人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
大阪市・府の新規採用で女性が躍進
◆ちょっと興味があったモンで。Jcastニュースからの記事を引用させてもらう。
大阪市と大阪府が行っている大卒者向け行政職の採用試験で、女性が合格者に占める割合が7~8割と高水準だ。全国の市・区では女性の合格者は半分程度
大阪市が2013年春に行った試験では、1次試験では760人が受験し、最終合格者は65人だった。15.2倍の狭き門だが、合格者のうち女性は53人を占め、割合にして82%だった。府の試験では1次試験に1121人が臨み86人が合格。そのうち女性は67人で、割合にして78%だった。
実は女性の合格者の割合は、市も府も上昇傾向だ。市は11年度が40%、12年度が60%、13年度が前出のとおり82%と大幅に上昇している。府は10年度が53%、11年度が71%、12年度が67%、13年度が78%だ。
09年に内閣府男女共同参画局が発表した「地方公務員における女性の採用・登用等に関する事例集」では、1995~2007年の地方公務員採用試験合格者に占める女性の割合の推移を紹介している。都道府県の試験に合格した人の割合は20.8%~32.3の範囲で推移しており、市・区の合格者の割合はさらに高く45.8%~53.4%だ。この統計は、大卒行政職に対象を絞っている訳ではないので、そのまま比較することはできないが、大阪府・市の女性合格者の割合が全国的に見ても高い傾向はうかがえる。
この傾向について、市の任用調査部では「特段の分析はしていない」と話すが、府の人事委員会では二つの可能性を挙げた。ひとつが、試験方式の変更だ。
従来、市も府も、1次試験の択一式問題には、内閣府の外郭団体「日本人事試験研究センター」(東京都)が作成した試験問題を使用してきた。だが、大阪府知事を経て大阪市長を務める橋下徹氏が、天下り批判を背景に府知事時代の10年に年会費170万円の支払いを拒否。そのため、自前の試験を余儀なくされた。このため、府は11年度から市は12年度から新方式に切り替えた。市も府も3次試験まであり、いずれも1次試験でエントリーシート(ES)、小論文を評価し、2~3次試験では論文、グループワーク、面接、適性試験を行う。
13年度の府のエントリーシートでは「あなたが大阪府職員を志望した理由を具体的に教えてください。また、大阪府職員としてぜひとも取り組んでみたいことを一つあげ、その理由とあわせて説明してください」といった4項目を記入する仕組みになっており、「人物重視」をうたっている。前出の合格率の推移を見ると、府は11年度から市は12年度を境に合格率が大きく伸びており、女性のアピール力の強さが合格率を押し上げた可能性もある。
◆もうひとつは採用人数が増えたことの影響が書いてあるが、公正に行われている限り関係なかろう。こないだも女性の方が元気だ、という話を聞いた。学力も含めてそうなんだろう。
大阪市と大阪府が行っている大卒者向け行政職の採用試験で、女性が合格者に占める割合が7~8割と高水準だ。全国の市・区では女性の合格者は半分程度
大阪市が2013年春に行った試験では、1次試験では760人が受験し、最終合格者は65人だった。15.2倍の狭き門だが、合格者のうち女性は53人を占め、割合にして82%だった。府の試験では1次試験に1121人が臨み86人が合格。そのうち女性は67人で、割合にして78%だった。
実は女性の合格者の割合は、市も府も上昇傾向だ。市は11年度が40%、12年度が60%、13年度が前出のとおり82%と大幅に上昇している。府は10年度が53%、11年度が71%、12年度が67%、13年度が78%だ。
