人を幸せにする人になろう

推古朝の大道

◆安村さんに『古代学研究』の抜き刷りをいただき、読んで感激した。渋川道-竜田道-筋違道が推古朝の大道というのは、たぶんアタリでしょう。丹比道や、大和の横大路など、方位にあわせたものは、7世紀後半の産物というのは、とても理解しやすい。
◆難波大道のこないだの発掘現場を見せてもらいながら、そこで説明を聞いたはずだが、そして、それを『ヒストリア』で紹介記事を頼んだにもかかわらず、あの現場でもっとも重要な、あの南北道の上限が判明したということなど、まったくわかっていなかった。なので、大和の横大路や下津道を推古朝と、条里の本で書いたのは撤回しなければならない。恥ずかしいことである。ただ、本旨は条里施工年代にあって、南北・東西道の整備が7世紀中葉過ぎということになれば、それこそ条里施工と一連のものとして、7世紀後半にすんなり位置づく、と思う。いや~勉強になりました。ありがとうございました。

娘は理学部志望

◆いま隣で勉強してます。このところ、ようやく勉強している姿が目立つようになった。けっこうやってるやん、と。期待していたほど成績はのびてこず、学校で受ける模試もだいたい終わってしまったが、いまのままやって、2月まで頑張れば、それなりにまだ伸びるだろうと思う。
◆が、問題はどこを受けるかですな。本人はいちおう願書を取り寄せたみたいです。京大・東北大・北海道大の三つらしい。北大は合格圏内らしい。京大はD?E?判定。こっちも調べてみた。理学部なんぞ金にならない学部は国公立が中心なんだそうです。私学は工学部を置いていても理学部をもつところは少ないらしい。ほほ~、こういう順列になっとるのね、と。それで入試が学科に分かれているところを見ると、生物や生命科学といったところが上にある。うちの娘は生物がやりたいんだそうですよ。けっこう、理学部は本人に合っていると、オレはみています。「大阪市大の理学部はどうや」と水をむけると「絶対いや」らしいです。これが普通でしょうね。
◆来週水曜日の三者面談、カミさんが忙しいので、オレが行くことに。そこで大方の方針みたいな相談はするんでしょうね。で、センターを見て、最終、二次の前期と後期を決めるということになるんだろうが。さて、どうなりますやら。娘は24日に18才になります。

経済学とは

◆総選挙のことはなにも言うまい。日曜日、3人で朝食を取り、選挙に行き、娘がスマホにするのにつきあっていたら昼。大学に行く気も失せ、選挙結果もおおむねわかっているし、昼間から酒を呑んでいた(和泉市さん、申し訳ありません)。
◆ところで、安倍君はインフレターゲットを2%だかに設定するとか、でお墨付きを与える経済学者がいる。非難も多かった。野田君や白川日銀総裁も。だけど、自民党が大勝すると、政府と日銀で協定を結ぶとか。まあ、素人にはまったくわかりません。戦中の同じような政策で、敗戦後、たいへんなインフレを起こしたということくらい。いまの経済学からみてどうなんか、ということなど、わかるよしもない。そういう誘導でうまくいくのかも、またまた借金を重ねるだけで景気なんぞ上向かないのかも(こっちと思ってますが)。
◆で、考えるわけである。経済学って、なんや?。専門家がおるんやろ、と。白か黒かでないかもしれない。程度問題もあろう。が、いまの日本の条件や将来の日本を考慮し、どういう選択がよいのか、そんなこと一定のある程度確からしい道筋や見通しなどは、なんにもないのだろうか。意見が完全に一致することなどなく、経済学は生き物で、かつ例えばリーマンショックなんぞが起こればころっと条件が変わるといったことも、理解はできる。が、理論的にどうなんよ。必死になって止めるべきことなのか、推奨すべきことなのか、このくらいに押さえておくべきことなのか、経済学って、回答はないのだろうか。白川君も経済学者なわけで、自民党総裁がなにを言おうとダメなものはダメというものだったら、そう主張して辞任すべきだろうに。どっちやねん。

