人を幸せにする人になろう

ピースリニューアル関係記事

◆東京新聞、京都新聞、でこれは神戸新聞の記事です。

博物館概論の続き

◆やってて楽しいだけでなく、勉強になる。ブログをみていただいてもわかると思うが、博物館の授業のために、いろんな博物館や資料館を見に行くことになる。それだけでなく、町並みとか。これまで古墳をはじめ遺跡だけを見に行っていたことからすると、ずいぶんと変わってきた。文化財の仕事は、遺跡だけでは成り立たない。むしろ今残る民家や近代建築、寺社、そういうものがメインで、遺跡もそういうものの素材のひとつで、伝統工芸や特産品とも連携し、人づくり、地域づくりという、さらに大きな目的のなかにある。博物館はそういう情報の基地であり、実行部隊でもある。
◆考古学をやってきたが、博物館の科目を担当するようになることで、その前から志向性はあったが、文化・文化財を通した地域作りということを強く意識するようになり、とてもためになっていることを実感している。

博物館概論の評価

◆3年目、本日が最終日であった。なんとか授業回数分の内容の整備ができたかな。しんどい面はあるが、やっていて楽しい面もある。ぜんぶうまくはいっていないが、比較的熱心に聞いてくれた半期だった。で、1年目、2年目は試験をしたのだが、今回はレポートにした。読むのが楽なのは試験で、博物館概論となれば、覚えておいてほしいこともある。が、いろんなことは資料を見ればわかる。授業に際しては、伝えたいのはハートというつもりでやっている。なので、過去2年間の試験でも、いろんな知識を問う問題でなく、考え方を書いてもらうようなものではあった。
◆今回のレポートのテーマは「市民とともにつくる博物館」とし、具体的な提言を含めて書いてもらうことにした。これはこれで、ひとつの試み。だが、とたんに読まないといけない分量がぐーんと厚くなり(約70人分)、これはこれでしんどいものである。

水野先生

◆1週間前、出席予定の高槻市の会議に、体調がということで欠席され、どうなんでしょうねと話をしたばかりでした。いろんな意味で大先輩で、いつ頃からか名前も覚えてもらい、高槻市の史跡整備の委員をやらしてもらうようになり、年に数度お会いするようになっていた。
◆残念です。でも、驚くべき講演の回数を通して、しゃべりつくしたのではないか、とも思う。1979年に奈良大に赴任されるまで、記念物課の主任調査官として、記録保存調査の確立に尽力され、いまのマイブン世界の道筋を作った実質的な功労者であったのだろう。

博物館実習Ⅰ、打ち上げ

◆明日の授業で、今年度も終わり。試験がひとつ、その採点。たいへんなのはレポートだが・・・。で、今日の博物館実習Ⅰ。展示後、企画・準備から実施、反省点などを報告書にまとめているが、今日までに一通りの原稿が出そろい、文・理それぞれ統合してもらったものを配布し、みなで最終点検してもらう。少し注文をすることはあるが、ほとんど干渉することはしていない。文・理、それぞれちゃんと意見を出し、こうした方がよいという議論の上、追加や改める点が整理されていく。授業全体としても、実際の展示直前は、こっちも全力投入にはなるが、基本的に自発性に任せている。全体のスケジュール管理を、もうすこしこっちが枠を示しておく必要があると反省はしているが。
◆博物館実習Ⅰは1年なので、今日の5限で最後となると、なかなか感慨深いものである。今日の叩き台となった学生等の作成した報告書原案を時間内でひととおり目を通していたが、それぞれ企画から実施まで、きちんとまとめられている。そして今日、全体を全員で読みながら、議論している姿も、なかなか頼もしいものである。
◆で、理系チームから、打ち上げはしないんですか、と。そうだよな~。1年間、つきあってきた彼ら・彼女らと、報告書も完成した上で、乾杯したいものである。これ1年目も理系からそういう声があったのだが、こっちに余裕がなく、やれなかった・・・。昨年は、文学部60周年展で疲弊し、そういう発想がそもそもなかった。いま、あんまり学内で飲み食いするのは不適切?/ダメ?だが・・・。学生だった頃、考古学研究室に残っていると、先生が酒を出してきて酒盛りが始まったもんだ。市大でも、PLの花火の日に、歴史の学生の部屋で酒盛りし、酔っぱらって法学部棟11階に、遠くで打ち上がる花火を学生達と見に行った記憶もある。そういえば、最近、とんと学内で呑むことがないですね~。みなさんの職場ではどうですか。そういえば、文化庁記念物課でも、日本酒好きの課長がいて、その時は時折、酒盛りになったもの。さてと・・・。