09年に内閣府男女共同参画局が発表した「地方公務員における女性の採用・登用等に関する事例集」では、1995~2007年の地方公務員採用試験合格者に占める女性の割合の推移を紹介している。都道府県の試験に合格した人の割合は20.8%~32.3の範囲で推移しており、市・区の合格者の割合はさらに高く45.8%~53.4%だ。この統計は、大卒行政職に対象を絞っている訳ではないので、そのまま比較することはできないが、大阪府・市の女性合格者の割合が全国的に見ても高い傾向はうかがえる。
この傾向について、市の任用調査部では「特段の分析はしていない」と話すが、府の人事委員会では二つの可能性を挙げた。ひとつが、試験方式の変更だ。
従来、市も府も、1次試験の択一式問題には、内閣府の外郭団体「日本人事試験研究センター」(東京都)が作成した試験問題を使用してきた。だが、大阪府知事を経て大阪市長を務める橋下徹氏が、天下り批判を背景に府知事時代の10年に年会費170万円の支払いを拒否。そのため、自前の試験を余儀なくされた。このため、府は11年度から市は12年度から新方式に切り替えた。市も府も3次試験まであり、いずれも1次試験でエントリーシート(ES)、小論文を評価し、2~3次試験では論文、グループワーク、面接、適性試験を行う。
13年度の府のエントリーシートでは「あなたが大阪府職員を志望した理由を具体的に教えてください。また、大阪府職員としてぜひとも取り組んでみたいことを一つあげ、その理由とあわせて説明してください」といった4項目を記入する仕組みになっており、「人物重視」をうたっている。前出の合格率の推移を見ると、府は11年度から市は12年度を境に合格率が大きく伸びており、女性のアピール力の強さが合格率を押し上げた可能性もある。
◆もうひとつは採用人数が増えたことの影響が書いてあるが、公正に行われている限り関係なかろう。こないだも女性の方が元気だ、という話を聞いた。学力も含めてそうなんだろう。
2月11日も暮れかかり
◆なんとか成績はつけた。が、紀要の校正とか、大学史ニュースの原稿(博物館実習展)とか、非常勤講師の調書の追加とか、ぴーすもそうだけど、メール処理をしながら雑用をやっていると、もう17時になる。ほんとは、できるだけ卒論修論をスピードでこなし、改新シンポの資料作りと思ってはいるが、まあなにごとも順番というものもあり、そうもいかない。
◆金持ちほどリスクヘッジにいそしみ、貧乏人は自己責任。
◆グローバリズムよりジャポニズム。どこでも同じホテルより、和風旅館に泊まりたい外国人が多いとか。世界にない日本風のものこそ価値がある。
◆町村合併おそるべし。田舎は合併せず、公務員をかかえるべき。交付金もまた再分配の仕組み。もっと傾斜配分して、過疎地が存立するよう交付して何が悪い。
◆学力が低下しようが、世界世界と言い手を打たず、若者の過半が放置され、非正規雇用で低収入だろうが、それは自己責任。
◆内田樹の『下流志向』によると、入試の平均点(例えば英語)が年1点下がると、20年で20点。20年前とは雲泥の差であるのだとか(自分では読んでません)。
◆金持ちほどリスクヘッジにいそしみ、貧乏人は自己責任。
◆グローバリズムよりジャポニズム。どこでも同じホテルより、和風旅館に泊まりたい外国人が多いとか。世界にない日本風のものこそ価値がある。
◆町村合併おそるべし。田舎は合併せず、公務員をかかえるべき。交付金もまた再分配の仕組み。もっと傾斜配分して、過疎地が存立するよう交付して何が悪い。
◆学力が低下しようが、世界世界と言い手を打たず、若者の過半が放置され、非正規雇用で低収入だろうが、それは自己責任。
◆内田樹の『下流志向』によると、入試の平均点(例えば英語)が年1点下がると、20年で20点。20年前とは雲泥の差であるのだとか(自分では読んでません)。
実行委員会質問に対するぴーすの回答(2月7日)
大平セ第82号
2015年(平成27)年2月7日
ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!