いくつか

◆今晩、残りの備品類の調べをやって、リーフの原稿を仕上げて・・・、とはいくまい。もうねむい。が、新聞などをみながら、いくつか書こうかな、と。
◆(1)前にアップしようとメモを書きかけ、そのままになっていること。北朝鮮がICBM開発に事実上成功したという、衛星とやらの打ち上げ。国連のなんとかに違反するのだとか。が、要するに技術をもつ奴が、自分らはいいと、独占したいと、不拡散というのは美辞麗句、自分らの覇権を維持したいために縛りを作ったもの。そんなもん自分らのミサイルを破棄しない以上、守らなあかんという説得力はない。一方、明らかな軍事目的のアメリカによるミニスペースシャトルの打ち上げ成功は、なんら非難されることはない。そして、繰り返すが、日本も同じ技術を保持すべく、固体燃料ロケットの打ち上げに成功した(ウソでした。打ち上げるというのが発表されたところ)。まったく北朝鮮と同じ技術開発をやっている。外面(そとずら)は確かに衛星、しかし軍事転用のねらいを隠しているだけで、北朝鮮がアカラサマなのと違うだけ。その日本が非難されることはない。別に北朝鮮は悪くないとか、しゃーないとか、言っているわけではない。現体制が崩壊し、民主化されることを願うし、軍事技術開発もやってほしくはない。一方的な非難の大合唱を見て、おかしいやろ、ということ。イスラエルがどんなにガザを砲撃しても、アメリカは擁護し、イスラエルに軍事介入することは金輪際ありえず、そのことは問題にされない。イスラエルを、アメリカが制裁する話などありえない。そんなもの・・・。表面の報道のいかに皮相なことか。
◆(2)大阪府が教育目標を立て、義務教育終了時点で自分の考えを英語で正確に伝えられるようにする、と。アホですね。松井君は英語そんなに堪能なんですかね。あるいは自分が15才だったとき、どうでしたか。はたまた、いま大阪府知事をやっていて、まっとうに小学生や中学生や高校生やらの成績を、たとえば日本語とか見て、それでもやることが英語なんでしょうか。この日、オール英語で授業をやっている大学が見開き2面で紹介されていた。絶対的にイイコトダとばかりに。市大(府市合わせ大学?)を勤め上げることができるとして、その間に英語で授業せよ、と命じられないことを祈るばかりである。ここは植民地ですね。
◆(3)男女間の給与格差が西欧に比べると大きいということが新聞で報じられていたそうです(カミさん3350.gif談)。そういえば、第一子が生まれると仕事をやめる人がやはり多いといった見出しがあったような、かすかな記憶。で、ネットで調べたらグラフがありました。ちょっとわかりにくいけど、上の方が格差が大きいよう。下に行って、フランスが10というのは、男100に対して女90という意味のようです。こないだ時計台の前を通っていると、うちの杉の子保育園の子供たちがわーわーと遊んでいて、なかなかほほえましい光景でした。大学という研究機関があって、そこに保育園があって、その園児たちが保母さんに見守られてキャンパスで遊んでいる姿が、とてもよかった。だが、この運営も縮小させられていっているようで、1年ほど前から問題が顕在化してきた。対象をフルタイムの職員の子に限り、一時保育はやめ、研究員とかは対象外とのこと。あてにしていたが、という声も複数きいた。
 

