人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
久津川整理日誌4月20日
◆考古学実習で埴輪水洗い。持ち帰った2箱はこれにて完了。
大阪市大文学部昭和31年入学日本史卒業生
◆近鉄文化サロンから帰ってきて、研究室でず~と『市大日本史』の編集を続けています。大きい ところはぜんぶ入れたが・・・。今日やっていたのは、昨年開 始した、古い卒業生にお願いしての回想録。これも話せば長くなるが、昨年は昭和29年入学の人に書いてもらったので、今年は昭和30年をと思っていたが、 4人で、お一人が辞退され、お一人は手紙を出しても返信なし。急遽、昭和31年入学の方を調べ、同窓会に行き、名簿をくり、住所のわかる5名に手紙を出し た。書き方が悪いのか、もし書いていただけるなら、その旨連絡下さいと、ちゃんと書いてなかったんでしょうね。ほんとのことをいうと、上記のような理由も あり、依頼自体がかなり遅かった。なんの反応もなく、昨年始めたのに、今年は無理かと思っていたら、18日、19日と、原稿が届いたものです。もうお一方 は、わたしの携帯番号にショートメールで辞退すると連絡をもらいました。
◆どんな方かもわからないし、1人に絞ってもあたりはずれはあるし、住所のわかる5名にすべて手紙を出したのでした。念頭にあったのは、どなたかお一人 だったわけですが、原稿が2本分届いた以上、これは掲載せざるをえません。お二方とも、こうした文章を書く機会をいただいてありがたい旨、お手紙がそえて ありました。内容も興味深いし。お一人は、高卒で一旦代用教員となり、それをやめて学資を稼ぎ受験勉強をするのに3年を要し、6年遅れで入学した、現在 85才の、いまは香川県在住の方です。もうお一方は、1958年の難波宮第8次調査に参加したそうです(第8次というのはこっちで調べたことですが)。前 期の内裏回廊を検出したもの。中軸がはっきりするのが翌年、それにしたがって大極殿を狙い撃った1960年より前の、山根先生が苦労していた時期の調査で す。
◆同封されていた写真が右。これよく見る写真で、山根先生を学生が囲むいい写真なのですが、ここに写っているお一方が、実は今回原稿をいただいた方でした。
◆どんな方かもわからないし、1人に絞ってもあたりはずれはあるし、住所のわかる5名にすべて手紙を出したのでした。念頭にあったのは、どなたかお一人 だったわけですが、原稿が2本分届いた以上、これは掲載せざるをえません。お二方とも、こうした文章を書く機会をいただいてありがたい旨、お手紙がそえて ありました。内容も興味深いし。お一人は、高卒で一旦代用教員となり、それをやめて学資を稼ぎ受験勉強をするのに3年を要し、6年遅れで入学した、現在 85才の、いまは香川県在住の方です。もうお一方は、1958年の難波宮第8次調査に参加したそうです(第8次というのはこっちで調べたことですが)。前 期の内裏回廊を検出したもの。中軸がはっきりするのが翌年、それにしたがって大極殿を狙い撃った1960年より前の、山根先生が苦労していた時期の調査で す。
◆同封されていた写真が右。これよく見る写真で、山根先生を学生が囲むいい写真なのですが、ここに写っているお一方が、実は今回原稿をいただいた方でした。
近鉄文化サロン
◆土曜日、またまた日本史でやれということになり、同僚が「モノからみた大阪の歴史」というテーマで6回分を組み、3人が2回ずつやることに。古いところからということで、わたしが1回目と2回目で、今日23日が第1回でした。何をやったかって?、内緒です。2回目は、瓦と古道としており、5月末ですが、これはストックがないので、さー大変。
◆それと来週火曜日に、桃山学院大学の、社会人相手の和泉市の歴史の講座があり、これも2回行くことになっている。水利とか条里とか。実は前に和泉市の生涯学習の講座でもやっている15回シリーズだが、それを大学でもやるというものらしい。これ、前の時はぜんぜん時間がなく、まともな資料もなく、ひとまずパワポを作り、やった。その遺産はもちろんあるのだが、2回で、何をどうふりわけて話をするか、なかなかたいへんです。
◆それと来週火曜日に、桃山学院大学の、社会人相手の和泉市の歴史の講座があり、これも2回行くことになっている。水利とか条里とか。実は前に和泉市の生涯学習の講座でもやっている15回シリーズだが、それを大学でもやるというものらしい。これ、前の時はぜんぜん時間がなく、まともな資料もなく、ひとまずパワポを作り、やった。その遺産はもちろんあるのだが、2回で、何をどうふりわけて話をするか、なかなかたいへんです。
自分のことより親のこと
◆義父が体調を悪くし、SOSが出て、カミさんは間に一度実家に行き、木曜日の晩から今度は2人で 行きました。落ち着いていれば問題ないのですが、血糖値が異常に高くなるとたいへんで、助けがいります。ひとまず介護認定を受けて、という風にいま進んでいます。
