人を幸せにする人になろう

松原市民ふるさとぴあプラザ

◆去年初めて行って、今日が4回目くらい。目的は柴籬神社に行くためだが、まず立ち寄る。松原市はけっこうネットで市内の発c47da465.JPG掘調査の成果や歴史について公開しているが、そういうものを展示施設に盛り込63e071d3.JPGむには手狭であるのが残念。道案内や現地の説明看板も充実し、普及事業には力を入れているところなのだが。図書館とか文化会館はもっと立派なんですけどね。
◆特別展示室などは、会期中以外は閉めておくのではなく、年柄年中、常設で並べきれない部分を、入れ替わり立ち替わり展示するのはどうだろうか。なんとか展といったものでなくとも、『松原市史』も出ており、順番に、そうした成果をかみくだいて解説するようなものを、順次入れていってはどうなんだろうか。
◆それと、なにか常設展示図録というよりはカラー普及版の『松原の歴史』といった冊子を作ることも有効だろう。スペースはないけれども、そこに行けば、手頃な値段でざっと概観できるようなスグレモノの図録があるのは、必要なことではないだろうか。262ada0e.JPG
◆それとよく思うのは、展示でよくできたパネルを見ると、その図が欲しいと思いませんか。わかりやすいし、なにか使うこともあるんちゃうかと。で、図録にそういうものが採録されているのが普通ではあるが、そういうものがないと、展示施設のパネルこっきりで終わってしまうのだ。
 

大阪府の条例

◆さっそくにブチ挙げていますね。なかなかコメントは簡単でない。教育が政治的中立を保っているとは言えませんよね。文科省というところがある。教科書検定がある。文科省が教員給与などの予算はつけるが、教育内容は、政府・国会・文科省から完全に独立した機関が扱うのならいいが、そうではない。大元の国がそうである。まして、地方の教育委員会制度が、なんぼアメリカ式独立行政委員会といったって、首長の意向が大きい。そもそもそういうもんなんである(いいといっているわけではない)。君が代起立条例は憲法違反だと思っている。ひとまずそこまでにしておく。
◆もうひとつは、これ、ちゃんと読んでないけど、市議や府議が提案するらしいが、やるなら、まず市議・府議の基本条例と罰則明記ではないのか。マンガを買うとか、ワインを買うとか、賄賂をもらったとか、入札情報をもらしたとか、海外に視察に行ってほとんど遊んできたとか、収支報告の領収書が抜けていたとか、そういうことの免職規定を含めた厳罰化を明記した条例をまずは通すべきでしょう。

もひとつ、雄略陵

◆天野さんが岡ミサンザイは雄略陵と言った。コレは明言してますよね。たぶん、発言に至るよりもかなり前から「そうちゃうか」と思ってはったはずだ。まあそれはいい。たぶん、その後、多くの人はそれでいいと考えているんでしょうね。が、あんまりみんな明言しませんね。
◆オレも書いたことはない。まあ、エエンとちゃうとは思っているが、いざ書くとなれば、ちゃんと書く必要があるから。岡ミサンザイは丹南郡、かつての丹比郡だから、それからもOKなんだろう(古代の丹比郡の郡界を復元するのは困難かもしれんが、不勉強)。
◆来年2月に、古市古墳群の終焉について考える機会がありそうなので、そのときに、古市の終わりと継体擁立の問題を考えるつもり。自ずから岡ミサンザイについても決めることになろう。

古市・百舌鳥の埴輪の研究

◆埴輪をやっていない者からすると、ちょっとわかりにくいのは、Bヨコの細分などにもとづく、古市・百舌鳥の古墳の築造順がどのように固まってきたのか、という研究史。それまでの地形および上田さんの墳丘型式など、それらにもとづく配列が、川西編年でおおまかにⅢ期とⅣ期に区分されたと、その先である。
◆一瀬さんなんでしょうね。また、藤井寺のガイドブックも1986年と古い。「円筒埴輪総論」が1978年、そこからどのように進化をとげたのか、だれかまとめてくれないものか。
【追記】白石科研で十河さんがちゃんと念入りにまとめてくれていました。ありがとうございます!

角南くんから電話があり

◆奈良時代の集落から胞衣壺と思われるものが出たと。電話の目的は、それとからんで誰に問い合わせるかと5e87508d.JPGいったことだったが、話を聞いていくと、どうやら、ただの集落ではないようだ。柱穴がでかいらしい。ちょっと気になるので、土曜日には現説をするらしいが、今週中に見に行きたい。

海北塚の鏡

◆東博に7割の破片があり、京大に2割の破片がある。東博のは、撮影するときから、7乳と思いつつも配列がおかしかったが、よく確かめもせず撮影した。よく見ると、接合のおかしさはわかるんですけどね。
◆昨日、京大の破片4点の画像を処理してもらい、いよいよ東博の画像にはめ込む作業にかかってもらう。だが、バッティング。つまり重複。東博の接合がおかしいに違いない。東博では鏡面の撮影もやっていたので、確認し、内区の位置がおかしいので、切り取ってずらし、京大の破片を重ねると、あたりまえだがピッタリである。でも、なんで横穴式石室から、美しい後漢の鏡が出土するんでしょうね。
◆前にも、兵庫県森尾古墳の鏡だったと思うが(ちがいました。小見塚だった)、東博の写真に、地元に残っている鏡片の写真を合成して『兵庫県史』に掲載した。わかってくれた人がいてくれたかな?泣き別れの破片は悲しい。
◆鏡の撮影は、このところトンとご無沙汰である。