実行委員会 様
公益財団法人大阪国際平和センター
館長 岡田重信
ピースおおさか展示リニューアルについて(回答)
平素、皆様方の平和に関わる活動に対して敬意を表しますとともに、当館の事業に御支援、御協力いただいていますことに心より感謝申し上げます。
今回のリニューアルは、「大阪中心」に「子ども目線」で「平和を自分自身の課題として考えることができる展示」を目指すことを基本としています。
この間、貴団体をはじめ、諸団体等からいただいた御意見、御要望については、監修委員会に伝えるとともに、大阪府議会や大阪市会でのご議論等を踏まえ、検討を重ねてきたところです。
この度、2015年1月20日付けでいただいたご質問に、下記のとおり回答させていただきます。なお、展示リニューアル監修委員委員長(橋爪紳也、補記)あてにもいただいていますが、本書により一括しての回答とさせていただきます。
リニューアルオープンまで限られた期間ではありますが、よりよいリニューアルになるよう努めているところですので、御理解、御協力をお願いするしだいです。
記
○「大阪中心」となる今回の展示リニューアルでは、大阪空襲の実相を伝えることが主要な内容の一つであり、「多くの犠牲を出し、焼け野原となった大阪」(Dゾーン)を中心に、他のゾーンと関連させることにより、適切な理解につながるよう全体の展示構成を考えている。重慶爆撃については、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争に突入することになったのかその経緯と終結までを概観する映像の中で取り上げる予定である。
○模擬原爆については、今回のリニューアルを機に新たに展示することとなるもので、Dゾーンで設置するプロジェクションマッピングの投影と投影の間の時間を利用して、その大きさが実感できるよう工夫するとともに、実際投下された原爆との関係がわかるような展示とする予定である。Bゾーンでは、飛行機などの兵器の大きさが感じてもらえるような工夫をする予定である。なお、模擬原爆や飛行機の模型については、実施設計にはない新たな展示物の製作を伴う造作・造形に関わるものであるため対応は困難である。
○昨年8月に府市へ報告した映像シナリオ(Bゾーン)は、あらすじを示したものである。この映像は、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争の突入することになったのかその経緯と終結までを概観するものであり、アジアでの出来事も取り上げることとしている。引き続き監修委員会において、映像の目的に沿った内容になっているかといった観点で、精査をいただいている。
○監修委員会の承認を得てご助言いただくことになった、いわゆる専門委員については、適宜作業状況を報告するとともに、適切な展示内容になるよう連携をとっている。学校関係者からの意見なども参考に検討を進めている。
○Dゾーンの防空壕については、防空壕空間の模擬体験を通して、その狭隘さや粗雑さ、空襲の恐ろしさを体感するとともに、防空壕の種類や体験者の証言などの関連情報を解説するコーナーを設け、決して命を守れるものではなかったと感じ取れるようにする予定である。
以上
2015年(平成27)年2月7日
ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!
実行委員会 様
公益財団法人大阪国際平和センター
館長 岡田重信
ピースおおさか展示リニューアルについて(回答)
平素、皆様方の平和に関わる活動に対して敬意を表しますとともに、当館の事業に御支援、御協力いただいていますことに心より感謝申し上げます。
今回のリニューアルは、「大阪中心」に「子ども目線」で「平和を自分自身の課題として考えることができる展示」を目指すことを基本としています。
この間、貴団体をはじめ、諸団体等からいただいた御意見、御要望については、監修委員会に伝えるとともに、大阪府議会や大阪市会でのご議論等を踏まえ、検討を重ねてきたところです。
この度、2015年1月20日付けでいただいたご質問に、下記のとおり回答させていただきます。なお、展示リニューアル監修委員委員長(橋爪紳也、補記)あてにもいただいていますが、本書により一括しての回答とさせていただきます。
リニューアルオープンまで限られた期間ではありますが、よりよいリニューアルになるよう努めているところですので、御理解、御協力をお願いするしだいです。