年末、首が・・・

◆いろんな仕事が押し寄せてくる。投げ出したいものである。が、できないわけで・・・
◆新ネタはなにもありません。松岳山の図でも出しとくか。ちょこっと残っているのだが・・・(いつ終わるねん)。まあ、仕事60010c67.jpgはいつも遅い。藤林が手を付け、道上がほぼなぞり、木建さんに仕上げてもらっている。前の段階より、神社地なども入り、できてきたなというところ。この図もケバを入れている途中だが、およそ最終調整を終えている。
◆まあ、世の中はレーザーの時代ではあるが、仕上がった図を見てると、手測りもやはりいいもんだ。誰も褒めてくれないので、自分で褒めておこう。よくやった!(いや、まだ完成してないって!)。
◆博物館実習室整備関係の予算が認められ、今年度で残り半分の執行が可能となり、実際に購入する椅子やらパソコンやらパーティションやら、スクリーンやら展示ケースやら、あれこれと発注するための型番まで決めなければならず、5冊ほどカタログをくって日が暮れていく。まあ、市大の文学部の考古教員は博物館関係の担当ともなっていくと考えられ、ありがたいことに部屋が(狭いが)確保され、そこに必要で適切な機材等を配備していくのは、オレの勤めではある。いろいろくっていくと、安いものや、よりイイモノも実際に見つかっていく。こういうのは、まあ、衝動買いではいけないけれど、決めるときは決めなきゃナランし。ということをやっているが、今日で終わらなかった。展示Bのリーフレットもできあがっていないまま、明日の展示入れ替えを迎えることになる。ああ。
◆昨日で博物館概論、年内を逃げ切った。年明けあと4回、いったいどうつないでいこうか・・・、ああ。

記録として

◆博物館実習展Aの公式記録写真を撮影する。そこから3カット。
◆大学史運営委員会とかでも好評とのこと。2週間はもったいないとも。ま、1年目ですから。また、1月になれば、学生た1c999ee6.JPGちに企画から撤収までの記録、感想、改善点などをまとめてもらい、記録集を作成するつもacdea5b8.JPGり。大学史資料室ニュースへの原稿依頼も来ているが、それfa75ba65.JPGはそれとして、実習のまとめの原稿は、内部文書でなく、『大学史資料室紀要』に掲載してもらおうかとも思っている。

富田林の展示

◆角南くんからチラシを送ってもらった。忙しい中、発掘した成果の速報をやっている。頑張ってくれ。うちも大学ミュージa51cd4ad.JPGアムがないなか、大学史資料室と連携し、博物館実習展を続けて、なんとか・・・、と思ってやっております。やれることをやっていきましょう。
◆『置かれた場所で咲きなさい』、ということで。

継体シンポ

◆塚口先生に送っていただいたものを読み。村居田古墳というのと、林ノ腰古墳という重要な前方後円墳を知る。前に学0a283557.jpg生と野洲あたりの古墳をめぐったとき、近江毛野の墓ってどれなんだろうと考えたことを思い出すが、辻川さんは林ノ腰古墳を候補と考えているとのこと。
◆継体が前代を継承している部分と、革新的なものを導入した部分と、0か100でないのは当然として、どう評価できるのか、ということがシンポで話題にされていた。古市末期をどう考えるかにつながる。横穴式石室も導入している、百済的な副葬品も導入している、それを定式化したみたいな評価をすべきでないかとの意見も。年代的に詰めるべきところは、とことんやらなあかんのでしょうね。しかし、授業でも使わせて貰い、こないだの阪南大シンポでも使った、道昭さんの播磨の編年表、これに古墳時代のだいたいの局面はすべて表れている。6世紀に入って、地域首長にとって時代は変わっていることは明らかだろう。ただ時期ですかね。継体生前というよりも6世紀半ばという見方もできるかもしれない。しかし、6世紀前半期(第2四半期)の淀川流域を見れば明らかだろう。一定の幅をもたせなあかんにしても、転換点は継体擁立にあるだろう。そして、ほぼ1代かぎりで続かないことは、安閑排除と欽明朝への転換が反映しているのだろう。
◆古市末期については、さらに考えたい。河内政権に接続され、仁賢の娘たちと結びつけられる。欽明だって古市で生まれ育ったからこそ、古市でモガリをするのだろう。が、6世紀中葉には、大和南部が核となる。
 

98かはく、99ルーブル

◆子供らの写真。8月1日?かな。上が6才、下が3才。恐竜展を見に行ったのでしょうか。679cd4ce.JPGfc286705.JPG
◆99、ユネスコの会議に行ったときのもの。どんな頭しとんのや・・・。
 

ほんとに佐味田宝塚の円筒棺?

◆いまはどうか知らないが、展示室の一画に横たえてあったと思う。1986年にスケッチしてます。この資料カードも捨てま104dc9cd.JPGしょう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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