ヒストリア河内大塚山古墳の原稿にかかる

◆『考古学研究』の根来の記事が終わり、ようやく『ヒストリア』に着手。やってて楽しいのだが・・・。構想はあるが、ゴールは見えない。どうなるかわからん。が、この54269d52.JPG際、徹底的にとは思う。
◆話は変わるが、うちの図書館もけっこういけるね。津堂のリーフレットを印刷屋に出したが、大道さんの『考古学雑誌』第2巻の文献をもっていなかったので、直前に図書館でコピーする(復刻でなく原本)。『人類学雑誌』もある、『歴史と地理』はそろわないが。で、梅原・大道・坪井の各文献をそろえられた。あるもんや、という話。で、ちらちら見ていると、巴形銅器などの写真もある。藤井利章さんが、文献をつきあわせて出土品の数量を整理していたが、そのうち自分でやらねばなるまい。素環頭大刀の写真なんかも梅原の文献に上がっていた。これらは、いま宮内庁にあるんだろうか。関大に鏡の破片が入っているし、東大には(坪井が持ち帰ったのだろうが)素環頭があるし、分散したんやろね。
◆それから、ゴーランドが河内大塚の写真を撮っていたんですね。今日初めて見た、感激でd8782444.jpgす(勝手に使わせてもらいますよ)。また末永の『日本の古墳』を見ていると、津堂城山の図版に掲載されている斜め写真とは別に、垂直写真もあるではないか。もう1枚あってステレオにはならんかな。ちょっとピンが甘いようだ。だから挿図扱いになったのかな。だが、あのまだ周囲が宅地化していない時期の、垂直写真として貴重だ。どうなんでしょうね、斜め写真のものを含めて、何枚か写真がある。かつ現在でも動いていない道路などについて測量してやって、画像に座標ポイントを入れてやれば、解析で周堤・外濠・外堤の図化ができないもんだろうか。やれんことはないんでしょうね。ま、現況の測量でも、かつての周囲を把握するのに平面的には問題ないのだが、やはり昔の写真から起こせれば、濠部分のくぼみとか、堤の高まりとか、高低差が表現できる図になるだろう。
◆河内大塚山の位置図を作ろうとして、また1m等高線をなぞったり(ちょっとやったが、やってられねえ)、いろんな情報を入れようと、かなり大変な図になってきた。墳丘の復元は前にやってあるが、これも濠の輪郭の復元もやろうと少し取りかかる(右図は訂正します)。
◆剣菱形前方部って、きっとあると思う。今城塚も直線や、と言いながらやや湾曲していたぞ。
◆いや~、やっぱり、ホントにひとつの古墳を理解しようとすると、どっぷり食いつかないと進展しないものですね。大塚山に取り組めるのは、たいへんありがたい機会だ。

考古学研究の根来の原稿がほぼできる

◆『考古学研究』9月号に、根来寺の今回の調査地点の保存問題について書くことになっている。最初は7月中71459143.jpg、次は盆前と約束しながら果たせず、このままだと見送られることになるので、本日、8月20日、さっさとやるつもりが、図のやり直しなどをしていると、結局、1日かかった。
◆和歌山県はこのまま押しすすめるべく突き進んでいるらしい。大阪歴史学会やオレなど、ヘでもないんだろう。むこうはそれが業務やからね。しかし、このまますんなりと通すわけにはいかない。
◆それにしても、図を作っていて、史跡なんて形ばかりであることを改めて思う。平地の坊院部分はまったく入っちゃいない。同意を取ることなど、最初から放棄しているんだろう。やる気がないのだ。そして現境内地やいくつかのポイントのみ、「史跡でござい」とエエカッコするんだろう。根来の本体は2000とも言われる坊院群だろうに、それが抜け落ちていては、何にもならない。
 

どうでもいいことですが明石市立文化博物館

◆こんどはうちの実家に1泊2日で戻る。でその日、明石市文化博物館と兵庫県立考古博物館に行く。
◆明石市立文化博物館、いつぞや、小野市史の関係で、井内さんの瓦を見に行ったことがある、それ以来か。到着するとひとだかりで、駐車場にも入れない。しかたなく駅前のコインパーキングに止めて博物館に行く。南面しているが入り口が北なのね。階段を上がったが、エレベータで上がるにせよ、そっから迂回して北側の入り口にたどりつかなきゃならん、なんでそんな設計なん?
◆で人が多いのは、開催中の山下清展のためだった。まあ、多くの市民がおしかけるものだ。オレらは常設展だけ見たいんだ。で入館料800円、特展価格のみ、常設展だけ200円とか300円で入れてくれない。なんちゅー設定や。申し訳なかったが、受付のネエちゃんにかみつく。「おかしいやろ、和歌山県博は140円やったで!」と途方もない話をもちだす。そんなん知ったこっちゃないわな。むこうもさるもの、「特展なんか見たない!」という言葉に、「それでしたら8月29日以降にお越し下さい」と。まあ、へんなオッサンに噛みつかれて切れたんだろうけど、特展会期以後に来いとは、腹が立つ。
◆800円*2払う!。展示はあんまり覚えちゃいないが、高丘窯の瓦・鴟尾、くらいしか思い出せない・・・。あとは明石の漁業。あかん、責任もってコメントするには、ブチ切れていたせいか、展示がインパクトがないせいか、ほとんど覚えていないので、なにも言えない。まあ普通ですね。

イギリスの暴動

◆若者の失業率が、スペイン40%、イギリスで20%だという。日本は7%くらいだという。働く場がない不満は爆発する。働き盛りの若者が職がなく、金がなく、生きていけなければ、暴れるのも仕方がない。
◆ヨーロッパは階級社会なんでしょう。富める者と貧しい者の差が大きいのだろう。金持ちは大金持ち。それに比べれば、日本はまだましだ。金を持ったら、エエ家を建てる、エエ車に乗る、若いオネエちゃんを愛人にする、せいぜいそんなもんだ。欧米の金持ちは城に住む貴族である。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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