記
○「大阪中心」となる今回の展示リニューアルでは、大阪空襲の実相を伝えることが主要な内容の一つであり、「多くの犠牲を出し、焼け野原となった大阪」(Dゾーン)を中心に、他のゾーンと関連させることにより、適切な理解につながるよう全体の展示構成を考えている。重慶爆撃については、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争に突入することになったのかその経緯と終結までを概観する映像の中で取り上げる予定である。
○模擬原爆については、今回のリニューアルを機に新たに展示することとなるもので、Dゾーンで設置するプロジェクションマッピングの投影と投影の間の時間を利用して、その大きさが実感できるよう工夫するとともに、実際投下された原爆との関係がわかるような展示とする予定である。Bゾーンでは、飛行機などの兵器の大きさが感じてもらえるような工夫をする予定である。なお、模擬原爆や飛行機の模型については、実施設計にはない新たな展示物の製作を伴う造作・造形に関わるものであるため対応は困難である。
○昨年8月に府市へ報告した映像シナリオ(Bゾーン)は、あらすじを示したものである。この映像は、大阪空襲の実相を理解してもらうため、なぜ日本は太平洋戦争の突入することになったのかその経緯と終結までを概観するものであり、アジアでの出来事も取り上げることとしている。引き続き監修委員会において、映像の目的に沿った内容になっているかといった観点で、精査をいただいている。
○監修委員会の承認を得てご助言いただくことになった、いわゆる専門委員については、適宜作業状況を報告するとともに、適切な展示内容になるよう連携をとっている。学校関係者からの意見なども参考に検討を進めている。
○Dゾーンの防空壕については、防空壕空間の模擬体験を通して、その狭隘さや粗雑さ、空襲の恐ろしさを体感するとともに、防空壕の種類や体験者の証言などの関連情報を解説するコーナーを設け、決して命を守れるものではなかったと感じ取れるようにする予定である。
以上
しもつ道はいつできたのか
◆河内の難波大道および東西古道(これにもシハツ道と丹比道で時間差があるのかもしれない
が)は、7世紀中頃の敷設。一方の奈良盆地の横大路と下ツ道については、やはり正方位官道は7世紀中頃かと、安村さんの論文からそう思っていたが、発掘成果もあるようで、こっちはより古くからあったという見解に反論する能力がない。
◆で、安村論文に接したときに思ったのは、海龍王寺と姫寺の7世紀前半の飛鳥瓦。まあ飛鳥周辺はともかくも、あんな場所に忽然と飛鳥寺式軒丸瓦をもつ古代寺院があることがなかなか理解できず、これらも官道との関係ちゃうか、とすぐ思ったわけです。で、昨日、城陽市に向かってハイエースを運転している時に、ふと、ちゃんと海龍王寺と姫寺を結ばんといかん、下ツ道より東を通るそれ以前のもので、7世紀中頃に奈良盆地の南北基準軸を定める際に、より西側で下ツ道の位置が決定されたんではないかと。
◆で帰ってきてからつなぐ。あかん南北に通らん。これが昨日の夜。で本日、211集会は欠席させてもらい、修論読みと成績付けをやろうとしているが、まあ遊びでいじってみました。昨日、斜めになってしまって南北じゃない、その振れを確認しておこうと。で、やっぱりあかんかとは思ったのですが、そこは振っていることに意味があるのではと。延長すると、阿部山田道あたりに来る、と言えんこともないな~と。
◆奈良盆地の古地割は正方位条里がほとんどを消し去っており、そのなかで残る斜めの太子道は有効性から継続的に使う道として残されたのだろうと思う。で、この海龍王寺-姫寺線の、現実味がどこまであるのかわからんが、可能性はあるのではないかと。
◆それと、7世紀前半の方位の振れと、7世紀中頃以降の方位の振れの問題があるんだろうと思っている。シハツ道は、河内の現存条里に対し、いくぶん振れがある。道路痕跡が、条里のスクエアの同じ途中のところを通るのでなく、なんとなく斜めなので。つまり横大路と下ツ道の振れが、きわめて正確な方位であるとすると、7世紀前半までの測量術より進化した段階になるんではないかと。
◆遊びはこのくらいにして、はよすることをせな。