◆で、金曜日。われわれもいると、落ち着いており、気分転換に九度山の真田ミュージアムにでかけました。関ヶ原のあと、真田昌幸と繁信が九度山に流され、大阪の陣に出陣するまで10数年間いたところです。以前から真田で売り出していたようですが、大河ドラマで取り上げられ、こういう施設を作ったよう。六文銭の赤旗が、あちこちにはためいている。で、平日の金曜日というのに、うじゃうじゃ人が押し寄せていました。
◆パネルの文字も小さく、読んではいられないので、さっと流した程度です。それより、このあたりは、高野山に登るのに、もとはメインルートで、以前はよく五差路を通っていたところなんですが、少し入ると九度山の昔の町並みがよく残っており、改めて、まあ真田はよしとして、町歩きをしたいものです。
◆そんな次第で金曜日、大学史資料室と展示について打ち合わせる予定を入れていたが、キャンセルさせてもらった。次は水曜日ですかね。
◆で、金曜日。われわれもいると、落ち着いており、気分転換に九度山の真田ミュージアムにでかけました。関ヶ原のあと、真田昌幸と繁信が九度山に流され、大阪の陣に出陣するまで10数年間いたところです。以前から真田で売り出していたようですが、大河ドラマで取り上げられ、こういう施設を作ったよう。六文銭の赤旗が、あちこちにはためいている。で、平日の金曜日というのに、うじゃうじゃ人が押し寄せていました。
◆パネルの文字も小さく、読んではいられないので、さっと流した程度です。それより、このあたりは、高野山に登るのに、もとはメインルートで、以前はよく五差路を通っていたところなんですが、少し入ると九度山の昔の町並みがよく残っており、改めて、まあ真田はよしとして、町歩きをしたいものです。
◆そんな次第で金曜日、大学史資料室と展示について打ち合わせる予定を入れていたが、キャンセルさせてもらった。次は水曜日ですかね。
熊本の地震
◆最初は木曜日の21時半頃でしたか。中央構造線は四国の北部を通り、佐田岬半島でしたっけ、を 通り、九州を横断しているのですね。阿蘇があって分離した形になっているように見えるが、今回の断層につながっていくのですね。その延長には川内原発も近い。
◆ふつうは止めるでしょ、とカミさん。菅くんは、止める理由がない、と。震源も八代に下ってきている。普通の感覚では、収束するまで、一旦、停止するというのがまっとうだと。その通りですね。コト原発に関しては、もっかいドカーンとメルトダウンして、いよいよ追い込まれないと動かないという、アホな現実。
◆もひとつ。避難所ができる、水をもらい、おにぎりをもらい、フトンやら・・・。こういう緊急用の必要品やら、水・食料の備蓄や供給体制など、いくつもの経験のなかで、システム化が進んでいる面はあるのだと思う。支援体制とかも。そういう理不尽な自然災害の前に、公や民間などの支援ということが必要なのはむろんわかった上でのこと。自分でなんとかするという能動性が失われつつありはしないか。みな与えてもらえる、と。水がないなら汲みに行くとか、寒けりゃ、廃材でたき火をして暖を取るとか。食糧に関しては、羽生さんの講演とも関連し、スーパーで買うことが当たり前になっているいま、都市部の人間には手を打つすべがないかもしれませんが。自分がやれるとはいいませんが、昔の人なら野に行き、山に行き、食えるものを集めてきたであろうに。茫然自失、そういう行動が取れない、のかもしれません。しかし生活力が、どこかの生命保険会社の製品じゃないが「生きるチカラ」が失われているのでは、とも感じてしまう。
◆昨年、神戸の震災の話で、トイレの問題。川から水を引いてくる、という行動を起こしたのは、戦後に同じようにやった経験者たちだった、ということだ。いまの人間は、レバーを引いて水を流すことに慣れきって、そうでない対応ができない。
◆そして、電気が復旧したかと思えば、まっさきにスマホを充電するのだとか。で、おにぎり足らんとかSNSとやらで文句を言うにいたっては・・・。生きるチカラ・・・、どこへ行ったんでしょうか。
◆ふつうは止めるでしょ、とカミさん。菅くんは、止める理由がない、と。震源も八代に下ってきている。普通の感覚では、収束するまで、一旦、停止するというのがまっとうだと。その通りですね。コト原発に関しては、もっかいドカーンとメルトダウンして、いよいよ追い込まれないと動かないという、アホな現実。