久津川車塚春の陣

◆2月9日~、機械掘削、2月16日、人力掘削開始、3月20日までの予定。西造り出しの確認。裾部まで 掘り下げるのは夏になる。造り出しが、くびれ部にくっつくか、恵解山のようにやや距離を置いて張り出すか、わからん。アバウトな勘。

マイブン業界

◆坂井さんから書いたものをいただく。そう、いまマイブン業界の募集は多いのだが、応募者が少 ないのである。数字データはもちあわさないが、2000年代前半がもっとも厳しく、後半に入ってやや募集が表れるも、団塊世代の退職に対し、すべて補われることはむろんなく、一定規模への縮小を待った上で、いよいよ一定世代がほとんど抜けた上で、どことも今の仕事に見合う募集が増加したということか。
◆ここ5年くらいの間でも、めざしていたが嘱託や有期しかなく、それにも疲れ、転職していった人たちも多いに違いない。年齢制限もあるだろうが、募集する側も上げてきているのではないか。一度、離れた有能な若い人たちにもチャレンジして欲しいものである。同時に、いまいる院生をちゃんと送り出していかなければならない。

5月17日の住民投票

◆で、都構想が支持されたら、2年後の2017年4月から移行することになる。そうなると、大阪市立大学は大阪都(府)のものとなるのだそうである。府立大学が2つあってもいいのだろうが、まあ、しかし打ち出している通り、統合されるということになる。行政単位の変更と同時の統合大学化をめざし、急ピッチで作業が進められることにもなる。
◆住民投票で否決されると(過半数を取れない?)、市長はしりぞくと。都にならなくとも、府と市の歩み寄りで2重行政を解消できる面はあり、反対派はそう主張するが、元に戻るだけになるのか、これまでの議論してきたことを生かす方向が持続するか、それはわからん。大学統合もしかりではあるが、時期はともかく、住民投票の結果にかかわらず、こっちは進むのであろう。
◆というわけで5月17日にむけて、推進派と反対派の激烈な運動が繰り広げられるのではないか。またそうなると、必ずシコリが残りそうである。

大学入試制度改革

◆(1)特定の分野に強い関心をもち、その向上に夢を賭けて卓越した力を磨いている高校生、(2)「世界に飛び立て」の精神でグローバルな課題に積極的に向き合う活力のある高校生、(3)身近な地域の課題に徹底的に向き合い考え抜いて行動する高校生などが、評価されずに切り捨てられがち、なんだって。
◆1はいるかもしれませんね。2とか3とか、いますかね。また、いるとしても、心意気だけではダメで、それにむかって何をしているか、実際にやろうとすると、広範な学びが要求されるだろう。一般入試とは別に、そういう特色ある人材を求める試験もやっているのであり、それが機能しているか、機能させるようにすればいいのでは。「真の「学力」が十分に育成・評価されていない」そうだが、真の学力って何なんでしょうね。その前にある、「思考力・判断力・表現力や、主体性をもって多様な人々と協働する態度など」なんですかね。印象でいえば、基礎学力をもとに、主体性のある学びに向かわせ、思考力や判断力や表現力を、専門教育を通して身につけさせ、社会へ送り出すのが大学なんだと思うが。
◆一方、いま新聞で、大阪の公立高校とか私立高校の募集状況が載っていたが、公立の中の、なんとかというカタカナ学科を見ると、小学校・中学校を学び直す、とある。そういう実情との乖離、高大接続っちゅう、言葉が氾濫しているが、完全に学力が2山化し、全体としての平均が下がっているのを、小学校から底上げしていくことこそ急務なのでは。

今週も終わってしまい

◆乗り切ったと思える面もあるが、やってないことを考えると、おわっちまったと。本日は教授会 で、13:30から、ほぼいま19:00まで、教室会議はその前、午前。赴任したときは、月に2回、某教室の人があからさまに「壮大な時間の無駄」と。一方、同僚は、それが月1回になったとき、民主主義の後退と言う。全般的にいえば、昔はエンエンと議論することを厭わなかったんでしょう。それをがコンパクトにしようと。ほかにもいっぱい役があり会議があり、教員も昔と違って忙しいのである。それに対応してきた今のあり方が、そう悪いとは思わないし、議論になるところは議論になる。
◆今日は10時から倉庫に院生学生等と出向き、発掘道具や合宿道具を取りだしてきて、必要なものを選択し、2月10日に城陽に搬入しようと思うが、その準備をした。いまからの時間は、今日のモロモロをふまえて記録や整理かな。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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