◆で、安村論文に接したときに思ったのは、海龍王寺と姫寺の7世紀前半の飛鳥瓦。まあ飛鳥周辺はともかくも、あんな場所に忽然と飛鳥寺式軒丸瓦をもつ古代寺院があることがなかなか理解できず、これらも官道との関係ちゃうか、とすぐ思ったわけです。で、昨日、城陽市に向かってハイエースを運転している時に、ふと、ちゃんと海龍王寺と姫寺を結ばんといかん、下ツ道より東を通るそれ以前のもので、7世紀中頃に奈良盆地の南北基準軸を定める際に、より西側で下ツ道の位置が決定されたんではないかと。
◆で帰ってきてからつなぐ。あかん南北に通らん。これが昨日の夜。で本日、211集会は欠席させてもらい、修論読みと成績付けをやろうとしているが、まあ遊びでいじってみました。昨日、斜めになってしまって南北じゃない、その振れを確認しておこうと。で、やっぱりあかんかとは思ったのですが、そこは振っていることに意味があるのではと。延長すると、阿部山田道あたりに来る、と言えんこともないな~と。
◆奈良盆地の古地割は正方位条里がほとんどを消し去っており、そのなかで残る斜めの太子道は有効性から継続的に使う道として残されたのだろうと思う。で、この海龍王寺-姫寺線の、現実味がどこまであるのかわからんが、可能性はあるのではないかと。
◆それと、7世紀前半の方位の振れと、7世紀中頃以降の方位の振れの問題があるんだろうと思っている。シハツ道は、河内の現存条里に対し、いくぶん振れがある。道路痕跡が、条里のスクエアの同じ途中のところを通るのでなく、なんとなく斜めなので。つまり横大路と下ツ道の振れが、きわめて正確な方位であるとすると、7世紀前半までの測量術より進化した段階になるんではないかと。
◆遊びはこのくらいにして、はよすることをせな。
2015年2月10日久津川車塚
◆8:30過ぎに天王寺のレンタカー屋、大学、器財を積み込み出発したのは9:50。11時過ぎには現地着。埴輪おるおる。現場用器材を下ろし、宿舎に行き、冷蔵庫・洗濯機、鍋釜食器類を下ろし、車を近鉄伏見駅前に戻し、戻ると13時。ガストでめしを食い、現地に戻り、少し打ち合わせをして、一旦、解散。1人だけ連れて、コーナンに行き、市役所で水道開栓の手続きをし、宿舎に戻り、洗濯機セット。大家さんに挨拶し、現場に戻ると16時。既に現場は閉じられ、城陽市職員は引き上げ、テントを設営してくれていた作業員さん1人がいるだけでした。
◆そんなんで、戻って写真を撮ろうと思っていたのですが、画像はありません。また後日。図上で設定した調査区は、現地で見ると予想以上に南の位置でややびっくり。イメージが違う。下段が完全に埋没しているので、その分、くびれ部も埋没部ではかなり南に来るわけだ。。
◆前方部側縁に直交方向(東西)の畦を1本入れ、南区・北区とし(あわせて100㎡)、それぞれ小さい重機で深さ50㎝ほど掘り下げた状態。イキ土らしき赤みがかった土がわずかにのぞくが、ほぼ全体は洪水層?の黄色粘質土。隅部を一部、人力で深く掘ってあり、洪水層が1m位したまで続く様子がわかる(造り出しをはずれた周濠部)。ピュアな黄色粘質土、これネバイですわ。埴輪は南区で1本あり、おそらく造り出し上面方形埴輪列の南辺のものだろう。なので、すこし南で周濠へ落ちていく肩があるはずだ。埴輪片もぱらぱら出だし、赤みがかった土も見え始めているので、このレベルで止めたようである。
◆現状底面は表土側からの混じり土もあり、完全な黄色ではないが、これを取っていけば、ほぼ埴輪片の堆積上面が露呈し、造り出し肩部の輪郭がほぼ把握できるだろう。月曜日から人が入り、だいたい来週のうちにほぼ全容はわかると思われる。
◆そんなんで、戻って写真を撮ろうと思っていたのですが、画像はありません。また後日。図上で設定した調査区は、現地で見ると予想以上に南の位置でややびっくり。イメージが違う。下段が完全に埋没しているので、その分、くびれ部も埋没部ではかなり南に来るわけだ。。
◆前方部側縁に直交方向(東西)の畦を1本入れ、南区・北区とし(あわせて100㎡)、それぞれ小さい重機で深さ50㎝ほど掘り下げた状態。イキ土らしき赤みがかった土がわずかにのぞくが、ほぼ全体は洪水層?の黄色粘質土。隅部を一部、人力で深く掘ってあり、洪水層が1m位したまで続く様子がわかる(造り出しをはずれた周濠部)。ピュアな黄色粘質土、これネバイですわ。埴輪は南区で1本あり、おそらく造り出し上面方形埴輪列の南辺のものだろう。なので、すこし南で周濠へ落ちていく肩があるはずだ。埴輪片もぱらぱら出だし、赤みがかった土も見え始めているので、このレベルで止めたようである。