◆もひとつ。避難所ができる、水をもらい、おにぎりをもらい、フトンやら・・・。こういう緊急用の必要品やら、水・食料の備蓄や供給体制など、いくつもの経験のなかで、システム化が進んでいる面はあるのだと思う。支援体制とかも。そういう理不尽な自然災害の前に、公や民間などの支援ということが必要なのはむろんわかった上でのこと。自分でなんとかするという能動性が失われつつありはしないか。みな与えてもらえる、と。水がないなら汲みに行くとか、寒けりゃ、廃材でたき火をして暖を取るとか。食糧に関しては、羽生さんの講演とも関連し、スーパーで買うことが当たり前になっているいま、都市部の人間には手を打つすべがないかもしれませんが。自分がやれるとはいいませんが、昔の人なら野に行き、山に行き、食えるものを集めてきたであろうに。茫然自失、そういう行動が取れない、のかもしれません。しかし生活力が、どこかの生命保険会社の製品じゃないが「生きるチカラ」が失われているのでは、とも感じてしまう。
◆昨年、神戸の震災の話で、トイレの問題。川から水を引いてくる、という行動を起こしたのは、戦後に同じようにやった経験者たちだった、ということだ。いまの人間は、レバーを引いて水を流すことに慣れきって、そうでない対応ができない。
◆そして、電気が復旧したかと思えば、まっさきにスマホを充電するのだとか。で、おにぎり足らんとかSNSとやらで文句を言うにいたっては・・・。生きるチカラ・・・、どこへ行ったんでしょうか。
縄文人なら長老
◆とみに年を感じております。まずあくせくしない。できることはできるが、できないことはでき ない。電車が混んでいたなら1本遅らす。車を運転していても、渋滞で遅れるならしゃーない。
◆こういうのはともかく、1日働くと、帰るともう食事をして寝るのみ。これは前からだが、最近は、朝起きてもあんまりすっきりしていない。疲れているようです。体力の衰え。去年の現場は、若いモンには負けへん、と思ってましたが、近頃は・・・。が、これも鍛えればまだいけるのでしょうが、そういうことをしてませんね。それと左膝が痛いのが治らない。これけっこう精神的ダメージが大きく、年だと感じてしまう。
◆第2週目をなんとか。時間があれば市大日本史の仕事をしています。
◆3月末の原稿が2本できてません。
◆近鉄文化サロン2本に、桃山の授業が2本、きついです。ちょっと、こなせないのではないか、と危機感を覚えます。
◆こういうのはともかく、1日働くと、帰るともう食事をして寝るのみ。これは前からだが、最近は、朝起きてもあんまりすっきりしていない。疲れているようです。体力の衰え。去年の現場は、若いモンには負けへん、と思ってましたが、近頃は・・・。が、これも鍛えればまだいけるのでしょうが、そういうことをしてませんね。それと左膝が痛いのが治らない。これけっこう精神的ダメージが大きく、年だと感じてしまう。
◆第2週目をなんとか。時間があれば市大日本史の仕事をしています。
◆3月末の原稿が2本できてません。
◆近鉄文化サロン2本に、桃山の授業が2本、きついです。ちょっと、こなせないのではないか、と危機感を覚えます。
羽生淳子さんの講演
◆で、姫路の壇場山は行けず、岡山に向かう。なんとか羽生さんの講演にすべりこむ。
◆よかったですよ。縄文中期から後期への大変動は、植物質食糧への過度の依存が大きな要因と なっていることを知る。そのこと自身、正確な年代のなかに、住居数や石器組成などを重ね合わせながら考える緻密なもの。また、それ以上に、現在のTPPなどのグローバル化に対するアンチテーゼとして、必須の食糧などは実際の生活圏で自給していくこのの重要性を、長いスパンで社会変動をとらえる考古学が、現代社会へ提言できる、そうすべきだという信念、そのことを大型プロジェクトとして提案し、組織し、実行している姿に感銘を受けた。
◆大阪にいる者として、翌日の大庭君の話もとても勉強になった。大和川本流を含めた、河内平野全体を捉えていく、一瀬さんがやっているかと思うが、そういう全体像を勉強しておくべきですね。洪水が頻繁にあり、微地形を変え、土地利用が推移することを捉えつつ、自然環境の変化ではない社会の変化を読み取っていくことが重要ですね。
◆よかったですよ。縄文中期から後期への大変動は、植物質食糧への過度の依存が大きな要因と なっていることを知る。そのこと自身、正確な年代のなかに、住居数や石器組成などを重ね合わせながら考える緻密なもの。また、それ以上に、現在のTPPなどのグローバル化に対するアンチテーゼとして、必須の食糧などは実際の生活圏で自給していくこのの重要性を、長いスパンで社会変動をとらえる考古学が、現代社会へ提言できる、そうすべきだという信念、そのことを大型プロジェクトとして提案し、組織し、実行している姿に感銘を受けた。
◆大阪にいる者として、翌日の大庭君の話もとても勉強になった。大和川本流を含めた、河内平野全体を捉えていく、一瀬さんがやっているかと思うが、そういう全体像を勉強しておくべきですね。洪水が頻繁にあり、微地形を変え、土地利用が推移することを捉えつつ、自然環境の変化ではない社会の変化を読み取っていくことが重要ですね。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。