので。
◆前からの仲津山、女狭穂塚、これに市野山もありそうだが、そうは増えませんね。
◆箸墓からある以上、ず~とあるわけで、基本的に前期ははずしたが、陵山の前方部両側とか、石塚山の後円部後端に近い側とかも確実である。
◆いずれにもせよ、中期前半に、前方部2方、後円部1方で、定式化するのではないかとにらんでいる。

私大ブランディング事業

◆文科省の役人が逮捕されましたよね。あほみたいな事業を作り出し、また全国の私大で会議が開かれ書類作成が進められたに違いない。こんなことばっかりやらせる文科省。ぜんぶ見直した方がいいんちゃう。
◆最初の2016年、カケの千葉科学大学・岡山理科大学が採択され、2017年もカケ関連の吉備国際大学が採択されている。以下、ネットから。

 吉備国際大学の方は、地元の農業振興から「ブランディング」という地に足のついた企画ですが、岡山理科大は「モンゴルと提携して恐竜研究」という内容でした。モンゴルのゴビ砂漠で恐竜の化石が出るのは世界的に有名で、日本からも東大や北大が共同研究をしています。そこに、岡山理大が限られた予算で「ブランド力になるような話題作り」になるレベルまで食い込めるのかどうかは難しさがありそうです。

殺人的でなく実際に死者があとをたたない酷暑

◆80代以上の人が、畑作業とか草刈とかに出て、亡くなっている。温度の感覚がわからなくなるそ うな。このデータは、数日前に取得していたものだが、本日、あっさりと塗り替えられてしまった。
◆長らく1978年の山形・酒田の記録が日本の最高気温でした(観測の古いものは別)。亡くなった山中一郎先生が、この時山形で発掘していて、セミが落ちてきた、といった話をしていたのを記憶する。で、90年代に入ってからですね、酒田を上回るようになったのは。で、ついに41度台に。

久津川車塚古墳の調査2018

◆今年度も1か月半の現場のシーズンが近づいてまいりました。サウンディングの調査成果を 踏まえ、城陽市教育委員会により今年度調査計画がまとまりましたので図示します。8月1日から9月14日まで、カレンダー通りで、平日は毎日やっております。お近くにお寄りの際は、是非、見学ください。
◆城陽市第8集にもとづき、周堤の調査区を落としてみました。埴輪列の出ている第5次は、里道と思われる線が入っており、いまの史跡地北辺にある2列のフェンスがそれとみて合わせてみました。道路沿いの、拡幅?埋管?の工事の立会も入れましたが、こっちの肩部は、さきほどのものと位置がスムーズに続きません。そうすると、2018-3区をもうすこし広くし、より長く肩部の検出をしておいた方がいいように思ってきました。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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