◆現状底面は表土側からの混じり土もあり、完全な黄色ではないが、これを取っていけば、ほぼ埴輪片の堆積上面が露呈し、造り出し肩部の輪郭がほぼ把握できるだろう。月曜日から人が入り、だいたい来週のうちにほぼ全容はわかると思われる。
久津川造り出し
◆本日から機械掘削開始。立ち会っていないが、明日、合宿関係、発掘機材を搬入し、そのあと現場で立ち会う予定。本日の報告を受けたが、樹立埴輪がすでにひっかかってきているらしい。下段テラス上面はだいたい飛んでいるとみられ(史跡地外の唯一の埴輪列検出箇所での標高から)、一段下になる造り出し上面も、当初は削平されている可能性が高いとみていたが、実際に掘る箇所を考えていく中で、残っているのではと思うようになり、その覚悟がいると考えていたが、やはり。
◆史跡なので、どこまで掘るか、少なくとも全掘は今期のなかではしないつもりでいるが(やるとしても夏)、早くも対応に迫られる。状況把握にとどめ、埴輪堆積は一定のざっとした掃除のあと養生し、ほっといて、後円部側、前方部側のテラス削平面を追いかけたいとイメージしている。深さにもよるし、明日、見てきます。
◆史跡なので、どこまで掘るか、少なくとも全掘は今期のなかではしないつもりでいるが(やるとしても夏)、早くも対応に迫られる。状況把握にとどめ、埴輪堆積は一定のざっとした掃除のあと養生し、ほっといて、後円部側、前方部側のテラス削平面を追いかけたいとイメージしている。深さにもよるし、明日、見てきます。
司馬遼太郎を読んだことはまったくないが
◆戦後の人物を取り上げるNHKの番組、気がついたら録画しているのですが、本チャンでも見た司馬遼太郎の回を見直しました。当人のインタビュー回顧の発言など、ほぼ共感できる。ただし、番組で上田正昭も指摘したように、日露戦争までの明るい明治、間違った昭和という理解はペケ。坂の上の雲に東学農民一揆のことがどう描かれているかは知らないが、江華島以来の侵略主義にふれず、力をあわせて日露戦争に勝ったことはよかったことだという捉え方は、ぜんぜんだめ。が、松山にある坂の上の雲ミュージアムが映像で流れたが、説明した館長は(古代史M氏)、最後が大事だという展示の末尾は「あとがき」のことで、司馬の上記したような捉え方の話。残り続ける小説、そしてこのミュージアム、ず~と問題ある影響力が残っていくことになる。
◆それとノモンハン事件を取材しつつ、ついに小説にできなかったことが取り上げられているが、無謀な戦略に反対していた唯一の隊長に取材をし、その人もいままで取り上げられることのなかった言いたいことが言えたと司馬を歓迎するも、文藝春秋で瀬島龍三と対談している記事を見て、裏切られたと、自分のインタビューに基づいた記述の削除と不使用を求めた、というのは有名な話らしいが、面白かった。そりゃそうでしょうね。参謀本部中枢のヤツとにこやかに、そして同意したりする受け答えを見れば。しょせん、もの書きは体制派。勝ち取った影響力を、誤ったと理解している昭和の問題に切り込み、そこを断罪することに用いることはなかった、というべきか。いい人だったがペケ、ということだろう。
◆で、共同通信社の瀬島の文庫本を取りだしてきて少し読む。関東軍時代にノモンハンで失敗した服部・辻が、責任を問われることなく開戦前に陸軍参謀本部の作戦課長およびその配下という中枢の位置を占め、南方に進出すれば対米戦争を招くという反対論などおかまいなく、対米開戦につながると危惧する南進を進め、そうなったこと。兵士を使い捨てのように、自分のあほな戦略のコマとして投入し、あかんかったかと。多くの兵士を死なせた張本人は、ごく一部の戦争屋ともいえるし、それも含めて徹底した議論を避け、黙認した参謀本部全体だということが、よくわかる。+この2人とも生き残り、戦犯として裁かれることもなく、戦後、なお暗躍したり、国会議員になり、地元に銅像まで建てられるなど、無反省日本の象徴のような人物ですね。
◆それとノモンハン事件を取材しつつ、ついに小説にできなかったことが取り上げられているが、無謀な戦略に反対していた唯一の隊長に取材をし、その人もいままで取り上げられることのなかった言いたいことが言えたと司馬を歓迎するも、文藝春秋で瀬島龍三と対談している記事を見て、裏切られたと、自分のインタビューに基づいた記述の削除と不使用を求めた、というのは有名な話らしいが、面白かった。そりゃそうでしょうね。参謀本部中枢のヤツとにこやかに、そして同意したりする受け答えを見れば。しょせん、もの書きは体制派。勝ち取った影響力を、誤ったと理解している昭和の問題に切り込み、そこを断罪することに用いることはなかった、というべきか。いい人だったがペケ、ということだろう。
◆で、共同通信社の瀬島の文庫本を取りだしてきて少し読む。関東軍時代にノモンハンで失敗した服部・辻が、責任を問われることなく開戦前に陸軍参謀本部の作戦課長およびその配下という中枢の位置を占め、南方に進出すれば対米戦争を招くという反対論などおかまいなく、対米開戦につながると危惧する南進を進め、そうなったこと。兵士を使い捨てのように、自分のあほな戦略のコマとして投入し、あかんかったかと。多くの兵士を死なせた張本人は、ごく一部の戦争屋ともいえるし、それも含めて徹底した議論を避け、黙認した参謀本部全体だということが、よくわかる。+この2人とも生き残り、戦犯として裁かれることもなく、戦後、なお暗躍したり、国会議員になり、地元に銅像まで建てられるなど、無反省日本の象徴のような人物ですね。
えびの地下式横穴の現説資料
◆大阪でも小さいが新聞記事になったもの。前々から、情報はいろいろもらっていました。現地説明会の資料、PDFで見れるのはありがたい。とても便利になりましたね。
http://www.city.ebino.lg.jp/display.php?cont=150120095059
http://www.city.ebino.lg.jp/display.php?cont=150120095059
市民とともにつくる博物館
◆レポートを読み終えた。とても面白かった。なんとかハートは伝わり、自分なりに考えて、本やネットで調べもしながら、思い思いのことが書いてあり、博物館の人に見てもらえばヒントになるようなことも書いてある。全コピーをして、協力してもらっている大阪市の博物館協会に届けるのもよいかと思った。紙でなくファイルでもらうようにすれば、ネットに載せることも容易ですね。
◆読んでいる側もいろんなことを考えたが、いくつか。例えばある企画展をやったとしよう。どれだけ面白かったか、こういう工夫もしてほしいなど、満足度にかかわる意見募集をすると。家帰ってからネットでファイル送付でよい。一般的な書き込みアンケートもあってよいが、そうでなく。意見を寄せてもらった人全員に常設無料券をお礼として返信するとともに、もっとも館としてためになる意見を選び、記念品と1年間(期間は自由)フリーパスを渡す。同じく企画展を通して、そのテーマにかかわる研究論文を募集し、学術的にも十分なものについては優秀賞とし、紀要に掲載する。初めて訪れた人を対象として、印象をやはり募集する。撮影フリーを前提に、館内風景や展示物の写真コンテスト。中学生・高校生による展示。小学生の連れてこられた見学でなく、中学生・高校生くらいが、展示物から学んだこと、それを同世代に伝えることを目的とする。難しいことでなく、基礎的なことが伝わっているか、ということにもかかわる。学童保育の場としての開放。100円カフェ。子供の人気が高い科学館で、火とか、石を割るとか、土器の発明とか、鉄とか、まさに科学なわけで、考古、歴史、自然史、いろんな分野の初歩的な展示も散りばめられるのでは。ミュージアムへの入り口として、科学博物館と連携する。
◆学生の書いてきたことは、列挙しているときりがないのでやめる。整理しておきたいところではある。自分でアイデアを考えるということを通じて、タメになったと書いてくれているのはうれしい。まあネットでちょこちょこ拾って構成した安直なものも混じっているに違いないが、それを詮索しているヒマはない。多くは、授業をふまえつつ、一定の調べをしつつ、自分で考えて書いてくれていることは伝わった。たぶん、教養の考古学の授業より、意識ある集団が集まっているのだと思う。いろんなところで市民参画が進んでいる事例を知ることもできたし。1人、考古学志望の1回生がいることも把握できた。
◆さて修論にむかおう。
◆読んでいる側もいろんなことを考えたが、いくつか。例えばある企画展をやったとしよう。どれだけ面白かったか、こういう工夫もしてほしいなど、満足度にかかわる意見募集をすると。家帰ってからネットでファイル送付でよい。一般的な書き込みアンケートもあってよいが、そうでなく。意見を寄せてもらった人全員に常設無料券をお礼として返信するとともに、もっとも館としてためになる意見を選び、記念品と1年間(期間は自由)フリーパスを渡す。同じく企画展を通して、そのテーマにかかわる研究論文を募集し、学術的にも十分なものについては優秀賞とし、紀要に掲載する。初めて訪れた人を対象として、印象をやはり募集する。撮影フリーを前提に、館内風景や展示物の写真コンテスト。中学生・高校生による展示。小学生の連れてこられた見学でなく、中学生・高校生くらいが、展示物から学んだこと、それを同世代に伝えることを目的とする。難しいことでなく、基礎的なことが伝わっているか、ということにもかかわる。学童保育の場としての開放。100円カフェ。子供の人気が高い科学館で、火とか、石を割るとか、土器の発明とか、鉄とか、まさに科学なわけで、考古、歴史、自然史、いろんな分野の初歩的な展示も散りばめられるのでは。ミュージアムへの入り口として、科学博物館と連携する。
◆学生の書いてきたことは、列挙しているときりがないのでやめる。整理しておきたいところではある。自分でアイデアを考えるということを通じて、タメになったと書いてくれているのはうれしい。まあネットでちょこちょこ拾って構成した安直なものも混じっているに違いないが、それを詮索しているヒマはない。多くは、授業をふまえつつ、一定の調べをしつつ、自分で考えて書いてくれていることは伝わった。たぶん、教養の考古学の授業より、意識ある集団が集まっているのだと思う。いろんなところで市民参画が進んでいる事例を知ることもできたし。1人、考古学志望の1回生がいることも把握できた。
◆さて修論にむかおう。
トヨタ
◆円安もあり至上最高益を更新。でも本社でも、いったいどんな割合の非正規雇用者がいるのだろうか。かなりの割合だろう。社長初め正規職員のボーナスはすごいんでしょう、ウハウハなんでしょう。一方で、下請けの部品会社には、単価を下げろという要求を引っ込めたくらいなんだって。なんの恩恵もないという。これぞピケティですやん。資本の論理。やねだんなら、その収益を分配するだろう。いやそのまえに、身にあった程度しか仕事を広げないだろう。いくら利益があっても、限られた人間の収入増しか図らず、やれ将来への施設建設やら、取っておく分がいるだの、いまはそうでもと、利益は自分ら以外には分配しない論理。政府はしかし法人税を下げるという。
◆別の話だが、経済学者って何してるんですかね。なんで『21世紀の資本』が書けないんでしょうか。たぶん、政府みたいな経済発展路線の研究と、不公平・格差拡張、それに対する対応策みたいな研究をする人と、きれ~に分かれるんでしょうね。そして後者は日の目を見ない。で、前者のようなものを志向する者が増えているんでしょう。
◆そう思うと、国債が暴落して日本経済がめちゃくちゃになるのもいいのではないかと思ってしまう。それでも、変わりなく列島各地に人は住み続け、米を作り食って生きていく。そんなんがあっても影響を受けない社会は、別にどおってことなく続いていくだろう(農業県は強かろう)。戦争よりはよほどましである。インフラもなくなるわけでなく、人材もなくなるわけでない。敦賀市など、原子力の補助金に頼っているところは、たちどころに廃墟になればいい。しかし、そこでも人はたくましく生き続けるだろう。身にあった形で。
◆さて博物館概論のレポートを読もう。
◆別の話だが、経済学者って何してるんですかね。なんで『21世紀の資本』が書けないんでしょうか。たぶん、政府みたいな経済発展路線の研究と、不公平・格差拡張、それに対する対応策みたいな研究をする人と、きれ~に分かれるんでしょうね。そして後者は日の目を見ない。で、前者のようなものを志向する者が増えているんでしょう。
◆そう思うと、国債が暴落して日本経済がめちゃくちゃになるのもいいのではないかと思ってしまう。それでも、変わりなく列島各地に人は住み続け、米を作り食って生きていく。そんなんがあっても影響を受けない社会は、別にどおってことなく続いていくだろう(農業県は強かろう)。戦争よりはよほどましである。インフラもなくなるわけでなく、人材もなくなるわけでない。敦賀市など、原子力の補助金に頼っているところは、たちどころに廃墟になればいい。しかし、そこでも人はたくましく生き続けるだろう。身にあった形で。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。